コリント人への手紙第一(51)

2022年12月4日

2021年6月13日
聖書箇所:Ⅰコリント16:10~18
説教題:目を覚まし、固く信仰に立て

おはようございます。ネット配信をご覧の皆様もおはようございます。コロナ禍の中、工夫しながら集まり礼拝出来る恵みを感謝します。ライブ配信も感謝です。準備もありがとうございます。

コリント人への手紙第一はあと2回で終わりますが、いつ始めたか調べたら2019年8月18日でした。途中でクリスマスメッセージ、聖霊について学びましたので、半年くらい中断しましたが、やっとここまでこられて感謝です。

さて、今日は16章ですが、先週は献金とその取扱いについて学びました。献金について聖書は何と教えているか、まずこの世界の全ての物は主のものであり、主がすべての支配者であります。その理解の上に、神の物を神にお返しする、捧げるという礼拝行為が献金です。

また献金は、自分自身をささげる事の一部であり、自分の代わりとして大切なお金や物を神に捧げるのです。
取り扱いについては、収入に応じて捧げるもので、信頼されている人が担当すべきである事も学びました。大切な献金ですので、きちんと金額を計算して、ごまかしをしないのが条件になります。また献金は余ったから捧げるのではなく、収入があった時にあらかじめ別に取って用意しておくものです。ここまでが先週学んだ内容ですが、ここまで良いですか。

今日の箇所は、コリント教会の人々に関わった人へのパウロの励まし、特に指導者に対してと
信仰者の生き方、勧めをもう一度確認して勧めている箇所であります。

10:働き人を軽んじるな テモテ
使徒16:1や第二テモテ1を見ると、テモテの父親はギリシャ人、母親がユダヤ人で有ることが分かります。彼はおばあさんや母親の影響を受け幼くして信仰をもった人物です。パウロと出会い、彼に見いだされ信仰的に強められ、若くしてキリスト教会指導者として成長していきました。年齢は30代後半ぐらいだと思われます。共に働く、大切なテモテをコリントに遣わすから彼が心配なく過ごせるように勧めをしています。彼がパウロと同様にイエスの心を心として神と人に仕えている人だからです。

11:だれも彼を軽んじてはならないと勧めます。何故か?テモテはパウロタイプの人ではありません。どちらかというと気が弱く、優しいタイプの人です。神経が細いので、たびたび胃が痛くなってしまう様な人でした。そういう人物が、これから自己主張の強いコリント教会に行って、パウロの手紙を届け、問題解決にあたろうとするのですから、悩まされることが多くあることは理解できます。そうならない為に彼を軽んじる事なく平安の内に送り出して欲しいと頼んでいます。

ここに神の働き人に対する私達の取るべき態度を見ることが出来ます。それは神に召し出され主のみわざに従事することをイエスから任命され、遣わされている人に対しては、たとえ若くて、また頼りなさそうに見えても尊敬と敬意を払うべきことです。
12:伝道者アポロ 使徒18、19章
彼は雄弁家で知られていました。コリント教会とも深いかかわりがありましたが、今回のコリント行きには同意しませんでした。パウロもコリント行を強くすすめましたが、彼にはその思いが全くありませんでした。慎重に考え自分はいかない方が良いと判断したのでしょう。雄弁家であると共に慎重なタイプのアポロでした。しかし彼もコリント教会の成長の為最善の判断をしたのです。

15~18:コリントで最初に信仰を持ったステファナ一家、そしてステファナ、ボルトナト、アカイコの3名はコリントの有力信者でコリント教会の質問状を持ってきた人と思われます。エーゲ海を渡るだけでも200キロ以上の距離があります。陸路だったらその数倍の移動距離になりますので、多くの危険を経てパウロに手紙を届ける役割を果たしました。

このようにそれぞれの指導者の行動は私達にとって参考になります。年は若く弱弱しいけどイエス様に牧師として立てられたテモテ、雄弁家であるけれども慎重に考えて判断したアポロ1、コリントで最初にパウロの語る福音に心を開いたステファナ一家、危険を乗り越えてパウロに手紙を届けた3人、いずれも主に信頼して歩んだ人たちでした。

次にキリスト者の生き方への勧め
13:目を覚まし、固く信仰に立て、これは信仰的に眠ってはいけない。キリストの再臨が近いという信仰に立って、いつ主がおかえりしても良い様に、この地上の生活に於いて隣人への愛を行いつつ歩みなさいと勧めています。
13:雄々しく、強くあれ。聖霊の力を受けて勇気をもって、強く生きよ。
14:まとめは一切の事を、愛をもって行いなさい。再臨信仰(空中再臨)、そしてキリストに在って聖霊の励ましを受け、世の中で勇気をもって生きる。

以上がパウロの勧めですが、その信仰生活の中心にあるのはイエス・キリストの十字架の御業を通して示されたキリストの愛です。神の愛をもって隣人愛に生きるのがキリスト者の生き方です。

神が人を愛し、キリストを送り十字架の苦しみを通して、信仰によって私達を救い、私達の生き方を変えてくれます。この神の愛を基礎として生きる事をいつも考えていこではありませんか。

適用
・テモテの様に主が立てた働き人に対しては敬意を払うことを忘れない。たとえ若くても。
・信仰に立って主のみわざに励む。具体的にキリストの御心は何かを考えて生きる。
・最終的にはキリストの愛を受け、自分がキリストの愛から離れないで、隣人を自分と同じように大切にする。このような愛の生き方を神は最も喜ばれます。

結び
この世の流れにながされてはなりません。聖書理解を深め、いつも信仰の目をさまし、固くイエスを信頼して歩もうではありませんか。神が好まれる信仰の業を行ってまいりましょう。