ヨハネの黙示録(6)

2018年11月25日
聖書箇所:ヨハネ黙示録2:1~7②
説教題:悔改めて初めの愛に生きよう

おはようございます。今日はヨハネの黙示録2章からエペソ教会に対するキリストのメッセージについて学びます。まだ黙示録に親しむ機会が少ない方が多いと思いますので出来るだけ砕いて話したいと思います。そして今日の学びから一つ自分に適用できることがあれば大きな収穫だと思います。それではまず七つの教会の場所を地図で確認してまいりましょう。地図のない方はこちらにあります。ここは今のトルコという国で、小アジアと言われました。エペソから始まってスミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオデキヤ・・・。ここは栄光のキリストからエペソに書き送った手紙で2:4まで見てきました。初めの愛から離れてしまったところです。

エペソ教会は紀元55年設立で愛にあふれた教会でした。エペソ人への手紙1:15~16、3:17~19にはこのようにあります。

・エペソ教会はすべての聖徒を愛する愛が教会にあふれていた。エペソ1:15

・愛に根差し、愛に基礎をおいていた教会であった。エペソ3:17

この文章はパウロが手紙をおくった紀元60年前半の教会の様子を知ることが出来ます。しかしそれから30年過ぎた今教会の様子はすっかり変わってしまいました。それは皆さんご存知のように初めの愛から離れてしまった状態に陥っていたのです。即ち主イエスとの親密な関係、交流が無くなり、いつの間にかイエス様との交わりが小さくなってしまいました。心の内の様子で見れば聖霊様が隅に追いやられた状態です。こうなるといつものパターンはどうなりますか。そうです。互いの愛が冷えて人を許すおおらかさが消えていきます。そしてやたらと人の欠点や足りない所が気になり、裁く心が多くなります。人との関係がぎすぎすして、争いが起こります。これが初めの愛から離れている状態です。次に手紙の書き方は同じようなパターンです。

①宛先 〇〇にある教会のみ使いに書き送れ。②差出人キリスト  ○○が言われる。

③賞賛 わたしは○○を知っている。④叱責、非難 しかしあなたに言うべき事がある

⑤警告、あなたは○○せよ ⑥差出人聖霊 ⑦約束 勝利を得る者に

それではこの流れに沿ってエペソ教会に対する後半の所を見てまいりましょう。

 

5:叱責・非難3つの勧め

①どこから落ちたかを思いだしなさい。思い出し続けなさい。

教会内に悪い教えが入ってきた事。ここでいうとニコライとは(勝利するもの)の教え:キリストにある自由と放縦をはき違えた人々。偶像崇拝、性的乱れがエペソ教会に入ってきた。そして教会が堕落して力を失っていく。ここから落ちたことを思い出し続ける事は力になります。

 

②悔改めなさい。

悔い改めとは方向転換する事。一度限りきっぱりと方向転換する。そして人生を懸けてキリストの心に従う決心をする。具体的には神を愛する事、人を愛する事を決断する。それを自分の事として生きる。

 

③初めの行いをしなさい

心の内に住んで下さっているキリストとの交わりを大切にしていた最初の頃に立ち返る。聖書を読み、主に信頼して祈り、聖霊様により頼んで一歩踏み出す勇気をもらって生きる。

④警告

悔改めないなら燭台を取り外す。燭台とは教会の事なので教会が無くなるという事。やがてエペソ教会は5世紀以降衰退していきます。

 

6:3節に続き褒められる。ニコライ派の行いを憎んでいたからです。ニコライ派(勝利するもの)の教え:キリストにある自由と放縦をはき違えた人々。偶像崇拝、性的乱れがエペソ教会に入ってきた。そして教会が堕落して力を失っていく。そのような異端なグループを排除した事です。

 

7:聞く耳のある人への勧め。御霊とは聖霊の事です。これは手紙の差出人の事です。1節では栄光のイエス・キリスト。7節では御霊即ち聖霊様。なにを教え示しているか。イエスと御霊は一体であることを示しています。

・諸教会に対して聞きなさい。

厳しい叱責を受けた教会、堕落してしまった教会、見る影もない教会、失望と不満が渦巻く教会であってもキリストこそ真の勝利者であることをもう一度思いなおすべきである。

約束

・御霊の声に聞き従うものには喜ばしい勝利の約束がキリストから与えられる。

エペソ教会は、初めの愛から離れた事をイエス様から叱責されましたが、褒められている所も沢山ある素晴らしい教会です。真理の為に異端と厳しい戦いを経験し、勝利していった。彼らはやがて困難な戦いから解放され、パラダイスに移される。ここは第三の天ともよばれ神の臨在する領域。神の平和と喜びに満ちたところであります。永遠の祝福に与る約束です。

 

後のエペソ教会はどうなったか?

エペソこれから後300年以上存続します。紀元431年にはエペソで教会会議も開かれています。このような事から推測すると悔い改めて再び愛に満ちた教会に変えられていったのではないかと推測します。個人的には。しかし5世紀以降やがて教会も町も衰退していきます。

適用

○どこから落ちたか

私たちも失敗する事が良くあります。また方向がずれる事は良くあります。そのような時にどこから落ちたかを思い、思い出し続ける。そして聖霊によって教えられる。教え示されたら聖霊の力を受けて立ちあがる。これがキリスト者の生き方でありこれの繰り返しです。

 

○あなたがきっぱり方向転換するものは何ですか。

残念ながら私達は弱さゆえ罪を犯す。しかしこの後悔い改める。方向転換する。主の前に罪を告白する。そうすれば主は全ての罪から赦してくださる。Ⅰヨハネ1:9。この繰り返しであります。そして段々と性質がイエス・キリストに似た者とされます。それが認められない人は総点検ですね。

結び

エペソ人へのメッセージは、私たちへのメッセージでもある。私たちの教会も初めの愛を忘れ、争い、裁き合い続けるならば本庄教会は衰退しやがてはなくなります。イエスの栄光を現わしていけないならば神は教会を取り除きます。あなたは、自分の考えや思いを通し続け、悔い改めなしないキリスト者ですか。それとも主イエスの御心は何か、自分はどうすれば主イエスに喜ばれるかを常に考えて生きるキリスト者ですか。あなたの選びに掛かっています。