恐ろしくはあったが大いに喜んで

2023年4月9日
参照聖句:マタイ28章8節~20節
説教題:「恐ろしくはあったが大いに喜んで」 

イースターおめでとうございます。2023年4月第2週主イエスの復活の朝の礼拝です。
主イエスが神の子でありながら私たちの罪の身代わりに十字架上で死に、葬られ、三日目の朝よみがえりました。またネット配信をご覧のあなたもおはようございます。お元気ですか。ネット越しでは有りますが共に礼拝をささげる恵みを感謝します。今日はマタイの福音書28章8節~20節からです。それではご一緒に学んでまいりましょう。
 この個所は1節~10節迄が復活のイエスがマグダラのマリヤに現れたこと。11節~15節迄がイエスの復活に対する偽りについて。16節~20節迄がイエスの宣教命令について。

●1~10:マグダラのマリヤ、復活のイエスと出会う
 福音書は4つありますが、イエス復活の時この人の名前が必ず出てきます。それは世界で最初に復活のイエスと出会った幸いな女性マグダラのマリヤです。私たちはイエスの復活について、恐れることなく信じました。何故なら聖書が完成した後の時代に生きているからです。その点がマグダラのマリヤとは救いを受ける環境が違います。
 では最初に復活のイエスと出会ったマグダラのマリヤの場合はどのような状況だったのでしょうか?彼女はイエスがメシヤである事、そして十字架にかかって死ぬこと、よみがえることをイエスご自身から聞いて信仰によって受け止めていました。でもどんな形でよみがえるか見当がつかなかったかもしれません。

彼女はイエスが金曜日午後3時に十字架上で死んだ後に、アリマタヤのヨセフの尽力によって引き下ろす許可が与えられました。そして安息日が始まる夕方6時前には亜麻布に包まれ墓に葬られます。彼女は不安の中で安息日を過ごし、週の初めの日(日曜日の早朝)にイエスのお体に塗る為に用意した香料をもって墓に出かけました。すると封印(重い石)が主の使いによって脇に転がされその上に座っていたのです。彼女は恐れます。

途方に暮れていると。まばゆい(光が明るすぎてまともに見ていられない)ばかりの光を放つ主の使いに出会います。番兵はこの時に恐ろしくて死人のようになってしまいますが、マリヤたちは恐れますが、み使いから恐れることはないと声をかけられて少し落ち着いたのかもしれません。そしてこの時初めて「イエスは、墓にはいない。よみがえられたのだ」と知らせを受けます。彼女は墓の中に入って確かめましたがイエスの御体は見当たらなかったのです。ここでまた恐れと驚きに包まれます。 今まで誰も体験したことがないことの連続で恐れたことでしょう。

8~:でもマリヤたちは恐ろしくはあったが、同時に大いに喜び、急いで弟子たちに知らせに行くのです。そして途中で復活のイエスと出会うのです。この時イエスのほうから彼女に「おはよう」と声をかけるのです。イエスご自身が待っていたのです。彼女はイエスの足を抱き、イエスを拝んだ。※この復活の体は霊ではありません。また私たちと同じ肉体でもありません。壁を自由に越えることのできる栄光の体でイエスは復活したのです。彼女は恐れでガタガタ震えていたかもしれません。でも主は恐れるなと励まし、弟子たちとガリラヤで会う約束をしたのです。何故ガリラヤか。それはガリラヤこそが彼らの故郷で有り、そこが主な活動の場所であったからです。ガリラヤこそ弟子たちの原点なのです。
●イエスの復活に対する偽りについて フェイクニュース
11~:一方イエスの復活の事実に対して快く思わない人たちがいました。これは昔も今も変わりません。番兵たちが気を失った後、都に戻り祭司長たちに事の成り行きを報告した。祭司長とはユダヤ最高議会のサドカイ派の議員、今でいうところの国会議員、金持ち階級です。イエスを死刑にしたグループです。彼らは世の中に対し情報公開せず情報操作又は隠ぺいを図るのです。

そこで出てくるのがお金です。彼らは金持ちなので兵士たちに多額の金銭を与え「弟子たちが夜の間にやってきて、我々が寝ている間にイエスを盗んだ」と言えと促したのです。この報告は直ぐに嘘だとバレます。①寝ていたのにどうして弟子達が盗んだとわかるのか。②兵士は仕事中に寝ていたら死刑になる可能性もあるので寝ているはずはないのです。
 
結果的に彼らは多額の金をもらい丸め込められました。そしてずっと弟子たちがイエスの遺体を盗んでいったという、嘘が語り伝えられていく事になります。他にも嘘は沢山あります。①イエスは死んでいなかった。仮死状態だったのだ。それがやがて息を吹き返した。②イエスが復活したという弟子たちの信仰が復活信仰に変わっていった。③イエスの体がよみがえったのではなく、霊がよみがえったのだ。イエスの体を盗んだ弟子たちがよみがえったと偽り、すり替えたのだ。このように金の力に物を言わせて偽りが公然と語られるのは昔も今も同じです。

今の時代もうその情報が溢れています。テレビの放送局は国家権力に逆らえないので政治に関して真実な情報を国民に流しません。特に10年以上前から続く自民党政権の横暴さ、不正があるにもかかわらず、国にとって不都合なことは隠され、証拠書類は全部処分されます。真実な報道番組が少なくなりました。皆さんもテレビは情報操作に注意してみてください。

また裁判で再審が決まった袴田事件、国家権力(警察や検察)は犯人を作ることがある。二年前に名古屋入管施設で病死したスリランカ人のウィシュマさんに対しても国の対応は不誠実です。
また人間の起源に対しては進化論を真実であるかのように報道するNHK始めマスコミ各社の姿勢を見ても聖書と真逆です。私たちは聖書から人間の起源、世界の流れ、歴史についてもっと真実を求めていく必要があります。その為にも、よりアンテナを高くして、情報をうのみにすることなく何が真実か見極める事がより必要です。その為にも聖書全体の理解を深めて、人間理解を深めていく必要があります。まず学ぶべきは聖書、そしてイエスを良く知ることが先決です。
●宣教命令
16~:弟子たちはガリラヤでイエスと再会します。そして宣教命令を受けます。イエスは天においても地においてもすべての権威が与えられているお方です。私たちがとるべき姿勢は復活の主イエスの権威に服するのを生き方の基本とすべきです。
19:命令の内容 あらゆる国の人を弟子とせよ。ここでのポイント①自分自身がキリストの弟子になる(いつもイエスを見上げ主の御声に聞き従う)②キリストにあるあなたの生き方こそが(イエスに似た考え方と生活習慣)宣教命令に対する最も良い模範です。③これが出来ればあなたの周りにもキリスト教会に人が集まるのです。
結び
20:復活のイエスはいつもあなた方と共にいて力を与えてくださる。そしてイエスの聖霊は私たちの心のうちに住み、また外からも力を与えてくださる。今日だけイエスの復活を覚えてお祝いするのではなくいつも主を覚え、イエスの声なき声に聞き従って大いに喜んで生きよう。