ハガイ書(3)

2025年2月2日
聖書箇所:ハガイ書2章1~9節
説教題:仕事に取りかかれ

おはようございます。新しい週をスタートするにあたり、まず主への礼拝を皆様とともに最優先できる恵みを感謝します。ライブ配信で参加している兄弟姉妹の皆様、病気療養中のあなた、ブラジルやフィリピンから参加しているあなたもおはようございます。あなたの礼拝参加をとても嬉しく思っています。先週と先々週の2回にわたってライブ配信が出来なかったことをお詫びいたします。今日は無事に繋がっているので安心しています。
尚、本日の説教原稿も本庄キリスト教会HPの礼拝メッセージTOP欄に各国の言語に自動翻訳機能付きで掲載されていますので是非ご覧ください。

今日はハガイ書2章から考えてまいりましょう。まず今までの流れを再確認致しましょう。イスラエル民族は不信仰によって国を失いました。これが紀元前586年です。あの有名なバビロン帝国のネブカデネツォアル王によって滅ぼされ、民はバビロン(今のイラク)に強制移住させられました。失望の中、70年間(エレミヤ預言)に亘り異国の地で暮らしていたのです。

しかし、ついに時が満ち、ペルシャ帝国クロス王の時代になり国に戻ることを許され、生活と信仰の基盤であるエルサレム神殿再建も許されたのです。第一陣の帰国者はわずか5万人でしたが、彼らは喜んでエルサレムに戻り、早速、神殿の基礎工事を行い完成させました。

ところが、神殿の本体工事を始めようとしたら、回りの民の妨害と脅しを受け工事が中断してしまったのです。中止期間は何と16年間。その間、民はすっかり意気消沈し神殿建設を忘れてしまったのです。当然神の祝福がない生活が続きました。それは作物が不作続きとなった事にあらわされています。でもイスラエルの民は色々な言い訳をつけ、神の御心に従うより自分たちの生き方、考え方を優先していたのです(ハガイ1:2読む)。

彼らの自己中心の生き方を見て、私達は神第一にして生きる事こそ、神の祝福を受けることにつながることを学びました。優先順位を明確にすることです。

そんな時、登場したのが老人預言者ハガイと若い?預言者ゼカリヤです。彼らは神から啓示を受け、民衆に神から受けたことばを通して励まし語り始めます。そして民はハガイたちのことばに励まされて、仕事に取りかかったのです(ハガイ1:14読む)。因みにハガイという名前は「祭り」という言葉から来ています。ユダヤの伝承によると、彼は66年前破壊された荘厳なソロモン神殿を見た経験のある人だと言われています。彼はゼカリヤと共に重要な神殿再建の使命が与えられました。
私達はハガイの生き方を通して、人は年を重ね、体力が衰えたとしても、それぞれの人生に神からの使命があることを再確認させられます。ここまでが今までの流れです。

1:心を奮い立たされ仕事に取りかかった民衆は、再びハガイを通して神から励ましを受けました。ダレイオス王の第2年、第7の月の21日は(紀元前520年10月21日)。最初に仕事に取り掛かった1月後の事でした。この日は仮庵の祭りの最終日です。(この祭りは木や枝で仮のテントを作り、そこに寝泊まりし、モーセ時代に出エジプトした時の神の恵みを覚える祭り)同時に秋の収穫をお祝いする時期でもありました。
2:総督ゼルバベル(ダビデ王の子孫)、大祭司ヨシュア(アロンの子孫)、そして民の残りの者達に対し預言者ハガイを通して主のことばがあった。

3:66年前にバビロンによって完全破壊されたソロモン神殿を見たことのある「生き残りの者は誰か。今建てようとしている神殿は、あなた方の目には無に等しいではないか。」帰ってきた5万人の中に、以前の荘厳なエルサレム神殿を見た人もいる訳です。預言者ハガイも見たと思われます。しかし、今、造ろうとしている神殿は、規模も小さく、見栄えもしない神殿でした。だから主は民に対して「あなたがたの目には、まるで無に等しいのではないか。」と言っているのです。

4:しかし今、神は神殿の大きさに関わらず、彼らを励ました。ゼルバベルよ、強くあれ。大祭司ヨシュアよ、強くあれ。この国の全ての民よ、強くあれ。そして仕事に取りかかれ、私があなたと共にいるからだ。5:あなたがたの先祖が、昔、出エジプトした時にあなた方と結んだ約束により、わたし(主)の霊はあなた方の間にとどまっている。だから恐れるな。(関連個所出エジプト29:45~46旧約153頁)(民数記11:16~17,25旧約257ページ)

6~9:ここからイスラエルの民に対する祝福の終末預言に変わります。すべての国々を揺り動かす。全ての富がエルサレムに集まる。これはマタイ24:29~31(新約51頁、読む)イエスの預言。千年王国時代の第4神殿の時に神の栄光で満たされる。この場所に平和を与える。
こうして神は終末時代の事も示してイスラエルの民を励ましてくださっています。
(参考までに神殿について少し考えてみましょう)
第1神殿⇒ソロモンによって建設された。しかしバビロン帝国によって破壊される。 
第2神殿⇒ハガイ、ゼカリヤ時代にゼルバベル達によって建てられ、後にヘロデ大王が大改修する。しかし紀元70年にローマ帝国によって破壊される。現在は神殿がありません。
第3神殿⇒大患難時代に反キリストによって建設される。やがて破壊される?
第4神殿⇒最終的には千年王国時代にキリストによって建設される。(9節:この宮)

こうして神はイスラエルの民に対しただ「頑張れ、頑張れ」というだけでなく、きちんとした裏付けをもって励まし導いてくださるお方です。まさしく、私達の神信仰の在り方は、サルの親子型ではなく、クロネコヤマト型なのです。神は愛をもってあなたを支え励ましてくださっているのです。

●皆さん如何でしたか。今日の聖書箇所を通して4つの事を考え書いてみましょう。
①今日の聖書箇所を通して神があなたに語り掛けていると思う事は何ですか。

②今日の聖書箇所を読んでどのように感じましたか。

③今日の聖書箇所を通して今から実行に移せることは何ですか。

④今日の聖書箇所と関連した個所や聖句があったら教えてください。

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