ヨハネの黙示録(17)

2022年12月7日

2019年5月26日
聖書箇所:黙示録7:1~8
説教題:14400人とは  

今迄ヨハネ黙示録の6章から始まる終末の患難時代に起こる事をマタイの福音書24章、25章のイエスのオリーブ山の説教から学んでまいりました。
特にマタイ24:14の解説が今日のこの7章です。開ける人はお願いします。患難時代の終わりにキリストが目に見える形で地上に戻って来ますが(再臨しますが)その前にこの患難期の時、救いを受けた世界中のイスラエル人によって福音が全世界に伝えられるということです。

皆さんは144000人という言葉を聞いてどんなことを思い浮かべますか?
ものみの塔、エホバの証人の訪問を受けて話を聞いた人はお分かりだと思いますが、良く14万4千人の話が出てきます。彼らによると144000人という数はエホバの証人で天国には入れる人の数だと言います。それ以外の人は地上の楽園に行くと教えます。聖書の言っている事とは全く違います。144000人の数はここから来ている訳ですが果たして聖書は何といっているかを見ていきましょう。

黙示録6章から患難時代に起こる神の裁きが始まる事が書かれているのでこの7章もその流れで読む必要があります。ヨハネが見た啓示は1~8はイスラエルの民144000人がキリストの救いを受ける事、9~17節は患難時代に救われて殉教の死を遂げる沢山の人々が天に移されて主を礼拝している光景が描かれています。
今日の箇所は救いを受けるユダヤ人クリスチャンについてです。
1:自然界を支配する4人のみ使いが地の四隅、東西南北に立って、風を抑えている光景。神の裁きを押しとどめているのです。

2:別のみ使いが神の印をもって、権威を与えられている4人のみ使いに叫んでいる場面。

3:神の僕たちの額に印を押してしまうまで、地にも、海にも、木にも害を与えてはいけない。
額に印を押すとは神の所有、神の守りがあるという意味です。

エペソ1:13には真理の言葉、あなた方の救いの福音を聞き、又それを信じたことにより約束の聖霊をもって証印を押されましたと有ります。これはイエスを信じた人には誰でも救いの印として聖霊が与えられることを意味します。救われた時に聖霊を受けますが、聖霊を受けたらどんな時にもその人から離れる事は有りません。神の守りがあります。その印が証印で、神の所有とされた事を意味します。
同じようにも黙示録7章で救いを受けるイスラエル人に与えられる額の印は奉仕と神の守りの保証であります。神の確かな守りが約束されて迫害で殺されないということです。

4:ヨハネは神の所有とされた民の人数を聞くと、何とイスラエル12部族の合計144000人であると言います。現在イスラエル人は自分が何族に属するかは分からないそうです。何故か。紀元70年にローマによってエルサレムが破壊された時に系図は燃えてしまったからです。でも神は誰がどの部族に属するかをご存知です。合計は144000人であると知らされました。これは象徴的な数字ではなく文字通り144000人です。世界中に離散している中から特別に世界宣教する為に集められる人の合計が144000人です。

5~8:一部族から12000人×12部族で合計144000人。理由は分かりませんがダン族の名前だけが出てきていません。
どうしてユダヤ人なのか?彼らは一般的には旧約聖書の知識があります。患難期と言う7年の期間の中で、救いを受け訓練されて、短期間のうちに世界中に福音を伝える事が出来るのです。
こうしてマタイ24:13節の「この御国の福音は全世界にのべ伝えられて、すべての国民に証され、それから終わりの日が来ます」という預言の言葉が成就するのです。

適用 神の守り
イスラエル人144000人の信者は患難期の激しい迫害の中にあっても神の守りによって守られ、御国の福音を伝えます。御国とは千年王国のことです。
そこで適用は神の守りについて考えます。神はご自分の民を守られるお方です。例えば
創世記7、8章:ノアの家族は箱舟を通して全地に下る大洪水、神の裁きから守られた。
創世記19:ロトはソドムとゴモラに降りかかった硫黄の火の裁きから守られた。
出エジプト記12:イスラエル人の初子は子羊の血によって裁きから守られた。
そして世界中の144000人は迫害の中で御国の福音を伝えるという目的を達成するために神によって守られました。

今日私達も日々の生活の中で神のみ手の中に守られているのです。又たとえ厳しい環境に置かれたとしても、あるいは試練の中にあったとしても神は私達に無駄な事はされません。そして一旦受けたキリストの救いは取り除かれる事は有りません。保障されています。

結び
今週も主を見上げて歩んでまいりましょう。キリストの空中再臨はいつあるか誰もわかりません。
日々落ち着いて、今日も、そして明日も同じように主の恵みと守りの中で主イエスにお仕えしてまいりましょう。