信仰の先輩たちが信じていたこと

2024年3月10日召天者合同記念礼拝
聖書箇所:マタイの福音書24章1~22節マタイ24:1~22 
説教題:信仰の先輩たちが信じていたこと

おはようございます。ネット配信をご覧の皆様、病気療養中のあなたもおはようございます。今日は本庄キリスト教会でともに信仰の歩みをし、主イエスの身許に召された兄弟姉妹をもう一度偲び、愛するご家族の皆様と共に礼拝をお捧げする、年に一度の召天者合同記念礼拝の日を迎えました。今年もこうしてご家族の皆様とお会い出来まして大変うれしく感謝いたします。

個人情報の関係で今年から資料はお渡しできませんが、教会関係者を含めて主の身許に召された兄弟姉妹は65名。教会納骨堂でお骨をお預かりしている方は18口(こう)、後ろの「土のちり棚」で12口お預かりしています。※土のちり棚について説明いたします。人は死ぬと霊は神の元に戻り、肉体は土になります。本来埋葬は土葬が最も理にかなっておりますが、最近は土葬が難しい状況です。よって私達は人工的にお骨をパウダー状(土)にしてここに保管する方法をとっています。よってこれを納骨堂とは言いません。最近「土のちり棚」を選ばれる家族が増えております。※それでは初めに礼拝に出席されたご家族の為にお祈りいたします。

さて本庄キリスト教会は今年70年を迎えます。1954年(昭和29年)にチャールズ・コーウイン宣教師(伊勢崎キリスト教会)によりキリストの福音が伝えられました。当時は日曜の午後の礼拝や夜路傍伝道が行われ、柔道場を借りして集会をしていました。伊勢崎教会の兄弟姉妹たちが伝道に協力してくださり、その後、ソープ宣教師が本庄病院内の部屋を借りて定住し礼拝や平日の集会が持たれました。1958年(昭和33年)に東台に会堂を建設し、2005年11月に五十子に移転しました。この地に移って19年になります。主の守り、そして皆様方の奉仕、祈りと献金によって今日まで支えられ深く感謝申し上げます。

それでは、マタイの福音書24章1節~22節を通して「信仰の先輩たちが信じていたこと」という題で話します。クリスチャンになるには、自分が神の前に罪人であることを認め、罪を悔い改め、主イエスが私の罪の身代わりとして十字架上で死に、よみに下り、三日目に復活したことを心から信じて救いを受けます。聖書では罪の赦しと新しいキリストの命を受けることを救いと言います。信仰による救い(信じる者は救われる)です。それ共に私達の先輩は救いを受けてから、この世界の初めと完成(終わり)がある世界観を聖書から学んで知っていました。

皆様にお配りした聖書箇所をご覧ください。ここは聖書の中でも有名な箇所でイエスが十字架刑を前にして弟子達に直接語られた言葉の記録です。具体的にはイスラエルを中心にして世界がこれから起こることをイエスが預言した記録です。ここで注目すべき事は、日本がイスラエルから遠く離れているので自分には関係ないと思ってはいけないのです。現代は中近東で起こることが、日本の政治や経済、生活に関係してくることなので関心をもって見ていく必要があります。時間の関係でポイントを絞って話します。

3:イエスがオリーブ山から立派なエルサレム神殿を見ていました。しかし神殿が完璧に破壊されると弟子たちに預言しました。事実40年後の紀元70年にローマの軍隊によって木っ端みじんに破壊されました。(現在イスラム教黄金のドームが立っています)。すかさず弟子たちは、世の終わる時(完成)のしるしは何ですか?とイエスに質問します。イエスは世界がずっと続くのではなく、終わり(完成)の時があることを教えています。本庄教会の先輩たちも聖書から学んでいたので世界に最初があり最後があるという世界観を持っていました。今を生きる者として現代はどのような状況にあるかを聖書から理解を深めていきたいと願っています。

4~6:弟子たちの質問に対し、イエスは何と言ったか?①今後、偽キリストが大勢現れ、多くの人を惑わす(偽のキリスト教)②戦争や戦争のうわさが多くなる。確かにキリスト以降2千年の歴史の中でずっと続いています。でもまだ終わりではないのでイエスはうろたえるなと勧めます。日本でも歴史が始まってから常に戦争は繰り返されてきました。

7:今日の話のポイントです。民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、あちこちで飢饉と地震が起こります。この意味は世界規模で戦争や飢饉、地震が起こるという意味です。いつ全世界的な戦争か起きたか?1914年に始まった第一次世界大戦。日本も参戦しています。そして1939年から第二次世界大戦。日本はアメリカやイギリスと戦い、負けました。戦後79年になります。また日本では地震に対する備えや対応を常にしなければなりません。

8:イエス・キリストの預言によれば100年前の第一次世界大戦を通して世界は終末に向かって「生みの苦しみ」の中にあるという事です。生みの苦しみとは出産前の陣痛の事で、世界戦争、飢饉、地震が起こる間隔がだんだんと間隔が狭まって起こると言う事です。今の私達はそのような中で生きているのです。
ロシアがウクライナに戦争を仕掛けて領土を奪い取っていますが、最終的にはロシアが勝ち残りそうです。アメリカは世界の中心的な役割を果たすことが少なくなってきて、トランプさんが大統領になればその傾向は一層はっきりします。ガザ地区のイスラエルとハマスの戦いも先が見えない状況です。世界の流れはイエスの預言通り徐々にイスラエルの方向に向かっていいます。

21:これからの世界はしばらくの間、混沌とした状態が続きます。が、ある時、平和の使者を装った人物が登場し、たちまちの内に世界的戦争を終結させ一時的な平和をもたらします。しかし、実はこの人物こそ反キリストなのです。彼はやがて本省をむき出して15節「荒らす忌まわしいもの」が聖なる所に立っているのをみたら、―読者はよく理解せよー。この意味は、一時期平和の使者のようにふるまっていた反キリストが、やがて自分を神だと宣言して自分を拝むよう強制し世界を支配するのです。

以降3年半の間が一番厳しい時代になるとイエスは預言しています。「世の始まりからいまだかつてなかったような、また今後も決してないような、大きな苦難があるからです。」私達はこれから想像できないような厳しい苦難の時代が来ることを覚悟しておく必要があります。しかし、キリストの再臨に伴う千年間の平和な時代、そして永遠の新しい天と新しい地の時代に続きます。

結び
以上聖書によれば世界には初めがあり、終わり(完成)があります。あなたの人生も同じです。あなたは何処から来て何処へ行きますか。是非、聖書を通してあなたの行く場所を確かなものとされますように。そして確かな希望をもってこれからの人生を歩んで行けますように。
是非先輩たちが持っていた世界観を受け止め、どんな困難な時代が来ても生き抜いていける知恵を身に着けて歩んでまいりましょう。その為にも読むべきは聖書です。