ヨハネの黙示録(15)

2019年2月24日
聖書箇所:黙示5:1~14
説教題:巻物を開いて封印を解く者は誰か 

おはようございます。今日も皆さんと一緒にヨハネの黙示録から共に学んで主を礼拝出来る事を感謝します。この黙示とはベールを取り除くという意味でイエス様からヨハネに与えられたものです。ここをしっかり押さえておくことが大切です。今まで1章から4章まで学び続けてきましたが少しだけであっても親しみがわいてきたという方はどれくらいおられますか。はい。難しくてさっぱりわからないという方はいますか。何となくわかりつつあるという方はどれくらいでしょうか。有難うございます。いずれにせよ5章まで来たことはすごい前進だと思います。

さて3章までは使徒ヨハネが生きた時代の7つの教会についてイエス様から直接、称賛、叱責、悔い改めの勧め、励ましの言葉があることから学んできました。アジアにある地上の教会は良いところや悔い改めるべき点が数多くある事を学びました。また7つの教会の姿こそ現代に生きる私達の姿でもあるのだという事を思わされました。

4章になるとヨハネは聖霊に導かれ、天に於ける礼拝の光景を見せられます。それは未来に起こる礼拝の様子です。そういうわけで4章以降は私達の時代より後に起こる天の御国の様子です。
続いて5章も天に於ける様子が続きます。
因みに黙示録は6章~18章まではキリストの再臨に至る7年間の大患難時代の事が係れています。そして19章がキリストの再臨。20章はキリストによる千年王国時代。21~22章は新天新地となります。これが6章からの大きな枠組みです。
いずれにしても4章からは未来のことで、この世界がどのように完成するかという内容です。そういうわけでヨハネの黙示録は私達が避けて通れない書物です。水曜日の聖書を読む会では黙示録を対話形式で学んでいますので是非時間の取れる方は一緒に学びましょう。区分
1:巻物 2~4:誰が巻物を開ける事が出来るか 5~7:屠られたと見える子羊 8~14:子羊の礼拝

1:巻物
御座に座っている方の右の手に巻物がある。御座は父なる神の臨在するところ。右の手とは権威あるという意味。巻物とは英語でスクロール。ギリシャ語でビブリオン。バイブルの語源となる言葉です。パピルスなどで出来た一つの巻物の事があったという事。両面に文字が記されていた。中身はこれから始まる神の裁きが記されていたと思われます。巻物は1つ、これに7つの封印があり開けられないようになっていた。古代社会では大切な遺言や契約書は巻物として開けられないように厳重に糸で縛られ、その上にロウで固められていました。7つの封印があったということは完璧な権威ある中身があるということです。
2~4:誰が巻物を開ける事が出来るか 
しかしこの権威ある神の裁きが書かれている巻物の封印を解いて開ける人は誰もいませんでした。それゆえ裁きの書が開かれないのでヨハネは激しく泣くのです。理由は神の言葉を知りたいのに、誰も教えてくれない。悪に対する神の裁きがなされない事への悲しみ故にヨハネは泣いたのです。

5~7:屠られたと見える子羊
すると長老の一人が、泣いてはいけない。ユダ族から出た獅子が(イエス・キリスト)またダビデの根が勝利を得たので7つの封印を開ける事が出来るぞと言うのです。ダビデの根とはダビデの若枝とも言います。これはイエス・キリストを指しています。
屠られたと見える子羊が立っていた。屠るとは喉の所を切って殺すことを言います。屠られたら死にます。でもここでは屠られたと見える。でも生きているということです。
小羊。そうです、十字架に掛かって死なれたが三日目に復活して今も生きているイエス・キリストを指しています。7つの角と7つの目があった。7つの角はキリストの力、支配、全能の力の象徴。7つの目はキリストの全知性を現わす。子羊は父なる神から巻物を受け取ります。

8~14:子羊への礼拝
8:天使や24人の長老たちは小羊(イエス・キリスト)が7つの封印がある巻物を受け取った時に、ひれ伏して礼拝を捧げる。
9~10:新しい礼拝の歌をもってたたえる。貴方は巻物を取って7つの封印を解くのにふさわしい方です。即ちあなたこそこの世界を裁くにふさわしい方であると告白している。何故ならあなたこそご自分の流された血によって人々を救い出してくれたからです。救いを受けた人は神の王国、祭司とされました。やがて彼らは地上に千年王国が完成した時にこの世界を治めるのですと言って子羊なるイエスを讃えました。

11:神の御座と4人のみ使いたちと24人の長老たちの周りには数えきれない程の多くの御使いがおり、小羊を礼拝していた。それが12節の言葉。13~14節では子羊なるイエスをすべての被造物も賛美しています。

適用
○小羊の賛美から自分の生き方を考えよう
12節の小羊の賛美を通して、小羊なるイエスはどのようなお方であるか改めて考えてみよう。
①力 宇宙の上に、世界の上に、教会の上に、私たちの人生の上に力を持って臨んで下さっている。
②富 全世界の所有者 
③知恵 キリストこそ知恵の源なるお方。キリストに知恵を求めよ
④勢い 神に仕える肉体的、精神的力をイエスが備えてくれる。
⑤誉れ 誉れを受ける方。キリストを讃えることこそクリスチャン生活の目指すものである。
⑥栄光 栄光を受けるにふさわしい方。キリストに栄光をお返しする事こそクリスチャン生活の目指すものである。
⑦賛美 クリスチャンの賛美、礼拝はあなたの全存在を懸けた生き方をするにふさわしい方。
このお方がわれらの救い主、共にいて力を下さるお方であるからこの小羊なるイエスと祈りを通して対話しイエスのお考えをきいて生きよう。

結び(チラシ配布)
聖書が語る世界観、歴史を正しく理解し、今がどのような時であるかを認識して生きよう。これから大患難時代7年、キリストによる携挙、キリストの再臨、千年王国、新天新地へと続く。大まかな流れを理解して、この世界の完成が近いのだと言う中で自分たちに与えられた使命を全うして生かされようではありませんか。