コロサイ人への手紙(16)

2023年10月29日

聖書箇所:3章3章15節~17節
宣教題:キリストのことばが豊かに住むように

おはようございます。2023年10月第5週目を迎え、兄弟姉妹たちと共に主の恵みにあずかり感謝します。また、ネット配信を通して本庄キリスト教会の礼拝にご参加くださっているあなたの参加をとてもうれしく思います。今日はコロサイ人への手紙3章15節~17節を通して「キリストのことばが豊かに住むように」というテーマを共に考えてまいりましょう。

この手紙は前半2章が教理(教え)、後半3章と4章が実際的な生き方への勧めとなっており、信仰者にとってとても大切な手紙です。今日の箇所は後半ですのでキリスト者の実際的な生き方の勧めを直接そのまま私達に適用できる内容となっています。

前回はキリスト者とは①神に選ばれたもの、②神によって聖なるものとされている。③愛されていることを踏まえ、キリスト者が身に着けるものについて考えました。特に①結びの帯として愛②キリストの平和が私たちの心を支配(決定)する③その為にキリストに招かれ一つキリストのからだなる教会に連なっていることを学びました。今日はその続き15節後半の感謝について考えていきます。

その前に、ハマスのテロ攻撃に端を発するパレスチナ問題について、イスラエルこそ創世記12章に基づくアブラハム契約における神の選びの民である事、そしてイスラエルはやがて民族的な救いを受けるとローマ人への手紙11章12節(新約315頁)から学びましたが、前回言い足りなかったことを一つ加えます。同じローマ人への手紙11章25節~26節(新約316頁)。

パウロは異邦人キリスト者に対して勧めていますが、同じ異邦人である私達への勧めでもあります。「あなた方が自分たちの事をうぬぼれ賢いものと思わないため、イスラエルは神に見捨てられた民族(置換神学)でない事を、私パウロはあなた方にこの奥義(奥義とは今現わされた神の真理、以前は神によって隠されていた)を伝える」と言います。

イスラエルに対しての具体的な神の計画は「イスラエルの一部がかたくななのは異邦人の満ちる時が来るまでであり」これは今の恵みの時代に救われる人の数がこれで満ちた(完了)したという言う事です。これから後、世界は7年間の大患難時代に入り、後半の3年半において反キリストの迫害を逃れる為イスラエル人は荒野、今のヨルダンのペトラ(ギリシャ語)、旧約聖書ではボツラ(ヘブル語)に逃げます。この時反キリストの迫害から逃れて生き延びた残り3分の1のイスラエル人は追い込まれますが(ゼカリヤ13:8~9、旧約1626頁)再臨のキリストを仰ぎ見て、イエスこそメシヤであることを全員信じて救われる。ローマ11:26節「 」の文章はイザヤ59:20~21、旧約1269頁)の引用で、パウロが述べている奥義です。

これがイスラエルの対する神の一連のご計画であることをまず理解した上でテロ組織ハマスの正体や、大元にある神の主権やイスラエルへの理解を深めてまいりましょう。そのうえでパレスチナ、イスラエル市民にこれ以上の犠牲者が出ないよう祈りたいと思います。
ではコロサイ3:15に戻ります。
15:キリスト者が身に着ける3つ目は感謝にあふれた心です。私たちは不平不満が出やすいものです。でも不平不満の多い人からは良いものは生まれず、人間関係も悪くなる一方です。喜びも湧いてきません。でもキリスト者は主の救いを受け、それぞれが使命をもって生かされていることに感謝し、人と比較せず神の前に生きる存在です。私たちも常に感謝の心にあふれているものでありたいと願います。

そして感謝には創造主なる神に対する感謝、社会に対する感謝、家族に対する感謝、隣人に対する感謝があります。そういえば自分の人生を振り返ってみると、不満よりも、感謝が多い生活に変えられている自分に気づきます。皆様はいかがでしょうか?クリスチャンになっても尚、不平不満、つぶやきが多く神や人に対して文句ばかりの人生ですか。それともまず感謝から始まる人生ですか。不満や文句の多い人生と感謝の人生では大きな開きが出てきます。

16:ここはキリスト者の特徴である愛、平和、感謝を身に付けるのに必要な3つの勧め。
① キリストのことばを豊かに住まわせ続ける(継続)。私たちが読むべき書物はまず聖書です。
聖書は誤りない神の言葉ですが、みことばを心の中に蓄えるのに必要な事は、聖書のみことばに対して従順な態度で読むと聖霊が働き、その意味を教えてくださるばかりか、神の言葉を行動で表す力(実践)を受けます。ここが他の書物と違う点です。
  例えば困っている人に声をかける。悩んでいる友達の話を聞く(この時の注意点はこちらがぺらぺらしゃべらない)。友の為にとりなしの祈りをする。仲間外れになっている人の味方になる。食べ物をお裾分けする。このように小さな愛の業は他にも沢山あります。

② 互いに教え続ける、忠告(訓告、訓戒)し続ける。ここも継続形です。聖書理解には差があります。ですから礼拝が終わった後の交わりを大切にして、今日のみ言葉の内容を分かち合う。また間違った考え方、生き方をしている人に対して忠告(訓戒)するのも愛の業です。但し感情的になるのではなく。また上から目線で裁くのではなく、愛をもって忠告することがポイントです。私はこの辺があまり得意ではありませんが、パウロは継続しなさいと勧めています。

③ 神をたたえて感謝をもって賛美し続ける(継続)。歌がうまい下手は関係ありません。主をたたえて感謝し喜んで歌う。ここに聖霊が働きます。このように賛美は大切です。今も同じですが、当時よく歌われたのは、詩篇、賛美(神をたたえる言葉)、霊的な御霊の与える歌です。私達も色々な機会を生かして歌いましょう。今度ケアハウスからキャロリングを頼まれましたので皆さん歌いましょう。又、児童養護施設の桑梓さんからも本当のクリスマスの話をお願いしますと頼まれたのでこの機会に是非歌いに行きましょう。歌い続けるのもパウロの勧めです。

17:私たちは何をするにも神に感謝しつつ、主イエスの名によって行う。キリストのご人格により頼んで行うという意味です。ここでも注意したいのは神にも人にも感謝し続ける(継続)。

結び
今日の箇所にはキリスト者の特徴が5つありました・いつも神と人に感謝し続ける。・キリストのことばを豊に蓄える・知恵を尽くして互いに教え続ける、・愛をもって忠告(訓告、訓戒)し続ける。・感謝をもって神への賛美をし続ける。これがキリスト者の生き方です。
続けて、これらを実行するにあたり、聖霊に導かれつつ主イエスに信頼し続けて実践する。こうしてキリストの香りを放つキリスト者に変えられてまいりましょう。祈ります。