あなたは新しい年をどう生きるか② 

2022年12月22日

2016年1月3日
参照聖句:ローマ12:1~2
説教題:あなたは新しい年をどう生きるか② 

元旦礼拝で1年を振り返り、新しい年について考えてみました。

初めに少しの時間をとり個人的に2015年を振り返ってみたいと思います。昨年も1月元旦礼拝から教会の歩みは始まり、多くの方との出会いがありました。具体的には小グループによる聖書の学びに力を入れ、多くの方と共に聖書が何を言わんとしているかの視点から学びました。1年は早いものであっという間にクリスマスになり昨年12月30日は中学生と洗礼準備の学びをしました。31日夜は小学生のお友達と2時間くらい聖書からキリストの救いについて話をして充実した時間を持ちました。聞くところによると朝から私と聖書の話をしたいと心待ちにしてくれていたようです。何ともうれしい限りです。まさに牧師冥利に尽きます。そういう事で新しい年も出来るだけ多くの兄弟姉妹と聖書を学んでいきたいと願っています。

さて、キリスト教会が成長していく為に基礎となるものが様々ありますが、それは何でしょうか。例えば、祈りつつ歩む教会、キリストにある交わりが豊かである。その他には、聖書理解を深める事も欠かすことができません。これは常に聖書は何と言っているかを探り求め、その示すことばに従って生きる事です。実はここが私たちキリスト教会及びキリスト者の生命線なのです。

このため私は人数に関係なく聖書を読んで考える集まりを大切にしています。この学びにより聖書理解は一歩一歩深まり信仰的に成長します。一方これと逆方向にあるのが聖書を読んで考える事よりも自分の気に入った聖書箇所を、文脈を無視して自分の思う型にはめ込む読む方法です。そうすると気が付いた時には聖書が教える信仰とはちがうものになる事があります。その代表例が、聖霊の力に励まされつつ生きる信仰でなく、自分の努力や頑張りで神に喜ばれようとする信仰生活に入っていきます。熱心でない人を見るとさばいてしまいます。これを少し難しい言葉で律法主義者と言い、日本の教会に多く見られます。またまじめな日本人に多く見られる落とし穴のパターンです。

今日はそのような律法主義から解放され真にキリストの恵みの中で成長していくクリスチャンの生き方を学んでまいりましょう。
前回に続きキリストにある成長に欠かすことのできない聖書箇所ローマ12:1~2です。
前回パウロの勧めを見てきました。自分を生きた供え物として捧げる決断をしなさい。それこそが最も道理にかなっているキリスト者の生き方である事を学びました。今日はその為にどうすればよいかがテーマです。

〇世と調子を合わせない
・世とは時代、永遠、宇宙のシステム、宇宙、ギリシャ語でアイオン。このアイオンのラテン語読みがイオンです。どこかで聞いた名前でしょう。昔ジャスコと呼ばれたあのイオンです。おそらく永遠に繁栄するようにとの願いが込められていると思います。この世はいい意味でない事が分かります。何故なら調子を合わせないようにと言っているのですから。この世、神抜きの世、時代を指しています。この世はクリスチャンに対して神抜きの文化、考え方、哲学をこれでもかこれでもかと、津波のように繰り返し、襲いかかってきます。背後にはサタンの存在があり、テレビ、インターネット、雑誌、新聞、ありとあらゆるものを通して私たちにせまり堕落させようとしているのです。この神抜きの文化、考え方、哲学が、この世、時代ですから調子を合わせてはならないとパウロは強く言います。これは守りですね。守備。

○神の御心は何かを求めて心を一新する(これは一度限りでなく日々の歩みにする事であります)
ではどうしたらよいか。守りではなく、こちらが世に対して反撃・攻撃に出る。それは神の御心は一体何なのか。何が良いことで神に喜ばれ、受け入れられ完全なのかをわきまえ知る為に心を一新しなさい。

私なりに訳して言うと、自分に対して神はどのように生きなさいとお考えなのだろうか。主は何を自分に望んでいるのだろうか。自分の使命とは何だろうかという事をよく考えながら生きよう。そして常に心、これはハートと言うよりも頭を聖霊によってクリアにして、知的に聖書、神理解を深め、神の御心をよくよくわきまえなさいと。その為には頭が常に聖霊によってクリアにされて更新していきなさい。これがイエス様に似る事ですので聖化と言います。

(思い出すみ言葉)ですから私たちは勇気を失いません。私たちの外なる人は衰えても内なる人は日々新しくされます。Ⅱコリント4:16 日々聖霊によって更新されていく。

○自分が変えられなさい(口語訳、新共同訳、詳訳聖書)
それによって自分が変えられなさいと、いうのが正解です。原文では受身形、受動態なので聖霊の力によって変えられなさいになります。自分を変えなさいとなると(頑張り信仰に立つ事になりますから聖書の教える信仰とは逆のものに成ります。いわゆる律法主義信仰というものです)
変えられなさいの意味は・・姿が変わるということば。芋虫が蝶になる時に使う言葉です。AKB48からエグザイルに変わる時や天童良美さんが小林幸子さんに変わる時に使う言葉です。
Ⅱコリント3:18 主と同じかたちに姿に変えられます。私たちの未来
マタイ17:2   変貌山でイエスの御姿が変わり
この世と調子を合わせない、一新する。変えられなさい。これがパウロの勧めです。

最後に適用します。次の展開 ではどうしたら心を一新し、自分が変えらせていただけるのか。
聖霊の働きの具体的な別の視点から考えてみる。
・3節 謙遜に生きる様に導いてもらう。
人には思うべき限度がある(それを超えない)
思いあがらず(人を上から目線で見ない)
慎み深く生きる(酔いから覚めて正気になって)
・4~5節
  私達にはキリストの体なる教会の中でそれぞれに役割がある。発見する。
・6節
  自分に与えられている御霊の賜物を発見して生きる。

暗唱聖句ローマ12:2
以上信仰の基本的な事を考えました。今年1年を通して中身がイエス様に似た人へと変えていただきましょう。