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聖霊に満たされた結果①聖霊は真理に導く 

2022年12月21日

2020年6月14日
参照聖句:ヨハネの福音書16:7~14
説教題:聖霊に満たされた結果①聖霊は真理に導く 

おはようございます。一週間の仕事や生活が主にあって守られたことを共に感謝します。
6月から教会の働きが再開されましたが、改めて共に集まり主を礼拝することの大切さを教えられます。
さて今日は聖霊についての学び19回になります。ここしばらく聖霊に満たされる条件に付いて学んできました。「聖霊に満たされるとは、キリスト者の心の内で、聖霊が妨げなく十分に働かれるような生き方」という事ですが、クリスチャンになったら自動的に、だれでも、みんなが棚からボタ餅式に口を開けていれば聖霊に満たされるという訳ではありません。条件があります。

一つ、Ⅰテサロニケ5:19「御霊を消してはなりません」御霊は燃える火にたとえられていますが、消してはならないというのは信仰者が心の内に住む聖霊の活発な働きや勢いを消さない事、即ち、御霊の働きを抑制し、コントロールして抑え込むのをやめなさいということです。

二つ目、エペソ4:30「神の聖霊を悲しませてはいけません」私達が罪を犯すと聖霊は悲しみ聖霊の働きは弱くなります。では聖霊が私たちの心の内で、悲しまず自由にのびのび働けるように、条件は何でしょうか?Ⅰヨハネ1:8~9。478頁、自分の罪を主の前に正直に告白し、悔改める。心の方向転換をする。そして主を見上げていく。そうすれば神は罪を赦しきよめて下さる。もう一度聖霊が心の中で自由に働かれ、聖霊に満たされます。

三つ目、ガラテヤ5:16 「御霊によって歩みなさい」私達の心の内に住まわれる、御霊の力と祝福、恵みを上手に生かして信仰生活をしなさいとうこと。細かく言うなら、一時的ではなく「歩み続けなさい」という継続の意味があります。ここまでが聖霊に満たされる条件でした。
これを踏まえて聖霊に満たされた結果、私達はどういう風になるかというのが今日のテーマです。週報に7つ書きましたが、その中の霊的真理と、真理に導く聖霊の働きに就いてヨハネの福音書16:7~14を通して見ていきます。
ここはイエスが最後の晩餐の後、ゲッセマネに向かう途中で弟子達に語られた中の一文です。翌日十字架に掛かって死なれるという場面ですね。そんなことを意識しながら学んでまいりましょう。

助け主と呼ばれる聖霊の働きに就いて
7:イエスが十字架に掛かって死に、三日目に復活します。そして栄光の体をもって天に帰ります。
イエスが天に帰られ、栄光の座に戻られた後にイエスと全く同じ性質と力を持った聖霊が助け主として信者のところに戻ってくるというイエスの約束です。勿論、旧約時代も聖霊の働きは有りますがここでは別次元の聖霊の働きを語っています。
8~11:主イエスは助け主の役割を3つ述べています。罪について(人間に罪とは何かを示す事)、義について(神との人との正しい関係について)、裁きについて(この世の支配者であるサタンがやがて裁かれる事について)教え示してくださいます。それが次のところに詳しく出てきます。

9:人の罪は、自分の罪と言い換えても良いでしょう。創造主なる神を認めず、反抗し、己の力により頼み生きることが人の罪であると教えます。その結果として神の御子イエス・キリストを信じる事を拒否する。これがすべての人に共通しているのが罪です。
10:義とは神との正しい関係を持つことによって生み出されるものです。イエスこそ罪のないお方として、十字架上で身代わりの御業を成し遂げ、三日目の復活によってイエスの正しさが証明されました。
11:裁きは、この世の支配者であるサタンがやがて裁かれる。イエスが人の罪の身代わりとしての十字架上で死に、三日目の復活と昇天により、サタンは敗北した事によって裁きが決定づけられた。最終的にサタンは神に裁かれる事が決まっている。これがここでいう裁きです。
12:この時、弟子達のイエスに対する信仰理解は乏しいものであった。それ故イエスは話をここでやめた。
13:しかし、真理の御霊が来ると、使徒達は全ての真理に導かれる(聖霊が知恵を与えて正しい方向へ導く)ここが今日のポイントです。ここは聖霊を受けた私たちにも適用できることです。
例えば
①終末時代の中でどう生きるかを教え導いてくれる。
キリストの再臨は私が信仰を持った時から45年近づきました。今は終末に向かい産みの苦しみの時です。聖霊に満たされた結果、世の流れに一喜一憂せず、どう生きるか。それは神の言葉である聖書を通して聖霊が真理に導く。
②現実の中でどう生きるか(例:コロナの中でどう生きるか?導いてくれる。)
コロナ禍で世の中が大きく変わりました。仕事も会社に行ってするのではなくテレワークと言って自宅で仕事をする人が増えました。又、私達は全く未知の世界に入り手探りしながら生きています。だんだんと色々な事が分かってきましたが、キリスト者は更に聖霊に導かれつつ、コロナ社会の中でどう生きるべきかの知恵を貰いながら、誤解や偏見、差別を捨て去る生き方が出来るはずです。又、マスコミを通して専門家の発言や、書物、キリスト者リーダーの発言、歴史から学びつつ、聖霊に導かれ真理を教えてもらう事が出来ます。

③聖書の原則の中でシンプルに生きる事を教え導いてくれる。
コロナ禍で色々学びました。例えば限られた行動範囲の中で如何に、聖書が勧めるシンプルな信仰生活の本質を求めていくかという事が問われます。真に大切なものは何かという生き方です。今まで通りに集まるのではなく本質を大切にする。例えば礼拝の方法、結婚式や葬儀の在り方等は変化していくと思います。立ち止まって過去の習慣や思考回路を点検して、「聖書は何と言っているのかを追及し、実践する」ことが重要です。これはコロナを通して学ばされたことです。
またヘブル10:24~25に「また、愛と善行を促すために、互いに注意を払おうではありませんか。ある人たちの習慣に倣って自分たちの集まりをやめたりせず、むしろ励まし合いましょう。その日が近づいている事が分かっているのですから、ますます励もうではありませんか。」とあります。今、私達はこのみ言葉の様にコロナ禍の中にあっても愛と善行をすることが主からの生き方として求められています。即ち、どのようにしたら愛と人の助けになる行いが出来るか、そのために知恵を用いて礼拝や祈り、聖書を読む機会を作り、工夫していく事が勧められています。
④聖霊に変えていただく。ローマ12:2
聖霊によって自分の心を変えていただくならば、何が良いことで、何が神に喜ばれるか、完全な事であるかを見分ける事が出来るようになります。パウロはイエスの約束、真理の御霊が来ると真理に導くことを、ここで述べています。

結び 御霊はイエスの栄光を現わす。ヨハネ16:14
聖霊に満たされた結果、全ての栄光は御霊や人間に返されるのではなく、イエスに返されます。結果としてイエスの御名が崇められます。これこそ聖霊にみたされた結果であります。