コリント人への手紙第二(11)

2021年9月5日
聖書箇所:Ⅱコリント6:1~10 
説教題:見よ、今は恵みの時、今は救いの日

本庄キリスト教会の皆様おはようございます。またライブ配信を通して共に礼拝を捧げている皆様おはようございます。礼拝を捧げる恵みに預かり感謝します。ライブ配信奉仕もありがとうございます。
いつものようにこの手紙を理解するにあたり一言申し上げます。パウロがコリント教会宛ての第一の手紙を書いた後、教会は彼が期待していたようにはいきませんでした。それで彼は再び手紙を書いて送ります。(2章4節)。これが涙の手紙と呼ばれているものです。
ところが、しばらくして、テトスを通してコリント教会の人たちが罪を悔改めたという嬉しい知らせが届き、彼は大きな喜びの内に次の手紙を書きます。それが、このコリント人への手紙第二です。慰めと大きな励ましを受ける手紙です。そんなことを頭に入れながら読むと理解が深まります。

それでは聖書を開きましょう。前回に続き6章1節~10節です。5章18節でキリスト者は、神と人の間にある和解の務めが与えられているという視点から学びました。また、5章20節からコリント教会の信者はキリストに代わる使節、大使である事を学びました。これはパウロたちに与えられた使命で有ると共に、今を生きる私たちに与えられている使命、役割です。基督の大使、使節というと大げさに思うかも知れませんが、これは適切な表現だと思います。

なぜなら、自分がどのように思うかは別にして、人は私たちをキリスト者としてみています。
故に、自分たちがイメージしている考えに相応しくないなら、周りの人のキリスト者に対する評価は、がたんと落ちますし、逆に、良い業に励めば私たちを信頼してくれます。

6章で、使徒パウロは神と共に働く者としてコリント教会の兄弟姉妹達に3つの勧めをしています。①神の恵みを無駄にしない1~10②互に心を開こう11~13③一切の汚れから離れよう。13~18。今日は一番目の神の恵みを無駄にしないという視点で学びます。

1:コリント教会の兄弟姉妹に対するパウロの強い勧め。神の恵みを無駄に受けない事。
神の恵みとは?神が人に示してくださる一方的な良いものと言う意味です。例えば、人間が生きるのに必要なこの素晴らしい環境や私たちに必要な物を備えて私たちを生かしてくださる。健康を備え、必要な食べ物を備えて下さる。日々私たちを導いて生かしてくださる。信仰的な面でも弱さの中にある私たちを悪魔の誘惑から守って下さる。

全ては神の一方的な恵み、良いものの中で生かされているのが私たちの現実です。でもコリント教会の人たちを見た時どうでしょうか?恵みを生かし切れませんでした。自己主張ばかりして、自分の強さ、正しさを誇っていたのです。イエスの心を生きるのではなく、自分の満足のために生き、力を注いでいました。実にたくさんの恵みを無駄にしていたのです。

2:そんな彼らにパウロは、神との和解の恵みが差しだされている今が、いかに大切な時であるかをイザヤ49:8から語り掛けています。恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助ける。パウロは彼が生きている今こそ、今は恵みの時、救いの日であるとこの時代を指し示します。
でもこの恵みの日、救いの時はいつまでも続くわけではありません。キリストの再臨と共にこの時代は過ぎ去ります。そして今。パウロの時代から1900年以上経過しています。キリストの再臨が1900年以上近くなっているわけです。ですから時は短く、今私たちはいつまでも神の恵みや救いの日にいるわけではないのです。やがてキリストの再臨と共にこの時代は終わるのです。そんなときだからこそ神の恵みを無駄にしてはいけないのです。

自分の考えや思いを優先して生きる事から、イエスの心や考え方を優先する生き方に変えていく必要があります。その為にも自分が行動する時に、主のみこころをよく考える必要があります。

3:パウロが行動していた、神の恵みを無駄にしない生き方はどのような事だったのでしょうか。
それは①どんなことにも人に躓きを与えなかった生き方です。②更に積極的には自分を神の僕として推薦できるような生き方をしたということです。それが4節~10節までに出て来るキリスト者の行動です。
5:大いなる忍耐を働かせて生きた。イエスの生き方から学ぶ。

6:隣人に対して寛容と親切に生きる。イエスの生き方から学ぶ。
7:聖書の言葉に信頼して生きる。神の力を受ける秘訣です。聖霊が働いてくださる。
8:真実を語る。
9:喜んでいる、主を見上げる
10:多くの人を富ませる。自分も豊かになり、周りの人も富む人になれるような生き方。言葉だけでなく行動を通して証しすることです。

確かに今は恵みの日、今は救いの日です。この日を大切にしながら一日一日を大切に生きよう。

適用
神の恵みを数えてみよう。自分の力で頑張らない。主の恵みに信頼して、イエスから力を受けて生きる。そのような生き方をさせていただこうではありませんか。

結び
今は恵みの時、救いの日を、大切に味わいながら基督の大使としての自覚をもってイエスと共に生きよう。
・人への寛容や親切な態度。
・都合が悪くても真実を語る。今の日本の政治と逆の生き方。
・yesを見上げてイエスに従う。
・人を富ませる生き方、そうすると自分も富んでいきます。

そんなことをもう一度考えながら、この恵みの時、救いに日を大切にして、今週も歩んでまいりましょう。