ゼカリヤ書(20)
聖書箇所:ゼカリヤ書14章6~11節
説教題:夕暮れ時に光がある(千年王国)
おはようございます。9月第3週を迎え、今日は礼拝後に敬老祝いのお祝いがあります。本庄教会の場合は80歳以上の方をお祝いしています。ライブ配信を通して礼拝参加している兄弟姉妹の皆様、病気療養中のあなたもおはようございます。お元気でしたか。毎回のご参加、とても嬉しく思います。(先週は34名の方がライブ配信参加)今日もキリストの再臨を覚えつつゼカリヤ書14章6節から考えてまいりましょう。時間の関係で11節までになります。
最後に前回に続いての報告ですが来週9月23日~26日迄、5回目の能登被災地支援に行ってまいります。今回は風間哲也牧師と上里町のインターナショナルキリスト教会日本語部牧師の比嘉正元牧師の3人。旅の安全と奉仕、すべての経済的必要が満たされるようお祈りください。
さて聖書は私達に対し世界観を示しています。これからの世界がどうなるかを「道しるべ」として誤りのない方向を示してくれます。そして聖書は①私達に人生の意味を示し②世界は創造主が目的をもって創られた事③人も世界を治める者として創られた事④人は罪を犯し堕落した事⑤しかし神は人を愛しメシヤを送り、救いを用意した事⑥人間の歴史に始まりと終末がある事⑦やがてキリストの御国、千年王国が誕生する⑧その後全く新しい新天新地が待っている事。この様に世界観を示しているのは聖書だけです。故に私達は聖書全体から学び、聖書の言葉に従って生きるならあなたの人生は大いに祝福されます。
そこで、前回は14章1節から5節を通して、今後世界は大患難時代に向かっている事、キリストの地上再臨、反キリストとその軍勢vsキリストの戦い(ハルマゲドンの戦い)、キリストによる勝利、キリストの地上再臨の時には、なんと私達もキリストと共に地上に戻り、千年王国を治める側に立つことを学びました。それ故、私達もイエスが主の祈りを弟子たちに教えたように御国が来ますように(マタイ6:10)と真剣に祈る必要があります。ここまでの流れはよろしいでしょうか。今日は時間の関係で11節までになります。
ここはキリストの御国、黙示録的に言うと千年王国の事が語られています。(6節~11節)
●6~7:その日、ここではキリストがハルマゲドンの戦いに完全勝利し、その後オリーブ山に立つ日以降を「その日」と記しています。千年王国には現代に生きる私達に想像できないような神の栄光が溢れた事が起こるので受け止めきれないかもしれませんが、聖書をそのまま読むことを基本にしてみてまいりましょう。キリストの再臨とハルマゲドンの勝利によってイスラエルに裁きと苦難が過ぎ去り、地球環境は、がらりと大きく変わり変動します。
それが、光も、寒さも、霜もなくなるという言葉です。そしてキリストの栄光によりエルサレムが照らされ激変します。主の栄光によって照らされる時ので昼も夜もない。夕暮れ時になっても光に満ち溢れています。これがキリストの再臨後のエルサレムの姿です。
「夕暮れ時に光がある」は軽費老人ホームつくばキングスガーデンのパンフレットに必ず出てくる言葉ですが、この聖書箇所からの引用と思われますが、ゼカリヤが語っている文脈とは関係なく個人の人生に適用して黄昏時(晩年期)にも光があるという意味に解釈していると思います。私達の人生も黄昏時になっても尚主イエスの栄光で輝く生き方ならば幸いです。
8:ここもその日(千年王国)キリストが反キリストとその軍勢に勝利した後、オリーブ山に立つことが4節に書かれていますが、この時オリーブ山は南北に分断され、東西に延びる非常に大きな谷が出来ます。この谷を通してエルサレムの人々は逃げることが出来ます。
この時以降エルサレム神殿地下からから東西に向けて命の水が流れ出ます。一方は東の海に、エゼキエル47章1節(旧約1501頁)8節、アラバ(平野)を下ってアカバ湾(紅海)に流れていきます。9節、非常に多くの魚が住む豊かな川となる。そしてもう一方は西の海(地中海)に流れ込み、その水は枯れる事のない命の水で、千年にわたり地を潤すのです。
9:再臨の主イエスが全ての地の王として支配する。10:エルサレム近辺はアラバ(平野、低地)となり、逆にエルサレムは地殻変動によりそびえたつ。11:エルサレムに平安が戻る。
※日本の統治者もトップはキリストです。
では次にキリストの御国、千年王国をイザヤ書と黙示録の視点から学んでまいりましょう。
●イザヤ65章16節~20節(旧約1278頁)17:新しい天と新しい地を創造する。これは新天新地、いわゆる天国の事ではなく、キリストが全世界を直接統治するキリストの御国、千年王国の事です。18~19:秩序が回復し、エルサレムに喜びが戻って来る。
20:長寿社会となる(悪魔が千年間閉じ込められるのでその影響を受けない社会となるから)
100歳で死ぬものは若いとされ、100歳にならないで死ぬものは呪われた者とみなされる。全世界的な長寿社会が訪れますが、この時代に新しく生まれる人には罪の性質が残ります。
●ヨハネの黙示録20章1節~3節、6節(新約515頁):神は悪魔(竜、サタン、古い蛇)を千年間縛り付け、これ以上諸国の民を惑わす事がないよう、底知れぬところに投げ込んで鍵をかけ、その上に封印した。その後、竜(悪魔)はしばらくの間、解き放されることになる。
6:第二の死の影響を受けない人々はキリストとともに千年の間、王となる(私達の立場)。これがキリストの御国、千年王国です。因みに第一の死とは肉体の死、第二の死とは肉体の死後、神から離れ、永遠の地獄で苦しむ事。こうして千年王国はやがて登場する全く新しい新天新地とは違いますが(雛型に似ている)、世界は大いに回復し、キリストを中心とする平和な世界が千年続きます。但し、人の罪(原罪)は依然として残っている事を忘れてはなりません。
千年が終わると7節~10節にありますように、悪魔は牢から解き放たれ、地の四方いる諸国の民を惑わすために出ていき、最終的にはエルサレムを囲んで戦いを仕掛ける。すると天から火が下り、たちまちの内に滅ぼされる。最終的に悪魔は火と硫黄の燃える火の池(地獄)に落とされ永遠に苦しむ。因みに地獄には千年前からの先客2人がいます。反キリストと偽預言者です。
11~12節、死んだ人は数々の書物、命の書に従い自分の行いに応じて裁かれるのです。これが大きな白い御座の裁きです。質問、皆さんは白い御座の前に立つのですか?答えはノーです。
結び
今日はキリストの御国即ち、千年王国をゼカリヤ書14章、エゼキエル47章、イザヤ65章、ヨハネの黙示録20章から確認してまいりました。やがて私達にも大いに関係ある時代が来ます。厳しい時代の先には平和な時代が来るのです。今こそ私達は自分の役割、使命を明確にして与えられている残りの生涯を生きようではありませんか。