聖霊に満たされるには② 

2022年12月21日

2020年5月31日
参照聖句:Ⅰテサロニケ5:19 エペソ4:30
説教題:聖霊に満たされるには② 

おはようございます。一週間のお仕事お疲れ様でした。今日も礼拝を捧げてスタートできる恵みを感謝します。また本庄教会のホームページを通して共に礼拝を捧げてくださる方が多くいる事も感謝です。本庄教会の皆様はもとより、他教会の方や求道者の方も聞いてくださるのは大きな励ましですね。そして、いよいよ私たちの教会も6月3日の聖書を読む会から通常の形に戻します。但しコロナ対策が前提となります。いわゆる3密(密接、密閉、密集)を出来る限り避け、手洗い、マスク、うがいを徹底するのは常識です。また、間隔を開けて座ることや、近くで祈ったりはしないで離れて祈る。少し離れてしゃべる、終わればすぐに解散という形になります。そんなことでお互いコロナに感染しないように気を付けてまいりますのでどうぞよろしくお願いします。またこのコロナによって形は変わりますが、信仰の本質を考えるきっかけになったことは大きな収穫です。

さて今日は教会の暦でいうとペンテコステ、聖霊降臨日です。キリスト教会の誕生記念の日と言われています。そのような特別の日に、聖霊について学びが出来る事は感謝です。この聖霊についての学びは大詰めにきましたが今日で何回目になりますか?そうです。17回目ですね。前回は聖霊に満たされる条件について学びました。覚えていますでしょうか?いかがですか?

まず満たすとか、満たされるという言葉は一杯にする。十分になる。完成するという意味があります。それを聖霊の満たしに当てはめると、キリスト者の心の内に、妨げがなく聖霊が十分に働かれるような生き方、考え方に導かれて生きるという事になります。しかし、聖霊に満たされた生き方をしたいと願っても棚からボタ餅式に口を開けていれば誰でも聖霊に満たされるという訳では有りません。条件があります。前回3つほど条件を紹介しました。
その聖書箇所はⅠテサロニケ5:19、エペソ4:30、ガラテヤ5:16ですね。

第一は前回Ⅰテサロニケ5:19「御霊を消してはなりません」という勧めから学びました。ここで御霊は燃える火にたとえられていますが、それを消してはならないということは、信仰者が聖霊の活発な働き、勢いを消さない歩み、即ち御霊の働きを抑制し、コントロールして抑え込むのを辞めなさいということです。結果として御霊が十分に働かれるようにさせていただこうという勧めでした。
そのことから、人生において自分の考えや願いをまず主に明け渡す事や、自分自身を主に捧げるよう決心する事を学びました。皆さんは自分の人生を主に明け渡すことや主に捧げる事を決心されましたか?はい分かりました。ここ迄が先週の内容ですがいいですか?

 今日はエペソ4:30、神の聖霊を悲しませてはいけません。聖霊が自分の内に住んでおられる事はよくご存じだと思います。其の聖霊が私たちの内で、悲しまないで自由にのびのびと働けるようになればキリスト者の歩みは力強いものとなります。

では聖霊が悲しまず、のびのび働かれるその条件は何でしょうか?
最初に確認したいことして、悲しむとは、憂いる、苦しむ、苦痛になる、心が痛むと書いて心痛という意味です。本来聖霊は私たちの内でいつものびのびと働きたいのですが、私達の心の状態によっては悲しんだり、苦しんだりする事があります。これは聖霊が、知性、感情、意志の人格を持っている証拠です。

○では聖霊は私達がどのような時に悲しむのでしょうか?如何でしょか?主の前に誠実に歩んでいる時ですか?違いますね。罪を犯している時です。思いつくまま挙げてみると、
①他人への悪口とか?陰口とか?正直でない。怒りの感情の爆発などが多いでしょうか?
②神に不従順な生き方、神の御心が分かっていても従わない。自分の考えや思いを貫く。
③神に栄光を帰すのではなく自分に栄光を帰す。自分は偉い人間だと思い込む。高慢、傲慢。
④隣人を大切にする心を忘れ、無関心。常に自分を第一とする。自己中心。
④隣人の悪口を言いふらす。攻撃し続ける
⑤隣人に対して恨み、逆恨みする、妬みを持ち続ける。
⑥神の基準でなくこの世の基準に従って生きている。聖書的な言葉「この世の流れにしたがう」
⑦悪い事に対して見て見ぬふりをする。
このような生き方をしていると心の内に住んで下さっている聖霊は小さくなり、悲しみ、傷みます。結果的に私達の心の内に喜びや平安は消え去ります。やがてこの状態が長く続くと主と共に生きる事は価値のない事と思うようになり、最終的には主から離れた生活をします。

これに対してパウロは言います。次の言葉ですね。私達はキリストが再臨する時、栄光の体に変えられる。その贖いの日の為に私達は聖霊によって証印を押されているのだ。贖いの日とはキリスト再臨の時、私達の体が栄光の朽ちない体に変えられる日を贖いの日と呼んでいます。

解決への道
○では私達はどうしたら聖霊が悲しまない生活へと変えられるかを考えてみましょう。
いかがですか?その答えは、Ⅰヨハネ1:8~9にあります。478頁、自分の罪を主の前に正直に告白する。勿論、主のみ前で悔改めることです。悔い改めとは二度食べる事ではありません。心を方向転換することです。向きを変えて主を見上げていく。そうしたら神は罪を赦しきよめて下さいます。神は真実なお方ですから。もう一度聖霊は私達の心の中で自由に働かれるのです。この点をしっかり覚えて歩みたいものです。

○適用
罪を犯したら悔い改めの祈りを捧げよう。そうすれば神との正しい関係に戻ります。心に平安が戻って来ます。今からやってみましょう。

○結び
私達の心の内で聖霊がいつも生き生きとして働いて下されば、私たちの人生は主に喜ばれ、確実に実を結ぶようになります。そしてあなたに相応しい生き方へと変えられるのです。
困難な事が多い人生ですが聖霊に満たされて一つ一つ解決し歩む事が出来ます。今週も主のみ前に誠実に歩んでまいりましょう。そして罪を犯したら悔い改め、心を方向転換し、もう一度主との正しい関係をつくりあげていきましょう。それがキリスト信仰者の生き方です。

来週はガラテヤ5:16 聖霊に満たされる条件の3番目として「御霊によって歩みなさい」と
言うテーマで学びます。お祈りいたしましょう。