ダニエル書(14)

2023年4月24日

2023年4月16日
聖書箇所:ダニエル書7章1節~14節
説教題:「ダニエルが見た幻」 

皆さんおはようございます。イースターが終わって2023年4月第3週の朝を迎えました。
またネット配信をご覧のあなたもおはようございます。お元気ですか?ネット越しでは有りますが共に礼拝をささげる恵みを感謝します。今日からダニエル書に戻り、7章1節~14節からご一緒に学んでまいりましょう。

私たちは奇跡的な神の守りの中で生きた政治家、預言者として活躍したダニエルから学びました。彼は少年時代に自分の国が滅び、捕虜としてバビロン帝国に連れてこられましたが、神を信じて懸命に生き抜き特別の能力と賜物を授かって生きた人物です。そして彼はダニエル書を残し世界中の人々に愛読されています。彼の波乱に満ちた生涯は1章から6章迄で年齢的には80歳頃までの事が記されています。※80歳まで神に用いられるダニエル書の記述を見ると私たち超高齢社会に生きる日本人にとっては大いに励まされるところであります。

さて、7章から話の展開が全く変わりダニエルが見た幻(預言)が中心になってきます。これは彼が考えていた事が夢や幻となって現れるのとは違います。天地の創り主なる神がダニエルに示した幻です。これを聖書で預言と言います。一般の予言はある物事についてその実現に先立ち「あらかじめ語る」ので予言と言います。例えば今年の日本経済を予言する、今年のプロ野球の日本一のチームはどこか予言するという時にこの予言という言葉を使います。昔ノストラダムスの大予言というのがありました。2000年に恐怖の大魔王が降ってくると言っていましたが何も起こりませんでした。このように予言は多くの場合当たりません。

では聖書の預言はどのようなものか。聖書の預言はあらかじめ語る予言とは全く違います。あらかじめ語る予言は人間の経験、感、データをもとに語りますが、聖書の預言の出所は創造主なる神なので99%当たるのではなく100%間違いがありません。何故なら創造主なる神が世界を支配し、神が預言者に啓示するからです。聖書の預言者は神によって立てられ神の言葉を預かって語るので、はずれがなく実現するのです。それはこの世界は神の御手の中にありすべてを支配する神がご自分の御心を成し遂げるからであります。確かに今は人間の自由意思で戦争を起こし、人を殺すことがまかり通っていますが、最終的には神の計画通りになっていきます。現に今現在起こっている世界のことを聖書に照らして読むと聖書の通りになっている事に気づくはずです。歴史の事をヒストリーと言いますが、それはヒズ・ストーリー、彼の物語キリストの物語が歴史であります。そういう点で聖書を読むと世界の歴史この世の流れが見えてきます。

では私達人類の未来はどうなるのか。そこで出てくるのが預言書です。聖書は預言の書物でもあり、特に旧約聖書のイザヤ書やエレミヤ書、エゼキエル書、ダニエル書の4大預言書は重要で、
他にホセア書~マラキ書まで12の小預言書があります。これが聖書として残っているので私たちは未来について安心して学べます。尚、新約聖書の預言書はヨハネの黙示録が挙げられます。

この預言書の中には私たちが生きている時代より後の事、即ち世界の終末(完成)の時が書かれています。この世界が今後どうなるのかを聖書がきちんと回答をしてくれるので不安はなくなります。今後世界は完成に向かって厳しい時代になりますが、キリストの救いを受けているなら主の完全な守りの中でキリストが再び来られる時(携挙)に主の身許に移されますので安心です。
ではダニエルは何を預言しているのか?バビロンのネブカドネツォアル王は既に亡くなり、孫のベルシャツァル王がその元年の時にダニエルは夢の中で幻を見ます。この時、彼には幻の意味が示されませんが、その内容は、今から2600年前にこれから起こる世界帝国の事についてでした。

2:天の四方の海が大海をかき立てた。海とは文脈からみてこの世界と解釈します。
3:その海から4頭の大きな獣が上がってきた。その4頭はそれぞれ違っていた。4節~4種類の獣が出てきますので想像しながら考えてみよう。意味は17~18節に示されています。

4:第1の獣 獅子のようで翼を付けている。これはこの時代世界に君臨していたバビロン帝国。獅子は最も強く、鷲は鳥の中で頂点に立つものです。これはネブカドネツォアル王を表しており、彼は高慢な思いを砕かれて一定期間を通して、穏やかな理性的な心を持つようになり人間の心を与えられた。

5:第2の獣 続く国の特徴は熊に似ている。横になっているのでバランスが悪い。当初メディヤとペルシャの連合国家でしたが、後にペルシャ帝国に変わっていきます、助骨が三本ありますが占領したバビロン、エジプト、リビヤを表しているという解釈もあります。強大な国家。

6:第3の獣 豹に似ている。豹の特徴は早さで、これはアレキサンダー大王率いるギリシャ帝国です。彼は20歳でマケドニア王位を継承し、戦略家としてたちまちのうちに近隣諸国を征服し30歳までにギリシャからインドまでを支配しました。でも32歳の時にバビロンで蜂に刺されて死んでしまいます。4つの鳥の翼と4つの頭があった。彼の死後それぞれが主権を持つ4つの国に分割されます。マケドニア、シリア、エジプト、小アジア。

7:第4の獣 恐ろしくて不気味で非常に強い。大きな鉄の牙と10本の角を持つ。今までの中で最も強い獣でローマ帝国を指しています。この10本の角が同盟国を表していると思われます。

8:やがてこの中からもう一本の小さな角が出てきた。大きなことを語る角で後に登場する反キリスト。彼は終末時代に登場し、再建された神殿に立って自分を神で有ると宣言します。(まだ私たちの時代には起きていません。もっと後の時代に起こることです。)

9:やがて(千年王国の後)裁きの御座が置かれ「年を経た方」がその座に就く、これは年寄りという意味ではなく。永遠の存在者である神ご自身をこのような表現で呼んでいます。衣は雪のように白いとは神の聖なることを表しています。御座は火の炎、裁きの座における最後の審判の事です。白い御座の裁きで黙示録20章11節の事。キリストの再臨の後から始まる地上の千年王国が終わり次の新しい天と新しい地(天の御国)が始まる間の時期に天で起こることです。

11~12:これは時間的には9節~10節の前に起こることで、反キリストなる人物はキリストの再臨によって滅ぼされ、燃える火の池に投げ込まれます。13~14:この後、人のような方が神の前に出て。これは主イエス・キリストを指しています。この方に主権が渡されこのお方の国、新天新地が永遠に続くのです。結び:これが4つの国は紀元前600年から紀元2000年以降の終末時代、千年王国以降につながる壮大な預言です。次回は第4の獣について詳しく学びます。是非これからの世界の大きな流れを理解し自分はどう生きるか?確認しよう

「ダニエルが見た幻」 ダニエル書7章1節~14節
皆さんおはようございます。イースターが終わって2023年4月第3週の朝を迎えました。
またネット配信をご覧のあなたもおはようございます。お元気ですか?ネット越しでは有りますが共に礼拝をささげる恵みを感謝します。今日からダニエル書に戻り、7章1節~14節からご一緒に学んでまいりましょう。

私たちは奇跡的な神の守りの中で生きた政治家、預言者として活躍したダニエルから学びました。彼は少年時代に自分の国が滅び、捕虜としてバビロン帝国に連れてこられましたが、神を信じて懸命に生き抜き特別の能力と賜物を授かって生きた人物です。そして彼はダニエル書を残し世界中の人々に愛読されています。彼の波乱に満ちた生涯は1章から6章迄で年齢的には80歳頃までの事が記されています。※80歳まで神に用いられるダニエル書の記述を見ると私たち超高齢社会に生きる日本人にとっては大いに励まされるところであります。

さて、7章から話の展開が全く変わりダニエルが見た幻(預言)が中心になってきます。これは彼が考えていた事が夢や幻となって現れるのとは違います。天地の創り主なる神がダニエルに示した幻です。これを聖書で預言と言います。一般の予言はある物事についてその実現に先立ち「あらかじめ語る」ので予言と言います。例えば今年の日本経済を予言する、今年のプロ野球の日本一のチームはどこか予言するという時にこの予言という言葉を使います。昔ノストラダムスの大予言というのがありました。2000年に恐怖の大魔王が降ってくると言っていましたが何も起こりませんでした。このように予言は多くの場合当たりません。

では聖書の預言はどのようなものか。聖書の預言はあらかじめ語る予言とは全く違います。あらかじめ語る予言は人間の経験、感、データをもとに語りますが、聖書の預言の出所は創造主なる神なので99%当たるのではなく100%間違いがありません。何故なら創造主なる神が世界を支配し、神が預言者に啓示するからです。聖書の預言者は神によって立てられ神の言葉を預かって語るので、はずれがなく実現するのです。それはこの世界は神の御手の中にありすべてを支配する神がご自分の御心を成し遂げるからであります。確かに今は人間の自由意思で戦争を起こし、人を殺すことがまかり通っていますが、最終的には神の計画通りになっていきます。現に今現在起こっている世界のことを聖書に照らして読むと聖書の通りになっている事に気づくはずです。歴史の事をヒストリーと言いますが、それはヒズ・ストーリー、彼の物語キリストの物語が歴史であります。そういう点で聖書を読むと世界の歴史この世の流れが見えてきます。

では私達人類の未来はどうなるのか。そこで出てくるのが預言書です。聖書は預言の書物でもあり、特に旧約聖書のイザヤ書やエレミヤ書、エゼキエル書、ダニエル書の4大預言書は重要で、
他にホセア書~マラキ書まで12の小預言書があります。これが聖書として残っているので私たちは未来について安心して学べます。尚、新約聖書の預言書はヨハネの黙示録が挙げられます。

この預言書の中には私たちが生きている時代より後の事、即ち世界の終末(完成)の時が書かれています。この世界が今後どうなるのかを聖書がきちんと回答をしてくれるので不安はなくなります。今後世界は完成に向かって厳しい時代になりますが、キリストの救いを受けているなら主の完全な守りの中でキリストが再び来られる時(携挙)に主の身許に移されますので安心です。
ではダニエルは何を預言しているのか?バビロンのネブカドネツォアル王は既に亡くなり、孫のベルシャツァル王がその元年の時にダニエルは夢の中で幻を見ます。この時、彼には幻の意味が示されませんが、その内容は、今から2600年前にこれから起こる世界帝国の事についてでした。

2:天の四方の海が大海をかき立てた。海とは文脈からみてこの世界と解釈します。
3:その海から4頭の大きな獣が上がってきた。その4頭はそれぞれ違っていた。4節~4種類の獣が出てきますので想像しながら考えてみよう。意味は17~18節に示されています。

4:第1の獣 獅子のようで翼を付けている。これはこの時代世界に君臨していたバビロン帝国。獅子は最も強く、鷲は鳥の中で頂点に立つものです。これはネブカドネツォアル王を表しており、彼は高慢な思いを砕かれて一定期間を通して、穏やかな理性的な心を持つようになり人間の心を与えられた。

5:第2の獣 続く国の特徴は熊に似ている。横になっているのでバランスが悪い。当初メディヤとペルシャの連合国家でしたが、後にペルシャ帝国に変わっていきます、助骨が三本ありますが占領したバビロン、エジプト、リビヤを表しているという解釈もあります。強大な国家。

6:第3の獣 豹に似ている。豹の特徴は早さで、これはアレキサンダー大王率いるギリシャ帝国です。彼は20歳でマケドニア王位を継承し、戦略家としてたちまちのうちに近隣諸国を征服し30歳までにギリシャからインドまでを支配しました。でも32歳の時にバビロンで蜂に刺されて死んでしまいます。4つの鳥の翼と4つの頭があった。彼の死後それぞれが主権を持つ4つの国に分割されます。マケドニア、シリア、エジプト、小アジア。

7:第4の獣 恐ろしくて不気味で非常に強い。大きな鉄の牙と10本の角を持つ。今までの中で最も強い獣でローマ帝国を指しています。この10本の角が同盟国を表していると思われます。

8:やがてこの中からもう一本の小さな角が出てきた。大きなことを語る角で後に登場する反キリスト。彼は終末時代に登場し、再建された神殿に立って自分を神で有ると宣言します。(まだ私たちの時代には起きていません。もっと後の時代に起こることです。)

9:やがて(千年王国の後)裁きの御座が置かれ「年を経た方」がその座に就く、これは年寄りという意味ではなく。永遠の存在者である神ご自身をこのような表現で呼んでいます。衣は雪のように白いとは神の聖なることを表しています。御座は火の炎、裁きの座における最後の審判の事です。白い御座の裁きで黙示録20章11節の事。キリストの再臨の後から始まる地上の千年王国が終わり次の新しい天と新しい地(天の御国)が始まる間の時期に天で起こることです。

11~12:これは時間的には9節~10節の前に起こることで、反キリストなる人物はキリストの再臨によって滅ぼされ、燃える火の池に投げ込まれます。13~14:この後、人のような方が神の前に出て。これは主イエス・キリストを指しています。この方に主権が渡されこのお方の国、新天新地が永遠に続くのです。結び:これが4つの国は紀元前600年から紀元2000年以降の終末時代、千年王国以降につながる壮大な預言です。次回は第4の獣について詳しく学びます。是非これからの世界の大きな流れを理解し自分はどう生きるか?確認しよう