世界の完成に向かって

2022年12月21日

2019年3月17日
参照聖句:マタイ24:15~31
説教題:世界の完成に向かって 

おはようございます。今日は前回の続きマタイの福音書24章15節~31節になります。ヨハネの黙示録を通して未来に起こる事を学んでいますが、6章から18章は大患難時代と呼ばれる期間についてです。この期間がどのような時代かは黙示録の言葉では分かりづらいので、別の聖書箇所から見ていくと理解が深まります。例えばその一つにイエスがオリーブ山で語られたマタイ24章があります。私達の住む世界は、平和と安心に満ちた千年王国に向かっています。これは御国の時代と呼ばれておりエデンの園が回復する時です。

しかしその前に、7年間の大きな患難時代を通過する必要があります。(お配りした銘形牧師の資料を参考にしてください。説明)この7年間は特にユダヤ人に対する試練の時でもあります。前回学んだ通りです。マタイ24:9~14ですね。ここで気を付けなければならない事は、大患難時代前に救いを受けたキリスト者はこの前にイエスキリストの空中再臨によって主イエスによって携挙、携え挙げられていますので大患難時代は通過しません。

但し大患難時代にもイスラエルの144000人が救いを受け彼らによって世界中に急速に御国の福音は宣教されます。こうして、イエスを救い主と信じるユダヤ人や異邦人が大勢起こされるのでその人は大患難時代を通ります。それが13節の言葉の意味です。

14節、御国の福音の意味ですが、御国という言葉がポイントです。イエス様を信じて救いを受けた人が住むメシヤ的王国、又は千年王国の事です。この御国の福音がイスラエル12部族144000人によって急速に全世界にのべ伝えられます。それから終わりの日、世界の完成とか、仕上げの日を意味しますが、これは7年間の患難時代の最後にキリストの再臨によって実現します。ここまでが14節の意味になります。

今日は15節から。28節までが反キリストなる人物の出現。29~31が天変地異。
15節は黙示録でいうと13章に書かれています。ダニエル9:27によって預言されている内容です。旧約1467頁。イスラエルに対する神の時の1週間。これは7年と解釈します。この期間の中間期、即ち大患難時代の3年半が過ぎたころ、彼、即ち反キリストはエルサレム神殿に立ちます。いけにえを捧げることをやめさせ、自分が神であると宣言し、礼拝しろと命じます。それが、荒らす憎むべきものが翼(神殿)に現れるという意味です。でもやがて反キリストも3年半後にキリストの再臨によって滅ぼされます。

マタイに戻ります。必ず荒らす憎むべきもの、即ち反キリストが現れるようになるとイエスは言います。特にこの点は重要なのでマタイは「読者は良く読み取るように」特別にコメントしています。

この時にどのように行動するか?
山に逃げよ。逃げ続けよ。振り向くな。山とはエルサレムから東の地域で、今のヨルダン国であります。山と砂漠地帯に逃げよと命じたのです。特にペトラ周辺ですね。冬は雨季で雨が沢山降りますから逃げるのに困難。そうならないように祈りなさいと言われました。
イエスを信じたユダヤ人、これはメシヤニックジュウといいますが、実はイエスが語られた40年後に大きな患難がありました。紀元70年のローマによるエルサレム攻撃です。沢山のユダヤ人が殺されましたが、イエスの山に逃げよという言葉を信じたメシヤニックジュウたちは本当に山に逃げたので助かりました。しかし21節の言葉は、紀元70年よりも、もっと大きなもので、かつてないような、これからもないようなひどい苦難が起こるとイエスは言ったのです。未来に起きる事です。

22:反キリストによる大迫害はこの後3年半で終わりを迎えます。ニセキリスト、偽預言者が多く登場してイスラエルの民を惑わす。でも驚くには及びません。イエスが前もって教えて下さっていますから。

29~31:キリストの再臨はいつか、反キリストが登場し、エルサレム神殿に立って自分こそ神である。自分を拝めと宣言してから、3年半。反キリストの軍勢が集結し、イスラエルを滅ぼしにかかる、これが有名なハルマゲドンの戦いです。
この時、人々の目にはっきりわかる形でキリストは裁き人としてこの世界に戻って来ます。これをキリストの地上再臨と言います。29にある天変地異の後に来ます。

30:人の子のしるしが天に現れる。人の子とはイエス・キリストです。特別の輝かしい栄光の雲に包まれてこの世界に再び戻って来ます。最初の場所はペトラ、今のヨルダン国の南部地域です。ここにユダヤ人は逃げ込んでいます。ここでユダヤ人を救うために、再臨のキリストは反キリストの軍勢と戦い勝利します。反キリストの軍勢は戦いに敗れエルサレム東部のヨシャパテの谷に逃げ込みますが最終的にキリストに滅ぼされます。後にキリストはオリーブ山に「王の王」として立ちます。これで7年間の患難時代は終結し、キリストによる平和な世界統治、千年王国が始まります。勿論私たちもキリストと共に戻り、世界を治めるお手伝いをするのです。
適用
世界の完成をしる
いま世界は完成に向かって動いています。大きな流れとしてキリストの空中再臨(私達は天に上げられる事)7年間の患難時代、キリストの地上再臨、千年王国(エデンの園の回復)、新天新地へと続きますので理解しておくとよいでしょう。
結び 
私たちはどのように生きるか
不安になる必要はありません。急に伝道、伝道と言うような生活をする必要はありません。
今日も、そして明日もイエスを信頼して恵みの中で生かされる事です。そしてイエス様を見上げ、祈り、イエスの声なき声を聞いて、御声に従う事です。
自分に与えられた賜物は何かを考え、その上で役割を考え、使命に生きる。キリストにあって自分に出来る、良いわざをして生き方を変えていく事です。家族に対して優しく、職場の人に親切で、愛に生きる事です。そのような生き方の積み重ねがあなたを変え、世の中を変えていくのです。
自分たちが生きているうちにキリストの空中再臨があれば幸いですし、そうでなかったとしても再臨を待ち望みつつ、自分の人生を精一杯生きる事が望まれます。そして何よりも住んでいる町を愛する事です。