ゼカリヤ書(3)

2024年4月28日
聖書箇所:ゼカリヤ1章7~17節
宣教題:主のことばがあった① 
          
おはようございます。新しい週を迎え、主イエスの再臨が1週間近づいたことを感謝します。またライブ配信で礼拝参加している兄弟姉妹、病気療養中のあなたもおはようございます。
お元気でしたか?ネット越しでは有りますが共に主に礼拝をささげる恵みにあずかり感謝します。先週のライブ配信において不具合が発生し音量が不足していました。お詫びいたします。先週木曜日に浅香さんに来てもらって確認、調整していただきましたので今週からお届けできるようになったと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、本日からゼカリヤ書に戻ります。ご一緒に学びましょう。新たに資料を用意しましたのでこちらをご覧ください。ゼカリヤ書は旧約聖書の終わりの方にある預言書ですが、預言書は神のことばを預かった預言者が書いた書物です。ユダ王国は王や民が不信仰になり神に従う事をやめる人が多くなりました。それ故、バビロン帝国に攻め込まれ、彼らの心のよりどころであり、又平和と繁栄の象徴である神殿が破壊され国を追われて、捕らわれの身となってしまいました。

しかし、神のあわれみにより70年を経て、ペルシャに国が変わる中でエルサレムに戻ることを赦されました。そして総督ゼルバベルとヨシュアを中心に国の中心であり、彼らの希望、神礼拝の中心、心のよりどころ、イスラエルの平和と繁栄の象徴である神殿再建工事を始めたのです。しかし、途中で近隣諸国の妨害が入り、15年以上工事が中断してしまいました。そんな中登場した預言者ハガイとゼカリヤの励ましによって神殿工事が再開し、ついに完成します。この様に励ましのメッセージがゼカリヤ書です。

次にゼカリヤ書のアウトラインは1~8章迄がゼカリヤと同じ時代に生きた人たちへのメッセージ、9章~14章迄がメシヤであるイエス・キリストの預言、更には私達より後の時代に実現する再臨のキリスト、千年王国に至るまでの預言が語られています。でありますので終わりの生みの苦しみの時代を生きる者として非常に励まされる書物です。またゼカリヤ書は神の啓示が多く理解が難しい書物ですが、忍耐をもって学ぶなら神は必ず大きな祝福を与えてくださいます。

7:この預言が与えられた時を明確に示しています。ダレイオス王の第2年第8の月から3か月後のシェバテ(バビロン歴)11の月24日に(太陽暦BC519年2月15日)主のことばがあった。それも一晩のうちに。この日に8つの神からの幻が啓示された(6:8迄)。それは励ましと希望のメッセージでありました。

8:登場人物(動物や植物を含めて)を確認しながら読み進めてまいりましょう。まず一人の人が谷底で赤い馬に乗っていた。谷底は低いところなので虐げられているエルサレムの人々の象徴とも理解できます。ここにミルトスの木がありました。ミルトスの日本語名は銀梅花、ヘブル語でハダス、別名エステルともいいます。この木は低木の為、見栄えがせず、建築材としては使えません。よって謙遜や慎ましさの象徴とも言われています。また香りや花が美しい常緑樹でお祝いの時にも使われ、仮庵の祭りの時に仮庵を作る材料にも用いられます。

以上ミルトスは良いことと関係があり、また谷底にあったのは苦難の中にあるイスラエル民族の象徴とも解釈できます。ここに一人の人がミルトスの木の間の赤い馬に乗っていた。後ろには赤毛や栗毛や白い馬がいた。後でわかりますが、ここには馬に乗ったみ使いがいた。
9:私(ゼカリヤ)は「主よこの馬は何ですか」と質問する。するとみ使い=ゼカリヤと話していたみ使い=赤い馬に乗った人。これらは全部同じお方。その方が馬の意味を説明します。

10:ミルトスの木の間に立っていた人が答える。「これらは地を行き巡るために主が遣わされたものです」即ち主が全地を行き巡るために遣わされたみ使いたちだったのです。
 谷底にいる、ミルトスの木の間にいる、馬の説明、み使いたちとの会話や万軍の主への呼びかけ等を読むと赤い馬に乗っている一人の人は、ただのみ使いではなく旧約聖書にたびたび示された受肉以前のキリストではないかと思われます。(断言はできませんが)

11:すると彼ら(赤毛と栗毛と白い馬に乗っていたみ使いは)はミルトスの木の間に立っていた主の使いに答えた。私達は全地を行き巡ったが全地は安らかで穏やかだった。この意味は、ペルシャ帝国により世界は平和な状態が続いているという報告でした。でもこの平和は偽りの平和でしかありません。何故なら神の民を踏み倒し、周りの異邦人がほしいままにふるまっていた。

12:主の使いは全地を巡回していた彼らの報告を聞き、万軍の主なる神に対して問いかけます。「いつまでユダとエルサレムの町に対してあわれみを施されないのですか。あなたが憤られて70年になります。70年は私が生きた年月ではなく、バビロン捕囚の期間を表しています。あなたが憤られてから70年になります。

13:すると主は、私(ゼカリヤ)と話していたみ使いに、恵みのことば、慰めのことばを語られたのです。
14:私(ゼカリヤ)と話していたみ使い。すなわち赤い馬に乗っていたみ使いがゼカリヤに語り掛けたことばが14節~17節の「  」万軍の主の言葉です。叫んで言え、万軍の主はこういわれる。神はエルサレムに対し妬むほど激しい愛をもって愛した。(ポイント)イスラエルに対する妬むほどの愛は変わらないのです。
しかし、私は周りの国々に対して大いに怒る。それは周辺諸国が安逸をむさぼり、神が少ししか怒らないでいると悪事を欲するままに行ったというのです。

16:わたしは憐れみをもってエルサレムに帰り、わたしの宮(エルサレム神殿)が立て直すというメッセージでした。これはゼカリヤに対する大きな励ましの万軍の主のことばです。
万軍の主のことば(彼らとともに前面に出て正義の戦いに勝利される神)。
測り縄は所有権と外敵から守られることを表しているそうです。こうしていよいよ神殿再建工事が始まるのです。ついに待ちに待った時が神によってはっきりと宣言されたのです。
17:もう一度叫んで言え。これは神から来ることが確かなメッセージです。エルサレムは再び良いものが満ちあふれ、慰められ、エルサレムは選ばれる。こうしてゼカリヤは神から励ましのメッセージを受けたのです。この後7回も啓示が続きました。70年後になってやっと希望の光が見えてくるのです。以上が話の流れです。
結び
今、様々な試練の中にある方もおられると思います。しかしイスラエルの民が経験したように試練とともに回復の道が必ずあるのです。谷底のミルトスの木の間に立つイエスを見上げて生きよう。そうすれば必ず万軍の主はあなたと共に前面に出て道を切り開いてくれるくださる神です。