コロサイ人への手紙(3)

2023年7月23日
聖書箇所:コロサイ1章9節~14節
宣教題:愛する御子のご支配の中に移されて

おはようございます。2023年7月第4週目を迎えました。学校ではすでに夏休みに入りましたが皆様お元気でしたでしょうか。今日も共に集まり礼拝出来る恵みを感謝します。またネット配信をご覧のあなたもおはようございます。暑い日が続いておりますがお元気でしたか?本庄キリスト教会の礼拝に参加してくださる事を嬉しく思います。今日はコロサイ人への手紙から3回目の学びになります。
前回5節~8節を通して福音理解を深めようというテーマでした。聖書には福音という言葉が何回も出てくるので「良い知らせ」「グッド・ニュース」の意味ぐらいは分かります。また前回の聖書箇所には3回も出てきたのでパウロが強調したかったのだと思います。そこで今日は福音の意味をもう一度おさらいしてから9節に入ります。今回は福音の中身を10にまとめてみました。

まず私たちへの良い知らせは①天地創造から始まります。神はこの世界を文字通り6日間で創ってくださった。②罪を犯して神から離れた人間に救い主(神の御子イエス・キリスト)を送り、救いの道を用意した。③御子イエスが私の罪の身代わりとなって十字架上で死に、葬られ、三日目に死人の中から復活しました。④人はイエスの十字架の御業を信じる信仰によって、罪赦され、神からの命を受け古い生活に死んで新しい生活が始まります。これが救いの御業です。

⑤信じた者に聖霊を送り、生涯にわたって信仰者の生活を導いてくださいます。目指すべき生き方は神を愛し、人を愛する生活です。⑥キリストの再臨を待ち望み⑦自分の生涯が終わった時は栄光の体に変えられ主の身許に移されます。(又、生きている間にキリストの再臨があるかもわかりません)⑧終末時代になると人類に最も厳しい7年間の患難時代がきますが、キリストの再臨によって一気に解決し、⑨地上にキリストを王とする新しい平和な千年王国が始まり私たちも何らかの役割が与えられます。やがて千年王国が過ぎると⑩新しい天と新しい地に移され、永遠に主を褒め称えるようになります。実に天地創造から新天新地迄ととらえてよいと思います。こうして神はすべての良いものを私たちに備えました。それ故、この神の御業が福音、良い知らせなのです。

では福音を別の言葉でイエス・キリストのご人格そのものという言い方もできます。天地創造から十字架の死と復活を通して信じる人を救い、再臨、千年王国、新天新地の希望を与えるのが主イエス・キリストですから。このようにキリストと結びつけて考えるとわかりやすいです。

9:この福音を理解したコロサイ教会の信者に対して、パウロは、こういうわけで述べているのです。そしてコロサイの様子をエパフラスから聞いた日から、彼らの成長の為に祈り求めています。※使徒パウロの姿勢を見ると祈りの大切さがわかります。今日の学びのポイントは12節迄パウロの祈りです。4つの勧めを見ていきましょう。

①神の御心について十分な知識に満たされるように。霊的な知恵と理解力、神のご計画は様々な方向性を知る力の事です。自分の考えや思い付きを優先するのではなく神のお考えは何かを祈って理解する力の事です。聖書を読む時に著者が何を語ろうとしているのかを知る必要があります。著者の意図することは何かを求める。その為神の御心全部が啓示されている聖書を読むことです。そして文脈を大切にしつつ聖霊に導かれるよう祈りつつ読むことが御心を知るポイントになります。
10:②実を結ぶ生き方を求めよう。私たちは主にあってそれぞれの人生において実を結ぶ生き方を求められています。救いを受けるには行いは必要ありません。信仰によってのみ救われます。でも信じた後は行いが必要になってきます。それをあらゆる良いわざと言います。また人と比べる必要もありません。主にあって自分らしく良いわざをなし、実を結ぶことがポイントです。

※ここを私たち福音派に属するキリスト者は十分意識する必要があります。キリストの愛に基づくわざ(行い)をする事が求められています。これを主イエスは非常に喜んでくださいます。自分の賜物や能力、置かれた環境の中で取り組むことです。失敗したらまた挑戦すれば大丈夫。

※例えば病の中にいる人を訪ねてお見舞いする。一人暮らしの人におかずをお裾分けする。職場の悩んでいる人の話を聞いて共有する。悲しむ者と共に悲しみ、喜ぶ者と共に喜ぶ生き方。人の心に寄り添う。これが神の求める本当の伝道です。この伝道スタイルは、お金がない本庄教会でもできる伝道です。要はキリストにある生き方を大切にして生きるのが主イエスに相応しい歩みで有り、主に喜ばれる生き方です(10節)。賜物の多い少ないは関係ない。出来ることを積極的にしていけばよいのです。その中で様々な良い業の道が開かれますから。

11:③強いクリスチャンにされよう。自分の力や努力で頑張って強くなりなさいと言う事ではありません。強くされ(受身形)。ここがポイント。創造主なる神の力を受け聖霊の力によって強くされる。具体的には忍耐強く、粘り強く生きる。あきらめない。他の人に対し裁かず寛容な心で関わりを持てるようになる。そうすると人に対してあまり腹を立てなくなります。今の時代は自分に対して寛容、隣人に対して不寛容な時代なのでトラブルが起きやすい時代です。

12:④相続分にあずかる資格があることを感謝しよう。神は私たちが受け継ぐご褒美を用意しています。今はあまりピンときませんが、やがて目を見張るような価値あるご褒美を受けます。私たちはこの地上では経済的にそんなに恵まれないことが多いです。お金が余って使いきれないというような事はありません。いつも経済やお金のやり繰りばかりしています。

私の場合は教会のやりくりもありますので2倍の心配ですね。だから一向に太れません(笑い)。でも何とか乗り越えてきました。千年王国や新天新地になったらやりくりはなくなります。そして信じられないような祝福を受けるのでここに期待しています。聖徒(世の中から選び分けられたもの、私たちも含む)の受ける相続分は大きいのです。皆さん大いに期待してください。

(感謝の源は次の2つ)
13:私たちは悪魔の支配から神の御子イエスの支配へと変えられた。今私たちは悪魔の支配の中におりません。愛と恵みに満ちた、愛する御子イエスの支配の中にいることを覚えましょう。
そしてキリストの名によって神に祈り聖霊を受けて歩んでいます。これほどの強力な体制の中で歩んでいるのです。大きな恵みです。
14:贖い(代価を払って買い取られた)、罪の赦しを得ている。完全なキリストの罪の赦しの中にあります。それ故、自分を責めたりする必要はありません。
結び
自分が置かれた立場に感謝し、キリストに委ね堂々と自分らしく強く楽しく生かされていこう。