コロサイ人への手紙(2)

2023年7月16日
聖書箇所:コロサイ1章5節~8節
宣教題:福音理解を深めよう

おはようございます。2023年7月第3週目を迎えました。共に集まり礼拝出来る恵みを感謝します。またネット配信をご覧のあなたもおはようございます。毎日暑い日が続いておりますがお元気でしたか?本庄キリスト教会の礼拝に参加してくださる事を嬉しく思います。今日も一緒にコロサイ人への手紙から学んで、特に「福音」と何かの理解を深め、聖書のみことばに生きるとはどういうことかを考えてまいりましょう。

前回は1節~2節の挨拶の部分、そして3節~8節迄続く神への感謝の箇所を4節迄学びました。今日は残りの5節~8節迄になります。

5:4節で使徒パウロがコロサイ教会の信者たちに神に感謝する理由を述べています。エパフラスからキリストへの信仰(信頼)とまわりの信者への愛に生きている事を聞いていたからです。
※キリスト者にとって最も大切な事はいつも主イエスが共にいてくださるという確信(信頼)と
兄弟姉妹たちを大切にする(愛する)生き方です。勿論周りの信者だけを愛するのではなく、
家族を含めた隣人を愛するようになります。これがキリスト者の最も基本的な生き方です。

そして神は天においてあふれるばかりの祝福を用意してくださるお方です。それが天に蓄えられている望みと言う事です。(あなた方の為に天に蓄えられている望みに基づくものである)この蓄えられている望みを私たちはいつ知ることが出来るか?真理の福音のことばを聞いたときです。

6:この福音は 「良い知らせ」神が人に対する愛の業です。・キリストが世界のすべてを造られた創造主でありながら、私たち人間と同じ体をもってこの世界に来てくださったこと。そして地上で33年の生涯を歩まれた事。2千年前のユダヤ人はイエス・キリストを通して真の神の本質を知ることが出来ました。・又私たちも聖書を通してキリストを、真の神を知ることが出来ます。故にキリストを真に知ることこそ私たちにとってグッドニュース、まさしく福音です。
 
・キリストは、神でありながらこの世界に人として来られ、30歳から3年の公生涯の間に12弟子を選び、ご自身の生き方を通して人はどう生きるかを示された。キリストは罪がない方ですが、父なる神の御前で人の罪の身代わりとなって十字架刑に処せられ死なれました。この身代わりの救済方法が神の前に正しいことを示すため、キリストは十字架上で死んで後、よみに下り、三日目に神によって死人の内より復活しました。その後、天に戻り助け主なる聖霊を送って、救いを受けた人と共にいてくれます。このように神は救いの為に一方的な良いものを(恵み)備えました。

キリストによって罪が赦される救いの道を備えてくださいましたが、人はどうしたら救いを受けることが出来るのか?それは自分の罪(創造主に背いて的を外した生き方)を認め、御子イエスの十字架刑が私の罪の身代わりであると信じるだけで、神のみ前に罪赦され新しい命(救い)を受けます。罪がない神の子イエス・キリストの御業だから罪人の身代わりになりえるのです。やがて栄光の体に変えられるキリストの再臨を待ち望む希望も与えられます。

・では人が救われた時どうなるか?目に見えませんがキリストに一体とされキリストの復活の命、新しい命を受けるので人生が変えられます。人生の価値観が変わります。それは自分の内にキリストが聖霊という形を通して住んでくださるからです。自分の事ばかり考える生き方から、家族を愛し、隣人を愛する生き方に変わるのです。これが一方的な恵みによる救いなのです。この福音をコロサイの人々は理解して受け止め、信じてキリスト者になっていきました。

・キリスト者になるとどうなるか?生き方が変わり、あなた方の間で実を結び成長していると言う事が起きるのです(6節)。
※このように私たちの信仰生活においてはキリストの十字架の御業を正しく理解する事が最も大切なことです。特別な伝道プログラムに沿って教会を進めていくというような事は必要ありません。信仰者が福音の恵みを理解し自分の賜物を生かして歩むなら実を結んで成長していきます。

コロサイの人たちもキリストの恵みに感謝して主に喜んで従う生活をしたのです。それによって個人の生き方が変わり、夫婦が変わり、家庭が変わり、職場が変わってキリストを信じる人が多く起こされました。町が変わり、地方が変わり、やがてパウロ時代から300年を経てローマ帝国がキリスト信仰の迫害者から擁護する立場に変わっていったのです。

こうして神の恵みの福音を正しく理解しキリストに従うなら世の中全体が変わるのです。実を結び成長する。ローマ帝国で実証済の話ですから私たちにも適用できることです。

7:でも誰か福音を伝える人がいなくては理解できません。コロサイの人たちは福音のメッセージをエパフラスから受けました。多分エパフラスはエペソでパウロが福音宣教していたのを聞いて求道し、救いを受けたものと思われます。そして自分の町で働きを始めたのではないかと思います。
彼は忠実、真実にキリストに仕えた人でした。このエパフラスなしではコロサイ教会は成長することはなかったのです。
 
しかし今エパフラスはパウロと同じく捕らわれの身でした(ピレモン23 436頁)。それ故彼は手紙を運ぶことが出来ません。パウロの同労者ティキコがこのコロサイ人への手紙を運んできたのです(コロサイ4:7 406頁)。この手紙が礼拝の時朗読され、又写本されて聖書として残りました。それはこの手紙が神の霊感を受けたものと緒教会で認められたからです。そして今2千年後の私たちも礼拝でも読まれ励ましを受けているのです。

8:そしてエパフラスは聖霊によって強められ、成長したコロサイ人の愛をパウロに伝えました。

結び
私たちの信仰生活に、この神の福音を理解することが如何に大切かを理解できれば幸いです。
神からの一方的な愛の業である十字架の御業を自分の為であったと信仰によって受け止める。信じたら神があなたの罪を赦し、救ってくださる(救いは神からの一方的な恵みの業です)。何の行いも必要ありません。でも救われたらそれぞれの信仰、賜物に応じて良い業に励むのです。いつもイエスご自身に目を向け、イエスの生き方を聖書から覚えつつ歩んでまいりましょう。そして従順な信仰態度を身に着けてまいりましょう。