ヨハネの黙示録(7)

2018年12月2日
聖書箇所:ヨハネ黙示録2:8~11
説教題:栄光のキリストを見上げて生きよう

おはようございます。今日からアドベントに入ります。これはキリスト教会で12月25日4週間前の日曜日から、1本ずつろうそくを立て世の光なるメシヤ誕生を覚え静かに待ち望み備えるものです。これをアドベント、待降節と呼んでいます。そういう訳でアドベント第1週になります。

さて今日は前回に続いてヨハネの黙示録2:8~11になります。私達は日常生活で黙示という言葉は使いません。覆いを取り去るという意味になります。ここの題名もイエス・キリストの黙示の方がより正確です。1章では栄光のイエス・キリストが使徒ヨハネに現れ、当時存在していた7つのキリスト教会に対して語り掛けがありました。また4章からは未来に対しての黙示になります。ここは私達の時代より後の事です。この書物は書いてあることをそのまま読んでいく事を原則にして読むならば非常に分かりやすい希望に満ちた書物であります。決して意味がわからない暗い書物ではありません。今日はスミルナ教会について学びます。手紙の書き方はほぼ同じです。

8:手紙の宛先

スミルナ 地図で見てみましょう。エペソの北55キロにある港町。トルコ西部にある町で今はイズミールと呼ばれています。エペソは現在廃墟ですが、スミルナは人口20万人の都市として今も栄えたている町です。スミルナの意味は没薬。没薬の産地であったと言われています。没薬は香りのある樹木の樹脂から創られる物で香料や医薬品、防腐剤として非常に貴重なものです。

8:後半 差出人は栄光のイエス・キリスト

初めであり、終わりである方、死んで、また生きた方。これはイエス・キリストを紹介する言葉です。そもそも初めであり、終わりである方とは天地を創られ今も支配しておられる創造主なる神の呼び名です。例えばイザヤ44:6にはこのように書かれています。開きましょう。当時真の神はこのように呼ばれていました。

別の言い方はαでありΩであるとも言います。実はイエス・キリストの真の姿です。このお方こそ人となって私たち人間と同じ姿をもってこの世界に来られた真の神です。

但し私たちと同じように罪は有りません。むしろ人の罪を贖うためにこの世界に来られました。

これがクリスマスです。

そしてキリストはこの地上で神の子としての立場を貫き父なる神の御心に従い通しました。

最終的に人の罪を贖うため為、十字架上で身代わりの死を成し遂げます。これが死んでという言葉です。キリストの死は歴史上に起こった一度限りの死です。

また生きた方とは十字架の死後、よみに下り、三日目に栄光の体で復活し今も生きている事です。使徒ヨハネの時代、それはAD95年にもすでに十字架に掛かり死んで甦りました。今どこにいるか、勿論復活の栄光の体で甦った後、父なる神の右の座におられます。そして今、み使いを通してヨハネに黙示を語っているのです。

この辺の順番については使徒パウロがピリピ人への手紙の中で述べています。開く

ピリピ2:6~11

6:キリストは神の御姿であられるのに:天地創造したお方。全知、全能、愛と恵みに満ちて、真実なる方

7:空しくして:創造主である神の特権を全部脱ぎ捨てて

7:仕えるものの姿をとり人間と同じようになられた:人の僕の姿をとりこの世界に乙女マリヤからお生まれになりました。私達人間と同じ姿で地上の生涯を生きました。神が人となってこの世界にこられたクリスマスの意味になります。そして33年間地上の生涯を生きたのです。

8:十字架の死にまでも:自ら人の救いの為に苦しみの道を歩まれ、十字架の死に至ったのです。

流れを確認してみますと、イエス・キリストは父なる神と全く同じ神であり、天地を創り支配しておられるお方です。やがて時が満ちた時に人の罪を贖うためにこの地上に人として誕生しました。

これがクリスマスです。そして33年間地上の生涯を送り、最後に十字架に掛かって死に葬られ、よみに下り、三日目に栄光の体をもって復活しました。そして40日間この地上で栄光の姿をもってご自身を示され、後に弟子たちが見ている前で天に昇られたのです。

今、父なる神の右の権威ある座に座しておられます。

これが黙示録で登場する栄光のイエス・キリストのお姿です。

やがてイエスは終末時代に、この地上に裁き主として戻ってこられます。これをキリストの再臨と言います。そして世界を千年間治める王となります。これを千年王国時代と言います。千年が終わると新天新地(これがいわゆる天国と呼ばれるものです)が出来て父なる神に渡されます。こうして永遠の世界に繋がっていくのです。

 

適用

アドベント第1週に当たってイエス・キリストの全体像を聖書からよく理解しよう。

創造主として父なる神と共に全世界を創られました。

後に神の座を降りて人として乙女マリヤを通して2千年前にこの世界に来られました。

33年の生涯を歩み最後は十字架に掛かって死なれ、葬られ、よみに下り、三日目に復活しました。

そして40日間この地上で証され、天に昇りました。

今父なる神の権威ある右の御座にて私達の為にとりなしていてくださいます。

やがて裁き主としてこの地上に戻って来ます。これを再臨すると言います。

千年間の平和な時代を治めます。これを千年王国と言います。

千年が終わると新天新地(これがいわゆる天国と呼ばれるものです)が出来て父なる神に渡されます。こうして永遠の世界に繋がっていくのです。

 

 

結び

キリストは私たち一人一人と深い関係を持ちたいと願っています。今週も栄光のキリストを見上げて生きようではありませんか。