コリント人への手紙第一(49)

2022年12月4日

2021年5月30日
聖書箇所:Ⅰコリント15:50~58
説教題:死者は朽ちない者によみがえり

おはようございます。ネット配信をご覧の皆様もおはようございます。コロナ禍の中に在っても工夫しながら礼拝式を開催できること感謝します。またライブ配信準備もありがとうございます。

今日は15章50節~58節を学びます。15章出だしの部分は何が書いてあったのでしょうか?そうです。福音、イエス・キリストの良い知らせです。真の救いについて示してくれたのがこのコリント第一15章でした。人が救いを受ける為にイエスが、私達の罪のために死なれた事、葬られた事、そして三日目によみがえられた事を信じたら救われます。罪の赦しと永遠の命を受ける事です。但し救われたと言っても、その人がすぐに成長した信仰者に、人間になるという事ではありません。神との関係が正しいとされ、罪の赦しと新しい命を受けたことです。納得ですか?

そこで、今日の聖書箇所は、死が勝利に飲み込まれる時の事なので、救いの完成であり、体の贖い(redemption・リダプション)を受けるところです。救いについての重要な箇所になります。

そこで、この資料を用意しましたのでご覧ください。週報ボックスに入れておきました。説明します。これからの世界がどうなるか、先が見えない時代ですから。気になります。

これは聖書が示している終末(この世の完成)の図です。左上から現在、そして右に未来と言う事になります。大きな流れは、まず、何の前提なしでキリストの空中再臨があります。いつかは誰もわかりませんし、瞬間的なので人の目に見えません。本日の聖書箇所はこのところを扱います。続いて7年間の世界的な患難時代、キリストの地上再臨、地上の千年王国、千年後に地球は焼けて崩れ去り、新しい天と新しい地(俗に天国と呼ばれている)が創られます。ここは永遠の世界です。この大きな流れだけは理解して下さるとうれしいです。信仰生活が混乱しないですみますので。
今日の箇所は3つに分かれます。
●終末に起こる事50~53
50:ここが救いの完成について述べているところで、私達の体の贖い、即ち救いの完成の事です。改めてパウロは兄弟たちと呼びかけます。まず、私達の朽ちる体を血肉の体と呼んでいます。この体のまま主の御許の神の国を相続することは出来ません。神の国は朽ちない所、即ち、なくならない所ですので、私たちもこの体のままで、神の国につることは出来ません。

51:よく聞きなさい。イエスが大切なことを言う時「まことに、まことにあなた方に言います」と似ています。奥義を告げる。これは、パウロの時代まで秘密にされて、人々には知らされていなかった神の計画・啓示・真理が使徒パウロを通して明らかに示された。これが奥儀の意味です。
キリストに在って死んだ者は長い眠りにつくのではなく、やがて皆が変えられるというのです。

52:この時は、いつか分かりませんが、神の時は確実に来ます。それが終わりのラッパがなる時です。52節は図左の空中再臨(携挙)のこと。即ちイエスが、突然、何の前触れもなく、空中に来られます。人の目には見えません。そしてキリスト者を天に引き上げてくれます。既に亡くなった方も含めて、瞬間的に起こります。たちまち、一瞬の内に朽ちない体に変えられるのです。たちまちとは、元の言葉ではアトム、原子、最も小さい単位の言葉です。これ以上切れない小ささです。それがこの短い時間である、たちまちです。もう一つ出てきます。一瞬の内に、これも瞬間的、瞬きの意味です。皆さんは誰が何回瞬きをしたかわかりますか。分かりません。それ程早いうちに、キリストは死んだ信仰者、その時代に生きているキリスト者を皆引き上げて一瞬の内に変えるのです。53:ここもキリストの空中再臨の時、携挙の時に起こる事として述べています。

●罪と死と律法から解放 2つ目の区分
54:この突然キリストが空中に来て、信者の救いが完成するということは神がなさろうとして計画していた事でした。それをパウロは旧約聖書のイザヤ書25:8死は永久に飲み込まれると預言している言葉を引用しています。

55:またホセア13:14を引用して最終的に死は人間を支配できないことを預言しています。今、誰もが死ぬ現実の前に、恐れがあります。しかし、やがてキリストの空中再臨の時、死は完全に滅ぼされ力を失います。とげは針でもあり人を苦しめる罪です。

56:死のとげは罪から来るもので、罪の力は律法であります。なぜ律法なのか。本来、律法は神の言葉なので、素晴らしいものです。しかし私たちの罪ゆえ神の律法によって命を得ることが出来ず、律法は、人に罪の力を示すものとなってしまったのです。このように人は、死と罪と律法の支配下にありますが、キリストの携挙の時にここから完全に解放されるのです。
57:イエス・キリストによって罪と死に対する勝利を与えられた事に対する感謝です。

●結び
58:今までの事を踏まえ、もう一度、パウロはコリント教会の人たちを兄弟たちと呼びかけます。
①固く信仰に立って動かされないように。間違った教えによってふらつくな。
②いつも主の業に励みなさい。よく働いて、主イエスを見上げて人に仕えよということです。
③自分たちのした信仰の歩みに無駄はないと確信して生きる。

●私達への適用
今日の聖書箇所はそのまま、私達に適用できるところです。人の前にも神の前にも誠実に、忠実に生きる。その為には聖書が教える基本的真理を良く理解することと終末をよく知ることです。
①キリストの携挙(空中再臨)これは私達に対する救いの完成(体の贖い)を受ける。
②反キリストが現れ全世界的な7年間の患難時代、それが終わって
③キリストの地上再臨
④この地上に於けるキリストを中心とする千年王国、やがてこの地上は焼けて崩れ去り
⑤永遠の新天新地が下りて来るのです。この大きな流れを理解して、しっかり地域に根を下ろして隣人愛に生きるのが私達クリスチャンの使命です。

●まとめ
コロナ禍にあって予想がつかない時代に生きています。こんな時代だからこそ、聖書を土台として、それぞれに与えられた使命を自覚して今週も歩んでまいりましょう。お祈りします。