コリント人への手紙第二(31)

2022年2月27日
聖書箇所:Ⅱコリント12:20~13:4
説教題:キリストと共に生きる

おはようございます。2022年2月第4回目の礼拝を共に捧げる恵みにあずかり感謝します。また、ネット配信で礼拝を捧げているあなたもおはようございます。この時間を共有できる恵みを感謝します。将来同じところに集まって礼拝出来る日が来ることを願っています。

メッセージの前に嶋本さんが心筋梗塞で昨日なくなられた事を報告します。母子室に安置しています。午後1時に納棺式を行いますので出席できる方はお願いします。

また人の死を通していつも思うことは、備えることの大切さです。嶋本さんの場合は自分に何かあったら本庄キリスト教会の吉田牧師に連絡するようにと名刺を渡しておきました。又遺骨の取り扱いについても自分の考えを息子さんに言っていたようです。皆さんもこういう大切なことをきちんと家族に話しておいてください。出来れば公正証書で遺言を残してください。

 

それではこれから30分、共に聖書から学び、聖書が私達に何を教えているか、理解を深めて主イエスに従っていけるよう、そして、みことばを自分の生活に適用する時間にしたいと思います。

今日は「キリストと共に生きる」と言うテーマで考えたいと思います。

 

前回学んだ19節にパウロがコリント教会の兄弟姉妹たちに向け「愛する者達たち、すべてはあなた方が成長する為なのです」と述べていますが、これを見ると大きな愛をもってコリント教会の兄弟姉妹を愛しているか分かります。厳しい言葉を使っていても彼らが人間的にも信仰的にも成長して欲しいと願っていることが分かります。どんなに自分を追い込もうとしている人に対しても彼の心の中にはコリント教会の兄弟姉妹達への愛がありました。これってすごいですね。

 

たとえば自分に置き換えたら自分を快く思っていない人に対してここまで出来ますか?直ぐにできますという人は少ないはずです。彼のこういう生き方を見るとイエスの生涯に通じるものがありますね。

 

20:ここは最後のところでパウロが三回目の訪問をするに彼の思いをのべています。コリントに行ってみるとお互いが期待していたようなものではない事にならないだろうか。コリント教会が神の前に混乱していた要因は人間関係の乱れです。争い(喧嘩)妬み、憤り、党派心、悪口、陰口、高ぶり、混乱。これがコリント教会の特徴でした。これが教会の中で多いと兄弟姉妹の間に良い関係が生まれません。当然神の前にも良い関係は生まれません。

※これは現代でもこういうのが多い教会だと平和な関係が生まれて来ないので教会から人は去っていきます。

 

21:更に性的な事も乱れていたのがコリント教会の特徴の一つでした。神に対して犯した罪が悔改めていないときよめが無いので教会はパウロの願う様な成長は望めません。但し性的な罪を犯して失敗してもその人が悔改めたら、色眼鏡で見ないでその弱さから守られるように励ましていく事も必要です。私達は一回の失敗でその兄弟姉妹を断罪してしまうことは避けなければなりません。常に自分も弱さを持つ者なので決して裁かず励ますとこと大切です。

1:パウロが三回目の訪問に際しての心構えを見て取ることが出来ます。彼は気持ちの勢いによって人を裁いたり、断罪したりしません。罪の悔改めがなされない人に対しては、聖書の原則に基づいて人を裁いていることです。好き嫌いではなくどこまでも聖書の言葉に基づく態度です。

例えば、常に一人の証人ではなく複数の証人の証言が必要なことです。(申命記19:15)

 

2:前の滞在の時に言ったように、いまだ悔改めていないで、行いが変わっていない人に対しては、厳しい態度で迫っています。これは何があったかと言うと、未だパウロに対して挑戦的で、彼の使徒職を認めず、パウロを軽んじていた人がいたということです。

 

3:ここがそのことです。本当にキリストが私(パウロ)を通して語っているという証拠を求めている人が多かった。人とは不思議な者ですね。最初に誤解や偏見を植え付けられるとずっとそのような目で人を見てしまいます。コリント教会の人々もそうでした。

 

※よく警察により不当に逮捕される冤罪事件がありますが、最初にこの人が怪しいとなるとそれを前提に証拠が集められて犯人に仕立て上げられていく場合があります。私が前に住んでいた足利氏で起きた足利事件もそうでした。菅谷さんが誤認逮捕され、有罪判決まで受け服役していました。その後無実が証明されて釈放された事件でした。私達も人を見る時に先入観は捨てるべきです。

 

これに対しパウロはあなた方に対する強い態度そのものがキリストに在って語っている証拠である。

4:キリストは肉体を持っている為に弱さのゆえに十字架にかけられたが、しかし今や神の力によって生きておられるお方であります。私達も弱い存在であるとはいえ、キリストに在って彼と一つとされているのだ。そして私達(パウロ)はキリストと同様に神の力によって生きているのである。

適用

①19:問いかけ 自分を快く思っていない人でも愛せますか。

100%できる人は誰もいません。一生のテーマとしてとらえて行きましょう。ヒントはキリストの心を求めて生きよう。

②1:人をきおいで裁かない。

トラブルが起きて判断を下す時は複数の証人の証言が必要です。あまり正義で人を追い込まない事が人との良い交流ができる秘訣です。

③4:キリストのように生きよう。私達も肉体を持つ者として限界があり多くの弱さを持っています。しかしキリストが神の力に信頼して行かされたように私たちも常に神への信頼を貫こう。

 

結び

神の力によってキリストと共に生きるとは、キリストが神への信頼に生きた様に私たちも神への信頼を貫いてまいりましょう。

また今週は嶋本さんの葬儀が予定されています。遺族に主の慰めと平安があるよう祈ります。

また主の恵みと導きの中で一人の人間として、キリスト者として聖書によって世の中を見て聖書に基準を置いて歩んでまいりましょぅ。特にコロナの中に在って行かされていますがそれぞれ守られます様に。

最後になりますが私たち夫婦は火曜日に三回目のワクチン接種予定ですが延期せざるを得ないのでその為にもお祈りください。