
聖書箇所:マタイの福音書4章18~25節
説教題:わたしについて来なさい
会場の皆様おはようございます。5月最後の主の日を迎え礼拝をささげる恵みを感謝します。又、ライブ配信参加の兄弟姉妹、病気療養中の兄弟姉妹、フィリピン、ブラジルから参加のあなたもおはようございます。今日もあなたにお会いできたことを感謝いたします。
それでは、今日もマタイの福音書から考えてまいりましょう。今日の聖書箇所を通して神があなたに何を語りかけているかを受け止めてください。また、今日の聖書箇所を通して実行に移せることは何かを考え、聖書の御言葉を実行する者とならせていただきましょう。最終的に私たちが生きる方向性はキリストの愛に生きることが、信仰の喜びと信仰の成長のカギになります。
さて、悪魔の誘惑を聖書のことばで乗り越えたイエスは、ガリラヤ湖のほとりの町カペナウムに移り、宣教を開始し、「悔い改めなさい、天の御国は近づいたから」と言われました。それは、人生の向きを変えよ、天の御国はあなたの人生のうちに来ているから。
続いて、今日は18節~25節ですが、ます全体の流れを見ていきましょう。今イエスがいる場所はガリラヤ湖の面した町カペナウム。この町の住人、漁師のペテロとアンデレが、イエスの弟子になる決心をしました。彼らは、バプテスマのヨハネの弟子でしたが、漁(網を打っている)をしているところにイエスは声をかけられたのです。
又、ヤコブとヨハネの兄弟もイエスの弟子になる決心をしました。彼らは父親ゼベダイと一緒に網を修理している時、イエスに声を掛けられ従いました(弟子になったという意味です)。
その後、イエスはガリラヤ地方の全土204の町や村を回り、ユダヤ教の会堂で教え、御国の福音をのべ伝え、民のあらゆる病気や煩いを癒された。こうしてイエスの評判はシリヤ全域(ガリラヤ湖の北)にまでも広まり、大勢の病や痛みに苦しむ人、悪霊につかれた人、てんかんの人、中風の人が連れてこられた。イエスは彼らの病を即座に癒された。ここまでが全体のあらすじですが、今日はこの中から示されたことを2つ考えてみたいと共います。
◉イエスに従った(20節と22節の言葉)
ここはシモン(ペテロ)とアンデレの兄弟、ヤコブとヨハネの兄弟がキリストの弟子になった場面ですが、実はここで初めてイエスと出会い、すぐに弟子になったわけではありません。(アンデレはバプテスマのヨハネの弟子でした)ヨハネの福音書1章を読むと、彼らは既にイエスと出会っていますので、多分この時以降しばらく考えてから決断し、今日の日を迎えキリストの弟子になったと思います。ペテロ達は網を捨て、ヨハネ達は舟と父親を残してイエスに従いました。
弟子達は①イエスに仕える事を最優先する。②イエスと共に生活する。③師であるイエスの生き方、考え方を学び取る④イエスのようになることが弟子の生き方です。実は私たちもキリストを救い主と信じたのでキリストの弟子です。それ故に、「私に従いなさい」と言われた主イエスの言葉や思い、考えを常に最優先することを忘れてはなりません。
弟子はどこまでもイエスに従う存在で、イエスの心に生きることを最優先にします。
但、彼らが「網を捨ててイエスに従った」とか、「舟と父親を残してイエスに従った」とありますが、すべての義務や責任に対して無責任に放り出し(捨て去り)イエスに従った訳ではありません。よく考え、きちんと考えを整理し、決断しました。自分にとって有利な権利は捨てましたが、義務は捨てなかったと思います。そうでなければイエスは許さないでしょう。これがすぐに網を捨ててキリストの弟子になったこと。舟と父親を残してイエスに従ったことの意味だと私は解釈しています。※私たちもキリストの弟子として、自分にとって有利な、あるいは益となる権利を捨て、世の光、地の塩として歩ませていただきましょう。
◉もう一つはイエスの弱い人々に対する愛の大きさです。
23節でイエスは、人々に神の愛や恵み、義、そして生き方を丁寧に「会堂で①教えた」とあります。神の前に在って聖書の知識、知恵を人々に教え示したのです。続いて「御国の福音を②宣べ伝えた」。ここでの福音はキリストの十字架の死と復活の事ではありません。この世界にキリストが来られて、真の王としての役割を果たし、それによってイスラエルの民が慰めを受ける(イザヤ書40章)。これを御国の福音と言います。このようにキリストが地上に来られたことにより、既に天の御国は来ているのです。そして御国が最終的にはっきりと人々の目に見えるような形で地上に表されるのは、キリストの地上再臨の後に千年王国として成就します。
こうしてイエスは会堂で教え、メシヤのしるしとしての御業を表してくださいました。人々の上に立ち、権力を振り回す王としての姿ではなく、常に弱い人を大切にする生き方です。そしてイエスは「御国の福音を宣べ伝える」と共に、人々のあらゆる病や煩いを③癒した(即座に)のです。このようにイエスは3つの事を大切にされました。こうしてイエスの評判はシリヤ全域に広まり(ガリラヤ湖の北側)イエスの周りに権力者や金持ちが集まったのではなく、あらゆる病に苦しむ人、悪霊につかれて苦しんでいる人、てんかんの人、中風の人連れてこられ、イエスは彼らを全て、たちどころ(即座に)癒されたのです。これがイエスの生き方であり御業です。
こうしてイエスの周りには大群衆がガリラヤ地方だけでなく、南のユダヤ、エルサレムから。そしてヨルダン川の東のデカポリス地方からも集まってきたのです。イエスは病に苦しむ人々に対して徹底して仕えました。ペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネの4人は、本物のメシヤと出会い、3年半にわたりイエスの弟子として生涯を共にしながら従いました。
◉もう一度確認いたしましょう。イエスこそ真の救い主であります。彼はくすぶる火を消すことなく、聖霊の火で燃やしてくださるお方。そして常に私たちと共にいて、弱い私たちの味方、私たちの応援者です。
だから私たちも①決して悪魔の声に同調することなく、②常に主イエスと共に歩む決心をし③神のことばである聖書に同意し従う。(この為にも旧新約聖書をバランスよく学ぶ)私たちが主イエスの弟子として全人生をかけて従う時100倍の恵みと祝福を受けるのです。
◉今日はここまでですが、皆さん如何でしたか。次の4つの事を考え書いてみましょう。
①今日の聖書箇所を通して神があなたに語り掛けていると思う事は何ですか。
②今日の聖書箇所を読んで何をどのように感じましたか。
③今日の聖書箇所を通してあなたが、今から実行に移せることは何ですか。
④今日の聖書箇所と関連した個所や聖句があったら教えてください。