あなたはどこから来てどこへ行くのか。 

2023年10月15日
説教題:「あなたはどこから来てどこへ行くのか。 」 

おはようございます。今ご紹介いただきました吉田孝と申します。私の第二の母教会久喜キリスト教会から奉仕の依頼をうけ大変感謝しております。「出された食事と頼まれた説教は断らない」のが私の基本スタンスなので迷うことなく今日の奉仕をお受けしました。

少し自己紹介させていただきます。私のモットーは「すべてに前向き、肯定的」と「明るく、元気で、伸び伸びと」です。18歳で主イエスを救い主と信じ51年間、ずっとこの姿勢を大切にしてきました。今、本庄キリスト教会牧師の働きと共に、一般社団法人「ライフネットいかっこ」を設立し、日々地域貢献を目指して、フードバンクや墓仕舞い。家の不要品整理、金属資源回収、教会バザー、コーチング、外国人支援、子ども食堂支援の活動をしています。そんな訳で人との関わり、特に社会的に弱い立場の人との関わりを大切にしています。

さて今日は「あなたはどこから来てどこへ行くのか」という人生の根本的な問いかけについて共に考えてみたいと思います。あなたは、自分が、何処から来て何処へ行こうとしているのか考えたことがありますか?自分は死んだらどうなるか?また、私はいったい何者か?人生の目的は何だろうか?人は如何に生きるべきか?また、心の中にある自分の醜いもの(聖書では罪という)について思いめぐらしてみたことはありますか?これらはいずれも人生の根本的テーマですね。

私は10代の時、自分の顔を鏡で見ながら今申し上げたことを考えていました。でも誰も教えてくれないし、結論が出ないまま日が過ぎて行ったことを覚えています。
その時の解決方法は、本質的なことを求めるよりも、目先の事に集中して解決する傾向があります。例えば、スポーツ、受験勉強(学業)、社会人では仕事、結婚、家族、子育て、家を持つ。これらが優先になり人生の根本的テーマを忘れてしまいます。

私の場合、中学、高校と野球をしていたので10代初めに抱いた「人は何処から来て何処へ行くのか?」とか「自分は何者か?」という本質的な問いかけを忘れ、高校3年秋には会社選びが本格的になります。当時の私の人生設計は硬式野球部がある会社に入って、60歳まで勤め上げ安定したサラリーマン生活を送る事でした。それが10代後半の夢でした。

そんな私でしたが、人生の大きな転機がやってきました。転機と言っても「雨から晴れに変わる」天気ではなく、生き方が大きく変わるほうの転機です。高校三年の秋。既に県大会が終わり私の心にぽっかり穴が開いていた時、自分の生き方を模索していたその時、同級生が「聖書を読む会」を教室や図書室の小部屋でやって時、からかい半分で参加しました。それまで聖書とは全く無縁の家庭に生まれ、聖書の「せ」の字も知りませんでした。最初に読んだのは旧約聖書の伝道者の書。今から3千年前にこの世の栄華を極めたイスラエルの王、ソロモンの晩年の言葉です。

① 伝道者の書1:1~3(旧約1138頁)の書き出しから自分の心とぴったり合っていました。何故なら書き出しが、空の空、伝道者は言う。空の空、すべては空。日の下でどんなに労苦しても、それが人の何の役になるだろうか。この言葉で聖書に親近感を持ちました。
② 7:3~4(1146頁)特に4節の知恵のある者の心は喪中の家にあり、愚かな者の心は楽しみの家にある。51年前ここを読んで私の心が打ちのめされました。今でも覚えています。
③ 12:1(1153頁)あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。災いの日が来ないうちに、また、「何の喜びもない」という年月が近づく前に。
④ 12:13(1154頁)結局のところ、もうすべてが聞かされている事だ。神を恐れよ。
神の命令を守れ。これで私の心はとどめを刺され、聖書を読むようになりました。

続けて聖書を読むうちに、創造主が天地万物を創造し、人を最初から人として創り、世界の始まり(6千年前)、人類の広がり、人の罪が記録され、人の基本的な生き方である律法、預言書、詩篇を少しずつ読むようになりました。続けて新約聖書には旧約の預言に基づいて人類の救い主イエス・キリストの誕生とその生涯、身代わりの十字架の死と復活、新たに誕生したキリスト教会の歴史やパウロ達の手紙を通しての信仰者への励ましを読みました。ヨハネの黙示録には人類の未来が預言されている書物です。聖書はスケールの大きな書物で一生涯かけて学ぶにふさわしい書物と知らされました。

友達から勧められ聖書を読むようになり、この書物を信頼して私はクリスチャンになろうと決心しました。でもクリスチャンになるためには手順があります。天地創造の神を信じ、自分が神の前に罪人である事を認め、御子イエスが私の罪の身代わりとなって十字架にかかり死んで、葬られ、三日目に死人の内よりよみがえり、主イエスは今も生きておられることを信じて救いを受けました。Ⅰコリント15:1~8 新約聖書349頁。少し読みます。
 
この時にキリストの新しい命を受け自分の生きる方向性がはっきりしました。特に私が地上生涯を終えた後、栄光の体に変えられ主イエスの身許に行くので不安はありません。特に変わったことは自由になり、性格的に明るくされ、積極的に生きるようになりました。これはキリストにある人の生き方として共通している事です。
もしあなたが自分の人生に不安があるなら是非、聖書を通してイエス・キリストを求め、彼に信頼する生き方を始めてください。そうすれば必ずあなたの人生は変わります。
結び
今日あなたに特に申し上げたいことは、聖書はあなたの人生のすべてのテーマについて答えを与えてくれます。読むべき書物はやっぱり聖書です。この書物に人生解決のカギがあります。
あなたの若い日にあなたの創造者を覚えよ。災いの日が来ないうちに、また「何の喜びもない」という年月が近づく前に。日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性87.09歳です。
でも健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳です。健康寿命とは、他の人の手を借りないで日常生活を健康的に遅れる年齢の事です。こう見ると皆さん、私と同じでそんな先ではなさそうですね。ぜひ今のうちにイエスの救い主として心の中にお迎えください。

結局のところ、もうすべてが聞かされている事だ。神を恐れよ、神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。あなたは神の御心によって父母を通して、この世に生を受けた大切な存在です。それ故、自分に与えられた使命をもって神と共に歩み、神に喜ばれるような生き方、具体的には隣人愛に生きる。これが人の最善の生き方です。
私たちは誰もが地上の生涯が終われば、肉体は朽ち果てます。でも栄光の体に変えられ主の身許に移され新天新地で永遠の世界が待っているのです。そこには悩み悲しみが全くありません。その予行練習が今のあなたの生活となります。あなたはどこから来てどこへ行くのか?命の源であるイエスとともに生きるなら根本的なテーマはすべて解決されます。お祈りしましょう。