ゼカリヤ書(19)
聖書箇所:ゼカリヤ書14章1~5節
説教題:ハルマゲドンの戦いとキリストの再臨
おはようございます。9月第2週を迎え、今年も残り4か月切りましたが主の導きを大切にしながら歩んでまいりましょう。まず報告ですが9月23日~26日迄、第5次能登半島支援に行ってまいります。今回は風間哲也牧師と上里町のインターナショナルキリスト教会日本語部牧師の比嘉正元牧師と共に行きます。旅の安全、奉仕と必要が満たされるようお祈りください。
また、ライブ配信で礼拝参加している兄弟姉妹の皆様、病気療養中のあなたもおはようございます。お元気でしたか。毎回のご参加をとても嬉しく思います。一週間主イエスの再臨が近づいた事を覚えつつ共にゼカリヤ書14章から考えてまいりましょう。本日の箇所はゼカリヤ書のクライマックスで、人類が完成直前の預言で、テーマは「ハルマゲドンの戦いとキリストの再臨」です。大切なところですのでしっかり霊の目を開いて学んでまいりましょう。
さて人類の未来について聖書は何と言っているか、多くの人が関心を持っていますが、現状では明るい未来とは程遠いと思っている人が多いのではないでしょうか。これに関して聖書は、これから人類がどの様な方向に進むのか。そして世界はどうなるかを明確に語り伝えています。特に世界の完成について明確に記されていますのでやっぱり「読むべき書物は聖書」ですね。
ゼカリヤ14章にはこの世界で何が起こるのか。そして人類は完成の方向に向かってどうなるかが明確に記されています。しかも私達キリスト者の立場も記されていますので興味深いです。1節~2節がハルマゲドンの戦い、3節~5節がキリストの地上再臨、6節~千年王国(御国という:マタイ6:10で主の祈り、御国が来ますように)についてそれぞれ記されています。
今の話で皆さんお気づきになったと思いますが、ここで世界の流れが記されています。これから①キリストの空中再臨(携挙)によってキリスト者は一瞬の内に天に引き上げられる②その後大患難時代に入り、イスラエルのハルマゲドン(メギドの丘)に反キリストと世界中の軍隊が集結しイスラエルを滅ぼそうとする戦いがあります。患難時代7年間の最後に③キリストが地上に再び戻り(これをキリストの地上再臨)と言います。反キリストなる人物と、その軍隊をたちまちの内に滅ぼし、④キリストによる世界統治、(御国又は千年王国)が文字通りに千年続きます。その後地球は崩れ去り⑤永遠の世界である新天新地(いわゆる天国)が登場します。
これが聖書の世界観ですので、この流れをよく理解して、今自分たちは大患難時代の少し前に生きている事を意識する必要があります。但し動揺する必要はありません。毎日毎日を主とともに淡々と自分の使命に生きればよいのです。この様に14章はゼカリヤ書のクライマックスです。
1:エルサレムが反キリストの軍勢に攻め込まれ、その3分の2が殺され、戦利品として奪われ、分配される。非常に悲惨な状況になります。見よ、主の日が来る。「見よ」は注目しなさいの意味。7年の患難時代の終わりに、イスラエル民族を救う為、キリストがこの世界に再び戻ってくる。そしてイスラエルを攻め込む反キリストとその軍勢を滅ぼされるから。
2:神に愛されているエルサレムが何故こうなるのか。神が反イスラエルの国々が集まることを許してエルサレムを攻めこませた理由は何か。疑問が残ります。答えはイスラエル人の頑固な心と偽メシヤを受け入れた罪の故に、イスラエル人を一時的に試練の中に置いて悔い改めに導くためでした。こうして、イスラエル人は反キリストの軍勢によって略奪され、性暴力を受け、殺され、捕囚となりますが3分の1は残ります。これがキリスト再臨直前に起こるハルマゲドンの戦いです。
ここで一つ確認したいことは、全世界的が最も厳しい時代に追い込まれる患難時代の始まりはいつか?と言う事です。鍵となる聖句はダニエル9:27(旧約1527頁)彼、次に来る君主はいずれも反キリストの事であり、この人物がイスラエルや世界中の多くの国々と一週の間(7年間)堅い契約(同盟関係)を結ぶ。これが7年の患難時代の始まりです。故に今ではない。
反キリストはキリストのようにふるまいますが徐々に本性を現わし3年半が過ぎると(半週の間、生贄と捧げものをやめさせる)この時、既にエルサレム神殿が建っています。本性をむき出しにした彼は、イスラエルに対して礼拝をやめさせ「自分が神だ、自分を拝め」と強要するのです。やがて契約(同盟)は3年半で破棄されます。この様に一日を1年、合計7年と解釈します
忌まわしいものの翼の上に、荒らすものが現れる。忌まわしいものは偶像の事で、その上に荒らすもの、即ち反キリストが現れる。しかし、キリストの再臨によって定められた破滅が反キリストの上に降りかかる。この様にここで患難時代の始まりと反キリストの滅びが示されています。
3:主が出ていかれる。キリストの地上再臨です。決戦の日に戦うように。反キリスト連合軍はメギドの丘(即ちハルマゲドン)に集結し、エルサレムを破壊し、3分の2を殺し、その後、山(ボツラ、ペトラ)に逃げている残りの3分の1を殺す為、ボツラに向かって集結します。
再臨のキリストは最初にユダヤ人を守るためにボツラに再臨して、反キリストの軍勢と戦います。それがエレミヤ49:13~14(旧約1384頁)に記されています。このボツラ(囲い)はエドムの山岳地帯で、今のヨルダンに属し、死海の南にある地域です。隠れるには最適な場所。生き残ったユダヤ人はこの山に逃げますが、反キリストの軍勢が追いかけ、ユダヤ人は絶体絶命のピンチになります。
この時、キリストは再臨して反キリストの軍勢と戦い勝利します。この場面がゼカリヤ12:10(1626頁)で、ユダヤ人が追い込まれた時、キリストが地上再臨してユダヤ人を救います。このとき初めて、彼らは自分たちの先祖が十字架に付けたイエスこそキリストであるとわかり悔い改めるのです。こうしてイスラエルは民族的な救いを経験します。
黙示録では19:11~20(514頁)がキリストの再臨の場面になります。たちまちの内に反キリストの軍勢は滅ぼされ、反キリストと偽預言者は生きたまま火の池に投げ込まれます。
4~5:すべての戦いが終わった後、再臨のキリストはエルサレムの東に面するオリーブ山の上に立ちます。この時南北に伸びているオリーブ山が地殻変動による隆起で東西に大きな谷が出来ます。残りの人々は山に逃げます。注目すべは主が再臨する時すべての聖なるものたちも、主とともに来る。これは今迄に救われた全員です。勿論キリストの空中再臨によって携挙された栄光の体に変えられた私達も一緒にともに来るのです。こうして千年王国で様々な役割をするのです。
●結び
是非これからの世界の流れを聖書預言から学んで私達の主にある生き方を確かなものとしよう。