マタイの福音書(22)
2024年12月8日
聖書箇所:マタイの福音書 2章7~15節
宣教題:星に導かれて
おはようございます。早くも12月第2週アドベントを迎えましたが、主を礼拝してから一週間過ごせることを感謝します。ライブ配信を通して礼拝参加している兄弟姉妹の皆様お元気ですか。病気療養中のあなた、フィリピンやブラジルから参加しているあなたもお元気ですか。あなたの参加をとても嬉しく思います。今日の説教原稿も、本庄キリスト教会HPの礼拝メッセージTOP欄に掲載され、自動翻訳機能付きですので各国の言語で読むことが可能です。是非ご利用ください。
さて今日は前半を能登支援報告、後半はマタイの福音書2章7節~15節。今回、私は12月2日~5日迄、風間牧師、比嘉牧師、増田さんと一緒に能登半島へ行ってまいりました。これで6回目です。宿泊は金沢のビジネスホテル、奉仕場所は金沢から北に60kmの志賀町(ここは原子力発電所がある町ですが、16年前の地震以降ずっとストップしています)。又志賀町から南に位置する羽咋市(はくい)に拠点があるNPO法人LOVE・EAST(代表は天野牧師、教会は東京)いつもこのチームの働きに加わる形の奉仕しています。彼らは能登半島、中部の志賀町、穴水町、奥能登の輪島市を中心に1月から十数名で毎週5日間奉仕している技術系NPOです。
初日の奉仕は、夕方LOVE・EASTの拠点、羽咋市の倉庫にりんごジュースと折り畳み傘、タオル・雑巾をお渡ししました。その後、金沢に戻り、市内で食事してホテルに戻りました。
2日目はホテルを朝8時に出発し、10時半から午後3時迄、志賀町富来(とぎ)2か所の仮設住宅で奉仕させていただいた。①麻雀大会(2卓)②傾聴ボランティア③アロマハンドマッサージ④食品配給等が行われました。普段、家にこもっている方が外に出て、頭を使い麻雀をすると顔もほころび、笑い、とても良い時間となります。私は2名の方の傾聴ボランティアをさせていただきました(お茶を飲みながら)。地震発生当日の様子、避難所生活、家族の事、今までの仕事の事、仮設住宅の生活、全壊した自宅の解体(公費)、将来の自宅建設、これからの人生設計、災害復興住宅の事等について傾聴しました。地震災害を受け方々は多くの悲しみや悩みを抱えていますが、未来に向かって生きていけるとのことでした。やっぱりLOVE・EASTが中心になってボランティアに来てくれるのでとても嬉しいと話しておられました。
夕方はキリスト教会ボランティア団体の能登ヘルプ(内灘町)でボランティアをしている友達のスティーブンさんに会いに行き、様子をうかがいました。彼は東日本大震災以降、宮城県石巻市で10年以上働きをしている方ですが、今は金沢市に引っ越して能登支援活動をしています。
2日目は志賀町の限界集落(地域人口の半分が65歳以上の高齢者で占められている集落)に行き、神社の倒れた石塔等の撤去を手伝いました。これは重さが1トンを超えるもので非常に危険な作業です。私は補助要員として側面からお手伝いしました。帰りに隣のお寺さんを見学しましたが、至るところが破壊され修理に多額のお金がかかるようです。檀家も27軒あったのが、今は20軒だと言っていました(関東と比べたら桁違いで少ない)。昔から人口が少なく生活できないので、先祖代々、学校の先生をして生計を立てながら寺を守ってきたそうです。村の人たちにとって寺や神社が破壊されたら心のよりどころが無くなって、大きな痛手となります。今後日本の人口は益々少なくなり、地域が成り立たなくなるのがはっきりしています。
これが今の能登の現実です。そして日本全体の現実となりつつあります。キリスト教会も旧態依然のままで、本気の愛で生きる人が増えなければ、多くの教会が消滅します。イエスの心と真逆で愛のない教会、昔のやり方を正しいと思い込んで、そのまま同じことを繰り返していると、求道者は誰も来ません。やがて牧師も信徒も高齢化して、礼拝が成り立たなくなり、献金も少なくなり、そして皆が死に絶え、教会堂だけが残ってキリスト教会が消滅していきます。でも、本気で隣人愛に生きる人が増えればキリスト教会はキリストの再臨の時まで続いていきます。
午後は志賀町山間部にある大きなお宅で倒れた庭石の撤去を行いました。これは4人で持てる大きさです。家は半壊状態で手つかずのまま。人は住めません。ここの住人の方は、私達が17名の大人数で行ったのでとても喜んでくださいました。でも、やがてこの地区も空き家ばかりの集落になるのだと強く思わされました。
夕食はサイゼリヤでLOVE・EASTチームと私達合計18名で食事会をしました。現状や教会のビジョンもお聞きしました。やはり食事を共にして、おいしいものを食べ、語り合う事はとても有益です。彼らも大きな力や喜びを受けた事を実感しました。おもてなしは大切ですね。
●それでは聖書から考えてまいりましょう。今日はマタイの福音書2章7節~15節です。
7:ヘロデ王は前回お話しした通り、疑い深く、残虐な王です。博士たちをひそかに呼んで星が現れた時期を詳しく聞いた。8節で「私も行って拝むから」と言っていますが、これは嘘です。幼子イエスを殺すため、このように聞いたのです。でも、この時の博士たちはまだヘロデの心の内を知らないので、そのままベツレヘムまで送り出されました。
9:ここの博士たちの行動がポイントです。出ていった 信仰は愛と行動が大切です。出ていくのです。人が来るのを待つのではなく、出て行って、人との関係を大切にする。この生き方が伝道の第一歩でもあります。すると見よ 注目してくださいと言っているのです。信仰によって行動の一歩を踏み出すと、何かが変わります。例えば、能登の地震災害を受けた人々のために何かしたいと思って行動すると、お金や物資が集まります。私はこれを体験しているので皆さんに確信を持ってお伝えすることが出来ます。
又食べ物が十分にない人を一人でも減らそうとしてフードバンク活動では、実績が認められて多くの人から食品が集まるようになります。今は牧師室に入りきれないくらいの量が集まっています。持っているものを気前よく人に分け与えると食品が返ってくるのです。信仰の原則です。
博士たちに何が起こったのでしょうか。かつて現れた星(神の臨在を示す栄光の星、シャカイナ・グローリー)が、彼らの先に立って進み、幼子イエスの居るところまできて、その上にとどまった。※このように神の前に信仰によって一歩踏みだす時、神は奇跡の御業を示してくれた。私達も同じです。主の言葉に従い愛で生きる時に、神は力を与え神の御業を見せてくれます。
10:喜び 11:礼拝につながる。黄金、乳香、没薬を献げた。没薬はキリストの十字架示す。
●皆さん如何でしたか?今日のメッセージを通して4つの事を考えてみましょう①今日の聖書箇所を通して神があなたに語り掛けているとおもう事は何ですか。②今日の聖書箇所を読んでどのように感じましたか。③この聖書箇所を通して今日から実行に移せることは何ですか。④今日の聖書箇所から関連した個所や聖句があったら教えてください。