コリント人への手紙第二(2)

2021年7月4日
聖書箇所:Ⅱコリント1:12~24
説教題:神の恵みによって行動してきた 

おはようございます。ネット配信をご覧の皆様もおはようございます。お元気でしたか。今日もあなたと共に礼拝出来る恵みを感謝します。又、コロナ禍の中ですが工夫しながら礼拝出来る恵みを感謝します。毎週のライブ配信準備もありがとうございます。

今日の聖書箇所は1章12節~24節になります。この第二の手紙はパウロがコリント教会の人たちが罪を悔改めたという嬉しい知らせを受けて書かれたものです。第一の手紙が書かれた1年、2年後の事で有りました。そんなことを頭に入れながら読むと理解が深まります。

パウロはコリント訪問を延期せざるを得ない状況になりました。これに対して、一部の人たちから誤解され、攻撃されたところから話が展開していきます。彼は心を痛めますが、取り繕って、弁解することはありませんでした。どんな態度で臨んだか、それが12節です。神から来る純真さと、誠実さをもって、又肉的な知恵によらず、神の恵みによって行動したのです。細かく見ます。

①神からくる純真さ:神に対する態度が、混じりけの無い素直な心、純粋な心で神に向いている
②誠実さ:神の恵みを受けて、人に対して誠実にふるまうことが出来るようになる。
③肉的な知恵によらず:生まれながらの人の知恵によらない、色々な策略を張り巡らさない。
④神から受けた恵みをもって行動している:恵みは相応しくない者に与えられる神からの一方的な良きもの。この恵みを基本にコリントの人たちと関わっていったのがパウロです。

13~14:コリント教会は問題の多い教会でしたが、パウロは、彼らを私達の誇りであると述べています。どうしてここまで言えるのでしょうか?皆さんいかがでしょうか。
私が想像するのは、キリストを信じた時、キリストと連なり一つにされます。そしてキリストの命を受けました。現実よりも、この救いの確かさの視点で見ていたのではないでしょうか。

もう一つは、主イエスの日(キリストの再臨の時)世界の審判の時で有ると共に、私達にとっては救いの完成の日です。このとき、すべてが明らかになる完成の日を思いつつ、コリント教会信者と信頼関係の回復を願っていたのではないかと思います。そのことを覚えつつ彼らは私の誇りであると言ったのかもしれません。いずれにしても目先の事ばかり見ないで常に本質を見ていたというのがパウロの生き方でした。ここは私達も常に覚えておきたいものです。

15~19
パウロがコリントを再び訪問することが出来ない状況になり、計画変更せざるを得ない状況となってしまいました。これに対してパウロを非難する人がいました。パウロは約束を守らない優柔不断な男だ、状況によって言う事や行動がコロコロ変わって信用できない人だ。偽使徒ではないかと非難してパウロを攻撃してきました。

これに対しパウロは15節~16節で、当初の計画を述べています。それは恵みを二度受けられるように願っていたのが、そうなりませんでした。具体的理由はよくわかりません。でもそうならなかった結果だけを見て、ある人々はパウロを軽率だとか、二枚舌を使う打算的な人だと攻撃するのです。

20:でもキリストに在って、神の約束は、すべてが、はいであり、現実になる。結果的に神に栄光が帰されるのです。

21:パウロの心の中に在った確信、根拠について。
コリント教会の兄弟姉妹と使徒パウロ、双方ともキリストを救い主と信じてキリストに結び合わされた者達どうしで、同じ立場です。神の前に別に取っておかれた存在、これが神に仕える者として油を注がれたといいます。又この時には神が聖霊の賜物を与えてくださいます。

22:ここも21節と同じことを別の言い方でのべています。神のものとされた印、一人一人に御霊、聖霊を与えてくださったことです。これを聖霊によってバプテスマされたとか、聖霊のバプテスマを受けるといいます。以上が救いを受けている保証、神によって証印を押されたということになります。私達が神の所有とされたことです。

23:ここはパウロが一番言いたい事、自分の命にかけ神を承認にお呼びして言います。
非常にはっきりした言葉、態度です。それは今回の計画変更は、あなた方への思いやりの為。
即ちパウロが行くことによって傷つく人が出て来るのを避ける愛の行為でした。

24:もう一つは使徒としてのパウロの姿勢が書かれています。
①コリント教会の兄弟姉妹達の信仰を支配しない。これは神が願う方向ではなく指導者本人の考えや思い描くキリスト者にする為に、信者をコントロールすることです。これは非常に大切なことで教会指導者はいつも心に留めて行く必要があります。
ある人は強いリーダーシップで強引に、時には優しく、上手に自分の思いのままに信者の自分の思いに引き込む行動をします(これは駄目です)、使徒パウロは信者を支配する事は有りませんでした。指導者の取るべき重要な行動ですね。
②教会指導者は信者の喜びのために働く協力者である。信者が自分に与えられている賜物を自由に発揮してのびのびと主に仕え、良いものが発揮されるように協力していく存在である。以上です。

適用
①言い訳や弁解はしない方が良い
②人の信仰を自分が考えている信仰になる様、支配してはならない。マインドコントロールに繋がる、人の成長を止めてしまうので。考えない人にしてしまうので。
③人との会話は質問を通してその人の考えを整理してあげると良い結果に繋がります。

結び
以上、私達の行動の基本は神から来る純真さと人への誠実さをもって接する。この世的な知恵に頼らず、神の恵みによって行動する時に主が最善を尽くして導いてくださいます。お祈りいたしましょう。