ヨハネの黙示録(18)

2022年12月7日

2019年6月2日
聖書箇所:黙示録19:11~21
説教題:キリストの地上再臨

黙示録6章~18章までの7年間の大患難時代については省きます。水曜日午前の聖書を読む会で学び続けていますので関心のある方は是非おいで下さい。そして今日はヨハネの黙示録19章からキリストの地上再臨について共に学びましょう。

旧約聖書にはやがてメシヤが来られる事が記されています。メシヤとは私達が普通キリストとか救い主と呼んでいるお方です。そのお方の事を普通イエス・キリストと言います。

旧約聖書にはメシヤ預言が沢山あります。例えば私達がよく知っているイザヤ書53章の受難のメシヤの姿です。私達を救うために苦しみを受けるメシヤの姿です。
また王の王として世界を支配する、強いメシヤ像があります。イエス様の時代にユダヤ人が待ち望んでいたのは王の王としてユダヤをローマの圧政から救って勝利してくれるメシヤの姿でした。
ですからユダヤ人は苦しみを受けるイエスをメシヤと認める事が出来ませんでした。大きな流れとしては今も同じです。
一方私達は十字架の苦しみを通して救ってくださるメシヤという思いが強いですね。
でもイエス様は2つの面があります。そうです。初臨のキリスト、処女マリヤから生まれたキリストと、やがて王の王として地上に再び来られ、世界を治めるキリストの2つの面です。私たちはこの両方を良く理解することが大切です。

そこで今日の聖書箇所は、キリストの地上再臨の所でありますので王の王として来られる姿が書かれています。福音書でいうとマタイ25:31~、マルコ13:26~、ルカ21:22~、に書かれています。ヨハネはキリストから啓示を受け私たちが読むことが出来るのです。
では見てまいりましょう。11~13白い馬に乗った方とは、14~18キリストの再臨、19~21ハルマゲドンの戦いです。3つに分けられます。

11~13 白い馬に乗ったとは
ヨハネは天での光景を見ます。それは白い馬に乗った方の姿で、真実なお方であるキリストです。新約聖書福音書に出てくるイエス様の乗り物は何ですか。そうです。ロバですね。しかも子供のロバです。これが受難のメシヤ、平和の君に相応しい乗り物です。でも再臨の時は馬に乗っています。しかも天の諸々の軍勢を従えてです。戦いに勝利する強いメシヤ像の姿であります。
12:その目は燃える炎である。すべてを見通す裁き主としてのお姿であります。
13:その方は血に染まった衣を着ている。戦いで流される血のことです。敵対する者の血の事。

14~18 キリストの再臨
この場面が地上に戻ってこられるキリストの様子です。福音書に書かれている栄光の姿をもってこの地上に戻ってくる姿であります。福音書でいうとマタイ25:31~、マルコ13:26~、ルカ21:22~、に書かれています。
14:天の軍勢がキリストにしたがっている。
15:反対する諸国の軍勢を打つために、口から鋭い剣が出ている。この剣は比喩的に解釈する方が分かりやすい。剣は敵を打ち破る権威を持つ神の言葉である。しかもキリストご自身おひとりで反キリストの軍勢と戦います。酒舟を踏むとは、ぶどう酒を作る時に汁を絞る時に足で踏む様子を示す言葉です。意味は徹底した神の裁きを現わしている。
16:キリストは全世界の王の王、主の主である。
17~18:戦う前の、勝利の宣言の様子です。一人のみ使いが立ち、空を飛ぶすべての鳥に向かって、神の大宴会に集まり、敵対する者の肉を食べよと叫びます。宴会に出席するよう招待状を出しているのです。
18:キリストに滅ぼされる人々のことです。

19~21 ハルマゲドンの戦い
ここが有名なハルマゲドンの戦いの場面です。
19:獣:反キリストとその仲間たちがキリストに最後の戦いを挑む。
20:このハルマゲドンの戦いはこの世の中では世界最終戦争とか言われ不安をあおりますが、実はほんのわずかな時間で獣、即ち反キリストは捕えられ、一緒に人々を惑わした偽預言者も捕えられてしまいます。二人は、硫黄の燃えている火の池に生きたまま投げ込まれたのです。ここが地獄と呼ばれる場所であり現実に存在するところであります。
21:たちまち反キリストと偽預言者、残りの勢力も再臨のキリストのみ言葉の剣によって滅ぼしつくされてしまいます。
ここまでがキリストの地上再臨の様子であります。人間が大騒ぎする割には短い時間の内に片が付いてしまいます。この後救いを受けた人は千年王国時代に入っていくのです。

因みに悪魔はこの時どうなるか、彼だけが地獄と違うところに閉じ込められます。それは底知れぬところ、英語でアビスという場所に千年間閉じ込められる。そして千年後に解き放たれ、再び神に反逆し永遠にわたり地獄に閉じ込められます。

もう一つ、聖書の神は三位一体の神はどのようなお方でしょうか。父、子、聖霊の神ですね。では偽の三位一体の神は何か、悪魔、反キリスト、偽預言者です。この内、反キリストと偽預言者はキリストの再臨の時に地獄に引き渡されます。悪魔はそれから千年したあと地獄に引き渡されます。
適用
○最終的に悪はさばかれる
やがてキリストは再び世界に戻り王の王、主の主として世界を治めます。その時全ての悪は明るみに出され裁かれます。それから地球環境が回復し、キリストによる千年間の平和な直接統治である千年王国が誕生するのです。このような日が来ると言う事を覚えておきたいと思います。

結び
聖書は天地創造からキリストの再臨による時代の完成、更には千年王国、その後の永遠の新天新地に至るまでの世界観を示しています。聖書からこの世界がどうなるかを知りながら歩めるとはなんと幸いでしょうか。そして、命まで保証された世界に生きている。これがキリストの救いです。
今週も救い主であると共に裁き主なる主イエス・キリストを仰ぎ見て歩んでまいりましょう。