使徒信条④

2022年12月22日

2016年3月20日
参照聖句:創世記1:1 17:1・出エジプト記6:2~3
説教題:使徒信条④

今年は3月27日がキリストの復活をお祝いするイースターになります。キリスト教会では毎年イースターをお祝いしています。卵のプレゼントがありますので楽しみにしてください。そこで小さいお友達に質問しますが何故イースターには卵が出てくるのでしょうか。・・・卵の殻を割って出てくる生き物は何でしょうか。そうです。ひよこです。新しい命の誕生ですね。イエス様は十字架上で苦しみを受け死なれましたが、その訳は何でしょうか。私たち一人一人の罪の身代わりとなって罪のないイエス様が身代わりに十字架上で神の刑罰を受けてくださったのです。イエス様は墓に葬られ、よみに下り、三日目死人の内より甦りました。今も私たちと共にいます。その復活の命を卵にたとえています。これはゆでてありますので、ひよこは出てきませんが是非復活のイエス様を覚えて下さい。
そうすると今年は今日から始まるのが受難週と呼ばれる週です。これは神が人となられたイエス・キリストの苦しみを特に覚える週であります。是非今週も私たちの罪を赦して新しい人生を与えてくださったイエス様を覚えましょう。

さて今日は使徒信条の4回目の話になります。使徒信条は父、子、聖霊なる神について告白している事を確認しました。これを専門用語では三位一体の神と言います。告白文が一番長いのはキリストについてです。使徒信条は使徒たちが作ったものではありませんが、告白文の中身は使徒達が教えた事と同じですので使徒信条と言います。使徒信条は洗礼式の時、信仰を確認するために用いました。またキリスト教会が異端の教えから守られるために作られていったものであります。そういうことで意味をよく確認しながら告白してまいりましょう。

使徒信条は、最初「私は天地の造り主、全能の父である神を信じます」と告白します。画面見る。
前回は父の意味について学びましたので今回は2つ①全能の神②天地創造の神について学びます。
1、全能の神 創世記17:1 エルここはアブラハムが99歳の時で名前は未だアブラムの頃です。イサクが生まれる前の時で、アブラハムの一生は175年ですので、この後彼は76年生きる事になります。神はアブラハムに現れ語り掛けてくださいました。私は全能の神である。あなたは私の前を歩み、全きものであれ。年老いたアブラハムとサラの夫婦を通して多くの子孫が生まれる事を約束してくださいました。この時アブラハムに全能の神という言葉をもってご自身を表されました。※下の注にありヘブル語でエル・シャダイ、エル(神)シャダイ(全能)、普通全能というと皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。何でもできる。出来ない事はない。不可能はない。

実は神の全能と言う場合にはそのように何でもできるということではありません。真の神はご自分の正しさゆえになさらないこともあるお方です。例えば神は約束したことを破ることは出来ません。聖書を読んでいて神が約束を破った事はありますか。人の罪が多すぎるのでやっぱりメシヤを送るのを辞めるとか。また人をロボットのようにすべて思いのままに自由自在に操ることは出来ません。そうです。全能の神であるお方はご自身の性質に反するようなことはなさらないお方であります。ご自身の全能性にある一定の制限をかけた上での全能の神、エル・シャダイなのです。

出エジプト記6:2~3
ここは主なる神がモーセに語り掛けた言葉です。主 有名な言葉です。「わたしはあるという意味」ヤハァウェ。この神は昔アブラハムと言う信仰深い人物に現れて契約を結ばれた神です。同じようにイサク、ヤコブに現れて契約を結ばれた神です。彼らの代わっても変わらず生きておられる神が、この契約によってご自身を表す事を選ばれ、この彼らの流れの中から神の子キリストが人間として生まれる事になります。最終的には御子イエスの辱め、十字架の死という形を通して神の全能性は表されます。全能の神の性質は神の子イエスが人間の形をとってこられたばかりでなく十字架の辱めによってあらわされたのです。ここにご自身を制限される中で契約を必ず守る、主、ヤハゥエの神性質があります。

②創造主なる神 創世記1:1
私たちが信じる神は人間が作った神ではありません。人間を創った神です。この違い分かりますか。人間が作った神は偶像と言い、これを拝むと偶像礼拝になります。聖書の神は人間ばかりではなくこの世界にあるすべてを創られた神です。天地創造の神と言います。この聖書の創造は材料があって物が作られることではなく、何もない、無の状態から言葉をもって創ることを創造と言います。故に創造とは神にのみ使う事が出来る言葉です。
更に言うならばこの天地は文字とおり1日24時間7日間で創られました。そのまま理解するしかありません。そして人も最初から神は男と女に作られました。最初にアダムを造り、次にエバを作っていきます。人は最初から人として造られたことを覚えていく必要があります。創世記1章から11章は神話でなく事実ですのでそれを前提に聖書を読むと神理解、人間理解が深まります。

私たちが信じる神は天地万物の創造主であり、人を最初から人として造り、生かしてくださっているお方です。私たちを出来損ないではなく最高の者として創って生かして下さっているお方ですから、この創造主なる神に感謝し、賛美し、応答してあなたらしく生きてください。それが一番良い人生です。
そして更に人はこの世界を正しく管理するように任されている事も任されています。この地球を管理する責任を任されている人間という視点に立てば地震が頻発する国日本で原発を持ち続け管理する事が出来ません。これを持ち続けるのは傲慢にも程があるという事になります。やがて来る南海地震、東南海地震の時にどのような対応が出来るのでしょうか。日本存亡の危機になる可能性もあります。
適用 ○神
聖書の神は天地創造の神であり、ご自身の力の行使を制限しておられる全能の神であります。
○聖書
一字一句に至るまで誤りなき神の言葉でありますので皆さんは安心して学んでください。
特に創世記は神話ではなく事実ですからこの視点、聖書観に立って聖書を学びましょう。そうしたらあなたの人生観、世界観が全く変わります。生き方が変わります。積極的で明るく元気にのびのびとした生き方に変わるのです。
○人
人は神のかたちに似せて造られている存在です。神のかたちとは、神に支配されて生きること、これを真に喜ぶ事、そして私たちには知性、感情、意志と言う神のかたちがあります。人間だけにある性質です。人間は神に感謝の祈りをささげて食事をしますが、猫や犬は祈りをささげてから食事しますか。私は彼らが祈っているのを見たことがありません。
結び  神が人となって現れてくださった主イエスを見上げて生きよう。