ゼカリヤ書(2)

2024年4月14日
聖書箇所:ゼカリヤ1章4~6節
宣教題:ゼカリヤ書に親しもう②

おはようございます。新しい週を迎えて、1週間主イエスの再臨が近づいたことを感謝します。またライブ配信を通して礼拝に参加している兄弟姉妹の皆様、病気療養中のあなたもおはようございます。お元気でしたか?ネット越しで有りますが共に主を礼拝出来る恵みを感謝します。

さて、前回はゼカリヤが生きた時代の前後関係から学びました。ユダヤ民族は3回のバビロン捕囚を経験し、70年の苦難の生活を経て、ペルシャ帝国時代に王の憐れみを受け捕囚から解放されました。彼らは総督ゼルバベルを先頭に5万人が喜びあふれてエルサレムに帰りました(多分)。すぐに平和と繁栄の象徴である神殿再建を始めますが、周囲の民族による妨害により工事は中断、そして15年の暗い絶望的な歳月が流れました。
そんなとき神によって立てられた預言者ハガイとゼカリヤがユダヤの民を戒め、励まし、動機付けをしたのです。そして、叱咤激励された民は、ついに神礼拝の中心である神殿(平和と繁栄の象徴)を完成させたのです。でも敵の侵入を防ぐ肝心の城壁再建はこの後70年ネヘミヤの時代、BC444年まで待たなければなりませんでした。しかし降城壁が完成してもユダヤ民族には困難な歴史が続いたのです。(因みにネヘミヤの時代は日本で米作りが始まる弥生時代前の頃)

そんな訳で今日は意気消沈していたユダヤの民に対し神の啓示を受け、励まし続けたゼカリヤから学んでまいりましょう。時代はBC520年~BC515年頃です。その前にゼカリヤ書の概要について調べましたのでご覧ください。新聖書註解(いのちのことば社)新実用聖書註解(いのちのことば社)参照、以下の通りです。※ゼカリヤ書のテーマは神殿再建工事の完成

第一部 同時代へのメッセージ 1~8章
1.悔い改めの勧告 1:1~6
2.8つのヴィジョン 1:7~6:8
①神の巡察使たち 1:7~17
②4つの角と4人の職人 1:18~21
③エルサレムの未来の栄光 1:1~13
④大祭司の復職 3:1~10
⑤燭台と尽きない油 4:1~15
⑥空飛ぶ呪い 5:1~4
⑦エパ枡の中の罪悪 5:5~11
⑧主の遠征隊 6:1~8
3.象徴としての戴冠(たいかん) 6:9~15
4.新時代の曙光(しょこう) 7:1~8:23
第二部 未来に関するメッセージ 9章~14章
1.王なるメシヤ 9:1~11:7
2.主の日 12:1~14:21

今日の聖書箇所は1:4~6迄です。まずこの書物の著者は預言者ゼカリヤです。ゼカリヤという名前は「主は覚えている」という意味です。国を追われて70年、しかし主は彼らの事を覚えていました。そしてバビロン、ペルシャからユダヤの地に帰ってくることが出来たのです。その中の一人にゼカリヤがいました。※例、私達も主に覚えられていますね。あなたの今の悩みや課題は何でしょうか。仕事、人間関係ですか?経済的な困難ですか?老後の不安ですか?病気の事ですか?どんな困難な状況の中にあっても主は私達の事を忘れることなく覚えています。それ故すべてに主が最善を尽くしてくださるので主に信頼してまいりましょう。

そのゼカリヤが神の啓示を受けて書き記したのがゼカリヤ書です。前回は1~3節を通し、神が悔い改めを迫っています。主がわたしに帰れ(立ち返れ)とユダヤの民に語っています。そして私達の神は「万軍の主」、ユダヤの民と共に戦いに出て勝利をもたらしてくださるお方であると励ましています。

4:彼らの先祖たちも預言者たちもすでに死んでしまった。けれども、「あなた方の先祖の様であってはならない。彼らの預言者たちは彼らに叫んでいった」という言葉もすたれてしまったのだろうか。いいえ、神のことばは生きており、彼らが同じことをおこなうのであれば、また同じこと(神の裁き)が起こるのだという警告です。
5:昔厳しい裁きがあったが、あれは昔の話で、その時代に語られた言葉であり、今とは時代が違うと押し込めてはいけないのです。
※今の時代でも神に不従順であれば、やがて神の忍耐の期間が過ぎたら、神は国に対しても個人に対しても裁きをする神であります。(神はいつまでも赦してくださる神だと甘く見てはいけない)

6:預言者たちは死んだが、神のことばは空しく終わることがない。わたしのことばと掟、神のことばは昔、そのしもべ、預言者たちを通して語られたが、依然として神のことばである。
それは神の霊によって語られたものであるから、あなた方の先祖たち(捕囚前の先祖と捕囚期間中に生まれた人々)に対し、その結果、彼らは神の前に罪を悔い改めて言う。「  」の部分のように。確かに、万軍の主は彼らの生き方と行いに応じて正しい裁きをなされた。

こうして彼らは、その先祖の罪の結果、国を失い悲惨な状態(捕囚の身)となり、苦しみの70年を過ごしたのです。しかし今、ペルシャ王のあわれみによって国に戻り、神殿再建を始めたましが妨害を受け工事は中断して、意気消沈し、やる気を失っているところに、万軍の主はゼカリヤを預言者として立て、もう一度、神の身許に立ち返りなさいと語りかけているのです。

適用 今日のメッセージを、あなた個人はどのように受け止めましたか?
①神は人の罪や悪に対して忍耐して悔い改めを待ちますが、一線を越えた時点で裁きをするお方です。北イスラエル王国10部族は200年にわたり不信仰に生きた結果、アッシリヤによりって滅ぼされ、南ユダ王国もその150年後にバビロン帝国によって滅ぼされました。神に背き不信に、不信を重ねた結果、最終的には裁かれ滅ぼされたのです。私たちの生き方においても主の御心に対し、いつまでも不従順であるならば、主は私達を愛するゆえに裁きをします。苦しみを与えるのです。しかし神はいつも私達に神に立ち返るよう機会を備えている面もあります。

②私達が信じる神は万軍の主です。私達が主を信頼していくなら、私達が困難に直面した時、いつも共にいる「万軍の主」として戦いに出て勝利をもたらしてくださるお方であるのです。
結び 今日、もう一度心を静まり、不従順の罪があるなら主の前に罪を悔い改め、主に従順してまいりましょう。そして万軍の主により頼んでまいりましょう。