コリント人への手紙第一(42)

2022年12月4日

2021年4月11日
聖書箇所:Ⅰコリント14:6~19
説教題:教会の成長を願って

おはようございます。ライブ配信準備OKですか。いつも奉仕をしてくださりありがとうございます。また、ネットをご覧の本庄教会の兄弟姉妹や友達の皆様おはようございます。あなたと共に礼拝出来る事を嬉しく思います。それでは宜しくお願いします。

さて、先週はキリストの復活を覚えるイースター、記念の日でありました。特にコリント第一15章を通して、キリストの復活と私達の関係の視点から学びました。主イエスが私達の罪を赦す為に、苦しみながら十字架を担いで歩き、ゴルゴダの丘までたどり着き、十字架に付けられ、体が裂かれ、血潮を流し、身代わりの死を成し遂げ、葬られ、よみに下り、三日目に栄光の体をもって復活したのです。イエスを救い主と信じた人は罪の赦しと新しい命を受け、主と同じように朽ちない体に変えられます。これがキリスト信仰の基本的なことです。ここまで学びました。

さて、今日はコリント第一14章6節に戻ります。彼らは使徒パウロを通してキリストの福音を教えられ受け入れました。ところが、多くの問題を抱えていたのです。例えば、信者同士の分裂分派、指導者を立て自分達の方が優れているとし、相手を見下げ、知識を誇り、高慢になる。又ギリシャ的な考えから来る、不品行。強い人が弱い人を巻き込んで偶像礼拝の罪。主の晩餐礼拝に秩序がなく混乱していた事、そして今日の箇所では異言の賜物を特別視した為による混乱でした。

何故か?コリント教会の信者の中に異言を神秘的、魅力的と考え、高く評価し、礼拝の時、無秩序に異言で祈りだす人がいて混乱していたのです。異言は他の人には意味不明の言葉で神に祈り、神に賛美することで御霊の賜物の一つです。しかし個人の徳は高めるが、教会全体の徳は高めないので、優先順位からするとパウロは高く評価していません。むしろ神のみこころを分かりやすい言葉で伝える事を勧めています。6節

そしてこの話はコリント教会だけではなく、現代教会でも起きることですから、自分たちの教会に適用して考える必要があります。聖書箇所は14章6節~19節。①6~11が異言の賜物の特徴。②12~13は中心部分。③14~19は礼拝に於ける異言の具体的取り扱いについて。

●6~11:異言の賜物の特徴
6:12:1同様にパウロは兄弟たちと呼びかけて勧めています。重要な話をするときです。
異言は、一般的に本人にとっても、私達にとっても、理解できない言葉で神に向かう祈りですが、本人は満足かもしれませんが、聴いている人たちに分かるように伝えなければ、何の益にもなりません。では礼拝で何をどのように語れとパウロは勧めているのでしょうか?異言ではなく、
・啓示を語る⇒人間に対する神の御心を人にわかる言葉で伝える事。
・知識⇒神への理解が深く広く会衆に伝わることば。
・預言⇒神の御心と計画を正確に正しく会衆に伝える。
・教え⇒神の言葉を順序だて、系統立てて会衆にわかる言葉で教え伝える。
人が分からない言葉で話す異言よりこちらを大切にすべしというパウロの呼び掛けです。
7~11:笛や竪琴、ラッパの音を例に出して、舌で明瞭な言葉を語らなければ、話していることを分かってもらえるだろうかと問いかけているのです。9:舌で明瞭な言葉で語る。

●12節~13節 中心的な勧め。
12:「あなた方も御霊の賜物を熱心に求めているのですから」パウロは頭からコリント教会信者を否定しないで、彼らの熱心な姿勢を評価しています。では何が大切か?異言の賜物を熱心に求めるのではなく、
①教会を成長させる為、御霊の賜物が豊かに与えられるように求めよと勧めています。
具体的には12章4節~10節、28節の御霊の賜物です。皆の益になるような、より優れた賜物。例えば預言、知恵、知識、癒し、霊を見分ける、援助や管理の賜物です。
そして御霊の賜物を生かす道として愛に繋がります。愛は神から来るもので13章4節~7節、
行動になって現れるもの。例えば人に対して寛容、親切、妬まず、自慢せず、高慢にならない。
この愛を求めて行動する時に教会全体が成長するということです。だからポイントです。

②13:異言を語る人は解き明かしができるようにする。
異言は神から来る、御霊の賜物です。しかし、理解不明の言葉が会衆語られるときに、正しく意味が伝わらなくては周りの人が驚き怪しむだけです。このように礼拝で異言を語る時、解き明かしができるように祈りなさいと勧めています。解き明かしが無いと教会の徳が高められないので混乱だけが残ります。

●14節~19節:15~13節 礼拝時に於ける異言の用い方。具体的な勧め
16:霊(異言)で賛美しても、意味が分からないからどうしてアーメンといえようか。
17:異言で感謝の祈りをしても意味が分からないので他の人の信仰的が育たない。
18~19:パウロは誰よりも多く異言を語れるが、礼拝で一万の異言を語るより、徳を高め、教える為に知性で人に分かるように5つの言葉を語りたい。これがパウロの考え方でした。
適用
以上ですが、私達もコリント教会の兄弟姉妹達のように御霊の賜物を熱心に求める必要があります。但し、より優れた御霊の賜物を求める事が肝要です。具体的には預言や知恵のことば、人を助け、癒し、霊を見分ける賜物等を求めることです。これによって教会の一人ひとりが成長し整えられます。そしてこの賜物が生かされる道が神から来る愛です。そのうえで隣人と関わる。

そうすれば、あなたが変わる、あなたが変われば相手が変わる。人間関係が変わる、親子関係が変わる、家族が変わる、職場が変わる、地域が変わる。本庄児玉郡市が変わり、日本が変わり、世界が変わります。
結び
今週も、まずは私達教会の兄弟姉妹一人ひとりの成長と教会全体の成長を願い、主に在って人間的にも、信仰的にも幅広く成長させてもられるような、より優れた「御霊の賜物」を求めて歩んでまいりましょう。お祈りします。