その名はインマヌエル 

2022年12月23日

2022年12月11日
参照聖句:マタイ1:18~25
説教題:その名はインマヌエル  

おはようございます。2022年12月アドベント第3週の礼拝をささげる恵みにあずかり感謝します。またネット配信で礼拝しているあなたもおはようございます。共に礼拝をささげる恵みにあずかり感謝します。
先週は皆さまのおかげで、松井田キリスト集会の説教奉仕と妻の奏楽奉仕が無事に守られました。私は2回メッセージしましたがまとまりのある話が出来ました。本庄キリスト教会では栁町さんがメッセージを語って下さり、リザさんも証されたと聞きました。又、伴奏録音は長岡さんがばっちりまとめてくださったと言う事で本当に感謝でした。

それでは今日も聖書からクリスマスにちなんだ学びを続けてまいりましょう。宣教題は「その名はインマヌエル」です。イエス誕生にまつわる話について、イエスと血縁関係はありませんが父親として立派に役割を果たしたヨセフについて学んでまいります。

今日の箇所全体の流れを確認しましょう。イエスの母となるマリヤが聖霊によって身ごもったことが、夫のヨセフが知ることになり彼は大いに悩みます。そんな中で思いめぐらしていると、主の使いが夢の中に現れ、マリヤを妻として迎えなさいと知らせがあります。
み使いの話によるとマリヤは、男の子を生み、名前もイエスと決められていたのです。悩みを持ちつつもヨセフは主の使いの言葉に従いマリヤを妻として迎え入れます。
但し神の前に誠実なヨセフは、他者から誤解を受けないよう子供が生まれるまでマリヤと夫婦の関係を持つことをしませんでした。そして忠実に神の御心に従いとおしました。実にヨセフの身に起こった事はメシヤ誕生預言であり、まさしく神が共にいる(インマヌエル)となったのです。
今日のポイントは3つです。
1.ヨセフの人柄について
・マリヤと婚約していた(18節)婚約していたとは当時のユダヤの決まり事で法律的には結婚していたと認められていました。それ故19節で夫のヨセフという言い方をしています。但し婚約期間は異性関係でトラブルが起きないようにするため一定期間一緒に住まない決まりになっていたのです(二人がまだ一緒にならないうちに)。
・正しい人(旧約聖書の律法をきちんと守っている人で神の前にも人の前にも誠実な人です)
・マリヤを心から愛していた人です。
・19節の言葉。マリヤがこのままなら多くの人から誤解され中傷され生きていけなくなるので(さらし者にしたくなかったので)ひそかに離縁しようと考えていました。ここだけ見ても彼の
人柄が見て取れます。
・そんな彼が(20節)これからのことを思い巡らしていた時、主の使い(天使のこと)が夢に現れた。彼は寝てしまったのです。常識で考えるなら、あり得ないことなので恐れがありました。自分のこともそうですし、何よりもマリヤが世の中からさらし者にされることを恐れました。
でも主の使いはヨセフに語り掛けます。「ダビデの子よ」これは大切な言葉ですね。メシヤ誕生は旧約聖書時代からダビデ王の系図から生まれることが預言されていたのです。今ヨセフの家は落ちぶれていますが、れっきとしたダビデ王の系図です。そして彼の人柄もメシヤの家系にふさわしいものでした。
・恐れるな(心強い励まし)マリヤをあなたの妻として迎えよ。生まれてくる子は聖霊によって
身ごもったのです。だからあなたもマリヤも何のやましいこともない。心配するな。
・20節、男の子が生まれ、名前をイエス(主は救いという意味)とつけよ。
・24節、彼は眠りから覚めると主の使いの言葉に従いマリヤを妻に迎えたとありますので、神に従順な性格の持ち主であることがわかります。
・21節。そればかりではなくマリヤが子を産む迄は夫婦関係を持ちませんでした。ここまで神とマリヤに対して誠実に生きたのです。以上がここから読み取れるヨセフの人間性です。

2.イエス誕生の目的
・ご自分の民をその罪からお救いになる(目的)
・聖書でいう罪とは何か?これは犯罪者になったという事ではなく、創造主なる神から離れて背を向けて生きていることで的外れという意味です。人間は最初から人間として神に造られ神を見上げて生きるべき存在なのにその方向の的を外し神に背を向ける生き方を罪と言います。
罪の性質はすべての人間が持っており、人生最大の悩み、テーマです。この罪故に人は誠実に生きようとすればするほど悩むのです(私もあなたも)
そして罪の克服は修行では根本的には解決されません。神によって罪を赦していただくことしか解決はありません。神によって罪赦され解放、自由にされることが唯一の道です。それを聖書では救いと言います。
私たちすべての人間に共通している罪の解決する為、この世界に人として生まれたお方が神の御子イエス・キリストであり、実は彼の誕生こそが私たち人類の望みであり、時至って実現したのがクリスマスと言う事になります。

3.旧約預言の成就
・23節は旧約聖書イザヤ書で預言されている言葉です。ヨセフのもとで起こっていることは
これからすぐに起きる預言でした。生まれてくる男の子はまさしくインマヌエル、神が共におられる。こうしてイザヤがイエス誕生の700年前に預言したことが今ここに成就しようとしているのです。
私達への適用 3つ
・神の前に正直に生きよう
は今まさにヨセフの生き方が求められているのではないか。自分に不利益があっても妻を守り通す誠実さ、神の前にも人の前にも正直・誠実に生きることが私達にも求められています。
・イエスはあなたの罪を解決してくださる
  罪は死と直結しています。罪ゆえ人は神と離れ、やがて肉体の死を迎えます。神の前に人生の総決算をする時を迎えます。でもイエスはその罪を十字架の死後復活の御業を通して解決してくださいました。では私達のするべきことは何か?イエスの十字架の御業を自分の罪のためであったと信じるなら、その信仰によって罪が赦され救い(新しい命)を受けます。イエスだけが私たちの罪の縛りから解放してくださるお方です。
・神はあなたも見捨てない。(神が私達とともにあり)
  不信仰ゆえにずっと絶望的な状態が続いていたユダヤの民に希望の光が差してきた。それが今インマヌエル(神が共にいる)となって現れてくださった。神は見放していませんでした。時至ったときにメシヤを送ったのです。神はあなたの人生を見放すことは決してありません。
結び
このイエスこそクリスマスの真のプレゼントです。今日、主イエスを受け入れあなたの救いを確かにしよう。そして救いを受けたあなたは、ヨセフのように神の前に正直に誠実に生かされよう。