コロサイ人への手紙(13)

2023年10月1日

聖書箇所:コロサイ3章1~4節
宣教題:上にあるものを求めよう

おはようございます。2023年10月第1週目を迎えました。いよいよ今年も残り3ヶ月となりましたがお元気でしたか?今朝も共に礼拝をささげる恵みにあずかり感謝します。またネット配信を通して本庄キリスト教会の礼拝に参加してくださっているあなたもおはようございます。今週もよろしくお願いします。それではコロサイ人への手紙3:1~4を通して「上にあるものを求めよう」というテーマで共に考えてまいりましょう。

今日からいよいよ3章です。この手紙の前半2章がキリスト信仰の教理(教え)の部分で、後半3章~4章がキリスト者(クリスチャン)の実際的な生き方への勧めが述べられています。信仰者にとっては両方とも大切です。でも順番としてはまず正しい教理があって、次に実際生活となります。そういう事でパウロは教理的な教えの次に信仰の実践編を書いています。コロサイ人は異邦人クリスチャンですからそのまま私たちに適用できる内容です。

1:こういうわけで、どういうわけですか?コロサイ教会の中にパウロ(使徒)が教えた事とは程遠い、間違った教えが沢山入ってきました。例えば、だましごとの哲学、律法主義、み使い礼拝、神秘主義、これらは聖書を正しく論じているように思われがちですが、調べてみると中身がなく、人間の好き勝手な礼拝で、何の価値もなく、肉の思い(生まれならの性質や考え方)を満足させるだけです。常に本体はキリストにあることを覚え、かしらに結び付いて成長させられていこうとパウロは勧めました。それを踏まえ、こういうわけでというのです。

・あなたがたは、キリストと共によみがえらされたのなら、上にあるものを求めなさい。これはキリストを信じて救われた人の立場を言っています。あなた方とは、直接的にはコロサイ人信者の事ですが、私たちにもそのまま適用できます。目に見えませんが、私たちもキリストを信じてキリストと一体(ひとつ)となりました。そうすると、キリストが死んだとき、私たちもキリストと共に死に、キリストと共によみがえらされました。

であるなら当然上にあるものを求めなさい。上にはキリストが神の右の座についています。
右とは右左の方向を表すのではなく、神の権威ある所にキリストはおられると言う意味です。

その場合の上とは、神の御心の事で、キリスト者は常に神のみこころを第一に求めて生きよという勧めになります。次に求めると言う言葉を少し詳しく考えてみましょう。
①求めなさい。命令形の言葉。私たちに神が命じている生き方です。
②求め続ける(継続の意味)キリスト者は生涯にわたり神の御心を最優先に求め続けていく。
③マタイ6:33(新約11頁)イエスによる山上の垂訓。神の国と神の義を求めなさい。
神が良いとすること、願う事を常に最優先して求め続けなさい。

以上がキリスト者の生き方です。いつもキリストを見上げてキリストの心を私の心として求め続けて生きようではありませんか。

2:上にあるものを思いなさい。(これも継続の意味)です。上にあるキリストの御心を思い続けなさい。心にかけ続ける。念頭に置き続けるという意味です。そうするならそのように実現するのです。
常にキリストの御心を最優先して生き続けようとしている人と、そんなことを全く考えないで
生きている人では、結果に大きな差がついてきます。

・地にあるものを思ってはならない。これは単なる地上ではなく、この世の中という意味です。世の中を軽んじてよいと言う事ではありません。この世の中の事は大切です。ですがキリスト者は、世の中の事ばかりに心を捕えられてはならないと言うのです。いつも主を最優先して生きよというパウロの命令です。優先順位を明確にしてイエスを第一にすると神の祝福が倍増します。

3:私たちはキリストを信じた時、目に見えませんがキリストと一体となりました(キリストの内住)。それ故キリストと共に死んだので古い生活と「さよなら」したのです。
私たちの命はキリストとともに神の内に隠されている。なぜか?私たちがキリストを信じて一つにされ、知恵と知識の宝が全て隠されているキリストの内にあるものとされたからです。

4:あなた方の命であるキリストが現れる。これはキリストの再臨です。キリストが栄光の体と権威をもって、もう一度世界に戻ってくるのです。目的は世界を裁くためです。その時コロサイ教会の兄弟姉妹たちもキリストによって栄光の姿に変えられます。私たちに対する約束でもあります。まず再臨の前にキリストによって携挙(一瞬にしてキリストのもとに携え挙げられること)され私たちは栄光の体に変えられます。そしてイエスが、世界の裁き主として再臨する時、私たちも栄光の体をもって世界中の人々に見える形をもって地上に現わされます。

ユダ14節~15節(490頁)をご覧ください。終末におけるキリスト再臨の裁きの光景です。「見よ、主は何万もの聖徒を引き連れてこられる」何万とは大勢という意味。コロサイのキリスト者も、私たちも栄光の体をもってこの世界に戻ってきます。だからあなた方は悪の世界の戻ることなくキリストに選ばれたものとして神の前に生きようとパウロは勧めています。

適用
①キリストを信じた私たちもキリストと一つとされキリストの新しい命を受けています。
②キリストの御心は何かを求め続けなさい。そうしたらあなたの生活は変えられます。
③キリストの御心を思い(考え)続けなさい。心に留め続けなさい。心にかけ続けなさい。
④キリストの携挙によって私達も栄光の体に変えられる(一瞬のうちに、世界の人には見えない)。
⑤キリストの再臨の時に、私たちもキリストとともに栄光の内に世界にあらわされる。

イエスをメシヤと信じて救いを受けたことはとてつもなく大きな恵みです。
主イエスのものとされた私たちも是非、神の前にあって上にあるものを求め続け、心に留め続けてキリストの心をいつも最優先して生きるものでありたいと願います。失敗してもまた聖霊によって励まされつつ栄光の体に変えられる事を望みつつ、上にあるものを求め続け、思い続け、考え続けてまいりましょう。