ガラテヤ人への手紙(7)
2015年9月13日
聖書箇所:ガラテヤ3:23~29
宣教題:キリストイエスにあって一つ
先週水曜日から木曜日にかけて茨城、栃木県に大雨が降りました。この地区では29年前に起こっています。私達の教団では鹿沼キリスト教会の吉澤牧師の家が土砂崩れで相当被害を受けています。また茨城県では常総市の鬼怒川から東側は水没しています。キリスト教会が2ヶ所あると思われますので気がかりです。行方不明者も20人以上いますので一日も早く見つかりますように。また自分達に出来る事があれば支援したいと願っています。今回特に覚えたのは内陸だから津波は来ないだろうと思っていましたがとんでもない間違いでした。本庄もいつ災害があるか分かりませんので真剣に備えていく必要を痛切に覚えました。
さて、今日はガラテヤ人への手紙7回目の学びです。何回も申し上げていますようにガラテヤ人への手紙のテーマは福音の真理です。人は福音、すなわちイエス様が私達の罪の為に身代わりとなり死なれたこと、葬られたこと、三日目によみがえり、今も生きておられることを信じるだけで救われる。キリストと一つにされ罪の赦しと新しい命を受けるのです。
ところが偽教師たちは救いの条件は福音プラスユダヤ教儀式の割礼を受けないと救われないという教えを持ち込みました。これって皆さんどう思いますか。ガラテヤ諸教会の人々はその偽物の福音を受け入れてしまいました。これは重大な間違いでしたのでパウロは直ちに手紙を書いて救いは信仰のみである事を伝えたのです。中身に入りましょう。
23:信仰
みなさんこのガラテヤ人の手紙は2000年前に書かれたことであり、また旧約聖書絡みだから新約の時代に生きる自分たちとは関係がないと思っている方がいますか。また細かい儀式的な事は関係ないとお考えの方がいますか。実はそうではありません。救いに必要なのは福音の言葉を信じる以外にないというのは今も変わりません。
ところが私達は救われるために、福音を信じるだけでは駄目だ。良い人間にならなければ救われないという思いが心のどこかにありませんか。また福音以外に人間が考えた教えが入ってくる事もあります。例:今までの人生の罪を全部懺悔してから福音を信じなければ救われないとか。そうするとこれは福音プラス懺悔の告白が入りますから福音とは言えません。第一にきよい神の前に自分の犯した罪は数えきれません。一日中告白しても終わらないと思います。告白しきれないのです。
使徒パウロは旧約聖書創世記に出てくるアブラハムが信仰によって義とされたことを紹介しています。すなわち子供が出来ないアブラハムに対し、神は夜、彼を外に連れ出し、数えきれない夜空の星を見せました。そしてあなたの子孫はこのようになると約束したのです。彼はその神の言葉を、「創造主なる神の言われることは真実だ」と受け止めたのです。それを神はよしとされてアブラハムを義と認めてくださったのです。この神への信頼こそキリスト信仰の本質があるのです。ここから離れないことが大切です。すべて神の恵みです。これが信仰の意味です。
23:律法の監督の下に閉じ込められていた 24:律法は養育係となりました。
律法とは旧約聖書モーセの十戒に代表されるものであります。あるいは様々な規定です。これは全て神の言葉でありますから良いものあり正しい言葉です。しかし律法には人を救う力はありません。この言葉を守ろうとすればするほど自分の弱さや罪深さに圧倒されてしまいます。監視下に閉じ込められているようになります。また律法は養育係となりました。養育係とは子供が小さい時から成人になるまで指導する人の事です。常に一緒にいて細かく、厳しく、うるさく監督、指導します。学校にまで一緒に行って机を並べて一緒に勉強する。そこまでつきっきりになって厳しく指導されるのです。でも子供は成人になれば養育係の手から離れます。
25:しかし、信仰が現れた以上…養育係の下にはいません。
先ほどの信仰の箇所で述べた通り、イエスを信じる、すなわち福音を信じて神の前に正しいとされるキリスト信仰の本質です。この時には養育係である、律法の力から解放されます。イエスを見上げて生きる信仰の世界があるのです。恵みにより、信仰によって自由に生きる世界に変わるのです。
26:○イエス・キリストに対する信仰によって
私たちが恵みに応答してイエス様を信頼する心によって神の子とされる。または
○イエス・キリストの真実によって
イエスキリストの真実、忠実によって神の子どもとされる信仰の世界です。どちらにも訳せます。
27:キリストにつく、キリストの中へ入る事
すなわちキリストと一つにされるバプテスマを受ける事です。
キリストを着る⇒キリストを信じて新しい生活へと変えられました。
28:ひとつ
救いは人種や立場や男女に関係なく与えられるもので、キリストにあって一つ体とされる。これがキリスト教会の姿です。キリストにあって一つの存在です。
29:アブラハムの子孫
これこそ真のキリスト信仰者の立場であり、アブラハムの子孫である。主は真であり、正しいお方であると信頼して生きる人です。
適用
○信仰の結果 恵みだらけ
1、律法の責めから解放される 2、信仰によって神の子とされる 3、イエスの真実によって神の子とされる 4、キリストと一つにされてキリストの命を受け継ぐ 5、差別のないグループに属する。キリストにあって一つ体、神の家族とされる。6、信仰に生きる人は真の意味でアブラハムの子孫である。もう一度福音によってもたらされる恵みを味わいましょう。
暗唱しましょう。ガラテヤ3:26 結び
イエスキリストへの信仰によって神の子とされました。また、救い主イエスの真実、忠実によって神の子とされました。そうです、律法の持つ縛りから解放されて、厳しい監督の監視下に閉じ込められることなく、あるいは支配されることなく、また厳しい養育係の下にいるのではなく、恵みの下にいます。今日も主イエスキリストの十字架の御業を仰ぎ見て歩んでいこうではありませんか。