ダニエル書(22)

2023年6月25日
聖書箇所:ダニエル書12章1節~4節
説教題:ハルマゲドン後の世界は

おはようございます。2023年6月第4週目の主の日を迎えました。ネット配信をご覧のあなたもおはようございます。お元気でしたか?あなたが本庄キリスト教会の礼拝に参加してくださることをうれしく思います。いよいよダニエル書は最後の12章迄来ました。ダニエル書は、昨年10月9日にスタートして8か月かかりましたが感想はいかがでしょうか。
今日は12章1節~4節迄を通してハルマゲドンの戦いとその後の事について共に考えたいと思います。そして来週が最後になります。それでは残り2回学んでまいりましょう。

1:その時とはいつか、前回11章36節~45節を通して、7年続く大患難時代後半に、反キリストとその軍勢がイスラエルのハルマゲドン(メギドの丘)と呼ばれる地に集結しますが、この場所で彼が終わりを迎える事を学びました。(11章45節)。
地図を用意しましたのでその場所を確認しましょう。45節に海(地中海)と聖なる麗しい山(エルサレム)との間に本営の天幕を張る。ここがメギドの丘、ギリシャ語でハルマゲドンと呼ばれる地です。この地に大患難時代最後の頃、反キリストとその軍勢が集まりイスラエルを攻め込みます。しかし再臨のキリストによって、ついに反キリストは滅ぼされ、残ったイスラエルの民全員救われます。そんな訳でその時とは全地球的な苦しみの時代が7年続く大患難時代を表しています。

ミカエルが立ち上がる。前にも話しましたが、人間の地上の戦いの背景には、天において霊の戦いが繰り広げられています。悪魔、悪霊(堕落した天使たち)どもの陣営と、神と天使たちの戦いです。霊的戦い。これが地上の戦いと結びついているのです。ここでは神の陣営のみ使いであるミカエルが、悪魔・悪霊の陣営との戦いのために立ち上がることが述べられています。

この様に反キリストがイスラエルを滅ぼしにかかる戦いは、イエスが預言したように、世の始まりからいまだかつてなかったような、また今後も決してないような大きな苦難(マタイ24章21節)の時代です。
このかつてない苦難の時を旧約聖書時代の預言者も預言しています。この時ユダヤ人の3分の2が殺され(ゼカリヤ13章8節)。残る3分の1は山に逃げます。それがボツラ(ヘブル語)ギリシャ語でペトラ(世界遺産で有名な場所、現在のヨルダンの南部)ですが、この時再臨のキリストにより反キリストの軍勢は滅ぼされ、ペトラに逃げたユダヤ人は罪を悔い改め、ユダヤ人は全員救われます。(ペトラの位置は地図参照)

あの書に記されているものは皆救われる。あの書とは何か?10章21節をご覧ください。
天にある真理の書物の事です。特にイスラエルの残された3分の1の民は再臨のキリストの前に罪を悔い改め、自分たちの先祖が十字架に付けたあのイエスこそキリストであると認め残されたイスラエル人は全員救われるのです。(ローマ人への手紙11章12節、ゼカリヤ書12章10節)

ここで11章36節から続く反キリストによる世界最終戦争はキリストの再臨によって終結することになります。続いて2節と3節には患難時代後の人類の歴史について述べています。

2:ある者は永遠の命に、聖書によれば人は肉体の死で終わりではありません。ある者は永遠の命に、ある者は永遠の裁き(第二の死、燃える火の池)に入ります。イエスを救い主と信じた人は信仰により恵みにより、永遠の命を受け、主とともにありますので最後の白い御座の裁きの座(ヨハネの黙示録20章11節)に立ちませんのでご安心ください。キリスト者は肉体の死しか経験しません。勿論第二の死も経験しません。そして死後、主の身許に移されます。また生きている間にキリストの空中再臨(携挙)があった場合は、即座に栄光の体に変えられ天に引き上げられます。

しかしある者は第二の死を経験します。それは大患難時代後、更に千年王国後に神の白き御座の前に立ち神の審判を受け、それぞれ自分の行いに応じて裁かれる。これが第二の死です。
何回も言いますが、キリストにあって救いを受けているあなたはこの白い御座の裁きは受けません。また第二の死は千年王国後に、最終的神の審判(大きな白い御座)により、その行いに応じて裁かれます。これが、ある者は永遠の恥辱と、永遠の嫌悪に。の意味です。

3:永遠の命を受けた者は賢明な者達(思慮深い者達)と言われています。特に日々の証を通して多くの者達をキリストの義に導いた人に対する約束でもあります。星のように輝く約束が待っています。この人々には天における大きな報いが待っています。

4:ダニエルに対する命令。この書を封じておけ、即ち神からの啓示の書物(ダニエル書)を書き記し、きちんと保管しておきなさいと言う事です。こののち多くの者達は知識を探そうと歩き回る。(新共同訳聖書:多くの人々は探求して知識を増やす。)これはあまり良い意味ではありません。

人々は今に至るまで、知識を増やそうとして探し求めるが人間的な知識によっては真理を知ることが出来ない。ただ聖書を通してのみ真の知識に至る。ここは非常に大切な事であり、私たちも聖書を誤りのない神の言葉という確信のもとに聖書をバランスよく学びながら生き方を確かにしたいものです。
特にこれからの世界について聖書が何と言っているか理解を深め、自分らしくこの世の中で地に足をつけつつ、しっかり生き抜くことが望まれます。今日はここまでですが私たちへの適用として2つ考えてみました。

適用
・聖書全体を学び、これからの世界がどのような方向に進んでいくかを聖書に沿って理解して生きよう。聖書理解を深めるには①聖書は字義通りに読むこと、②文脈(コンテキスト)を大切にして読む事。③聖書時代の歴史や文化を考慮する事④そして何よりも聖霊に導かれつつ祈りながら読む事が基本です。
・一人でも多くの人を義に導けるようなキリスト者にされよう(3節)。その為に一番必要なのはイエス様の心に従順に従う事を最優先に考えて生きる事です。

結び
90歳にして尚神の御心を求めて生きようとしたダニエルから学びつつ、私たちもそれぞれが置かれた立場で自分の賜物能力を生かし、人と比較することなく、自分らしく主イエス・キリストにお従いしていこうではありませんか。