コリント人への手紙第一(46)

2022年12月4日

2021年5月9日
聖書箇所:Ⅰコリント15:20~28
説教題:王として治めるキリスト

おはようございます。ネットをご覧の皆様もおはようございます。コロナの中でも最大限の予防をしながら礼拝出来る恵みを感謝します。ライブ配信準備ありがとうございます。また今日は母の日ですね。お母さま方いつもありがとうございます。そこでチャペルの中もお花で飾りました。

さて、先週からコリント人への手紙15章に入りキリストの福音をテーマに考えました。
福音とは信仰の確信部分で、最も大切な事①キリストは私達の罪の為に死なれた事②また葬られた事③キリストは三日目によみがえられた事。そして今も生きておられる事です。前提条件は、私達が創造主なる神の存在と創造主の前に罪人である事を認めることが前提です。その上で福音を信じて救われる。救いは何か?罪の赦しと永遠の命を受ける事す。ここまでが先週の聖書箇所でした。

12節~19節はイースターの時にやりましたので今日は20節~28節までになります。
みなさんご存じの様に、コリント教会信者の中にはキリストの復活は認めても、キリスト者の体の復活を認めない人たちがいました。死者が栄光の体で復活することの否定です。
理由として考えられるのは、霊的によみがえるとか、救いを受けた時に既によみがえったと言います。これに対してパウロは丁寧に教え、彼らの信仰は一番哀れであると言い切っています。

今日は20節~23節①眠った者の初穂としてキリストの復活、24節~26節迄、②私達にも関係する復活の順序②27節~28節、最終的な姿を詳しく教えています。

①眠った者の初穂として復活したキリスト
20:眠った者 キリストに在って死んだ人。初穂、大麦や小麦の初穂のことで、最初の意味があります。続いて次々と穂が出て来る。これはキリストを信じた人が、キリストに続いて、復活の体に変えられる事をのべています。キリストが復活したのは、死者の復活の為です。

21~22:死者の復活は一人から始まるものとして示しています。アダムから死が全人類に世界に入り、死者の復活はキリストから始まりました。このようにアダムから全人類に罪がはいり、その結果として死が全人類に広がりましたが、キリストの復活を通して、信じる者すべてがキリストの命を受け、栄光の体に復活することを対比しています。

②復活の順序 23節~26節
復活には順序があります。
一、初穂であるキリスト、これが一番初めです。23前半
二、キリストの来臨の時にキリストに属する人びと 2回あります。最初は空中再臨、携挙
これは、まだ実現していません。いつか分かりませんが、これから世界が完成する時。即ち終わりの時代に起こります。この時生きている信者は、キリストが世界に戻ってくる時、一挙に空中に引き上げられ一瞬の内に復活の体に変えられます。これをキリストの空中再臨とかキリストによって携え挙げられるので携挙されるといいます。この時キリストを人の目で見ることが出来ません。
●聖書のどこに書いてあるか?352頁。Ⅰコリント15:50~53。これはまだ起きていませんが、必ず起こることです。一瞬の内に死者は空中に挙げられ朽ちない姿に変えられます。

●412頁。空中再臨についてⅠテサロニケ4:16~17にも書かれています。キリストに在って先に死んだ人、そして生き残っている人がたちまちのうちに雲に包まれて天に引き上げられて空中で主とお会いします。それからずっと主と共にいるのです。これもパウロ書簡です。

●キリストの来臨は見えない形で空中に来る他、あと一回起こります。それは、地球規模で起きる7年間の大患難時代の最終局面、反キリストの軍勢がイスラエルに集まるハルマゲドンの戦いの時にキリストが世界中の人に見える形で再び戻って来ます。これを再び臨むと書いて、再臨するといいます。人の目に見える形で地上再臨。この時にも、信者は栄光の体に変えられます。

24節、それから終わりが来ます。23節と24節の間に千年間時間が経過しています。これを千年王国と言います。キリストによる直接統治で、世界規模で平和が戻り、私達も治める立場になります。24節はキリストによる世界統治が終わると言う意味で、その時、キリストは支配、権威、権力を父なる神に渡されます。

25:今の続きで、すべての敵をその足の下に置くまでキリストは王として千年間治めます。
26:最後の敵である死が滅ぼされる。終わりが来るのは千年王国が終わった後になる。
●黙示録20:11~15。千年王国の後、地球が焼けて崩れ去り、救いを受けていない人、全てが大きな白い御座の前に立ち、自分の行ないに応じて裁かれます。最終的に火の池に投げ込まれる。これが第二の死であります。この様に死者の復活は3回起こります。繰り返し。
1回目:初穂であるキリストが死人の内より甦る。
2回目:キリストの来臨の時(細かくは空中再臨と地上再臨)信者の復活。
3回目:千年王国が終わった後、但し、ここの復活は、不信者の復活で最後の裁きとして、白き御座におられる神の前で最終的な裁きを受ける時、この時に死が滅ぼされる。

③キリスト神に従う。27節~28節
最終的にすべてのものが神の御子キリストに服従する時、御子であるキリストご自身も父なる神に従われる。そして全てが父なる神の支配者となられます。

適用
以上、キリストの復活により私達も栄光の復活の体に変えられ、主と共にいる希望があります。
混沌とした時代、不安な時代に在ってキリストの初穂としての復活から、私達もやがてそれに連なり、栄光の体に変えられ、千年王国の時に、キリストと共に治める立場に変り、やがて、千年が終わった後は新天新地に移される希望があります。
だからこそ、今この地上で生かされている時間を大切にし、主の僕として、神を愛し、隣人を愛することに心と思いを傾けてまいりましょう。