正しい人ヨセフ
2017年12月17日
参照聖句:マタイ1:18~25
説教題:正しい人ヨセフ
おはようございます。アドベント第3週を迎えましたがいかがお過ごしでしょうか。今日から2週にわたりクリスマスメッセージをさせていただきます。最後の31日はキリストの再臨について学んで締めくくります。それでは聖書を開きましょう。宣教題は「正しい人ヨセフ」クリスマスの話で何と言えばマリヤの話や羊飼いの礼拝、博士たちの礼拝というものが多くあります。ヨセフの出番はそれほど多くはありません。しかしヨセフも神に選ばれた人であり、ダビデ王の子孫であります。そして人間的にも信仰的にも非常に優れた人物です。そこで今日はヨセフへの告知にスポットを当てて学んでまいりましょう。
朗読は25節までですが、話は21節までになります。来週が後半になります。
18:マタイは丁寧にイエス誕生についてヨセフの立場から書き記しています。
ここはユダヤ式結婚の手順が分からないと誤解しやすいのでここから話を進めます。
①結婚は両親の合意で話が進められる
②花嫁の父親に花嫁料を払った段階で正式な準結婚関係が成立する。婚約期間。
③同居は1年先であるがこの期間は法律的に結婚関係と見なされる。
④この1年間に花嫁が父親に仕える。この期間は花嫁の純潔が証明される。
⑤この1年間に、もしほかの男と関係を持てば姦淫の罪を犯したことになる
⑥そうなったら結婚関係は破棄される。
⑦何もなければ結婚式が行われる。7日間の宴会が続く時があるそうです。
このことを踏まえたうえで今日の話を見ていくと、「イエスの母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが」とは正確には婚約していたという事、そしてユダヤでは婚約していたならば法律上は結婚と見なされていた。但し婚約期間の1年間は一緒に住む事は出来ない。それはこの期間に花嫁が妊娠しているのが分かったら他の男と姦淫した言う事で婚約は破談になります。このような流れです。
これを理解したうえで聖書を読むと彼らは婚約の期間で一緒には住んでいないという事になります。その時にマリヤが聖霊によって身ごもったという事が分かりました。でもこの時点でヨセフはマリヤが聖霊によって身ごもったという事は全く分かりません。だから次に困惑したことが次に続いてくるのです。
19:マリヤを内密にさらせようとした。
ヨセフはダビデ王の子孫であります。それはメシヤが生まれる家系の人物であるという事です。このことは当然聖書を読んでいるヨセフとしては知っている事であります。ヨセフは正しい人とありますが、旧約聖書、律法に忠実な人、厳格な人という意味で神の前に正しい人でした。別の聖書では「正しいまっすぐな人であって」と訳されています。但しこんにゃく機関であっても法律的に見れば夫婦の関係になりますので、マリヤが妊娠していたとなれば大変な事になると考えました。仮にこのままの婚約関係を続けていけば、マリヤは不貞の罪によって石打ちの刑で死刑になるかのせいもあります。これがさらし者にしたくなかったという意味です。ヨセフにしてみれば絶対に避けたかったので内密に、ひそかに離縁しようと考えたのです。ヨセフの決断は非常につらく悲しいものですが、ここにマリヤに対する愛があります。
20:ヨセフがマリヤの事について、これからどうすべきかを思いめぐらしているときに彼は眠ってしまいました。それで夢を見ます。そして彼の所にみ使いが夢に現れヨセフに励ましの言葉を語り掛けます。20~21「 」部分を読む。
①命令 恐れずにマリヤをあなたの妻として迎えなさい。理由 聖霊によるものです。
②命令 名をイエスとつけなさい。理由 この方こそご自分の民を罪からお救いになるのです。