コリント人への手紙第二(34)

2022年3月20日
聖書箇所:Ⅱコリント13:11~13
説教題:愛と平和の神はあなたと共にいる②

おはようございます。2022年3月第3回目の礼拝を捧げる恵みにあずかり感謝します。

また、やむを得ずネットを通して礼拝しているあなたもおはようございます。この時間を共有できる恵みを感謝します。また近い将来同じところに集まって礼拝する日が来る事を願っています。

いよいよ最後の箇所となりました。2019年の8月18日にⅠコリント人への手紙を学び始めて2022年3月に第Ⅱコリン13章を終えることになります。長かったですね。でもこの書物から多くの事を学びました。あとは自分に適用して生かしていくことです。それでは今日も聖書理解を深めてまいりましょう。テーマは「愛と平和の神はあなたと共にいる②」

 

前回11節を通してパウロが最後に勧めをした箇所から学びました。私達はキリストに在って、喜び、成長し、慰めを受け、思いを一つにし、平和に生きる者である事を覚えました。それはいつも愛と平和の神が共にいてくださるからです。

 

12:ここはキリスト者の生き方に伴う挨拶について示しています。キリスト者は隣人愛に生きるのが基本です。それが聖なる口づけをもって挨拶をかわしなさいというものです。パウロ時代に於ける文化的背景としての口づけは親密な挨拶の方法でした。礼拝に集まった時、お互いの愛の印を示します。このように互に心を開き打ち解けた関係はとても大切です。いがみ合っているとこうはいきません。そんなわけでキリストにある愛と平和の印が聖なる口づけです。

 

ではこれを日本ではそのままできるでしょうか。聖書理解の基本はそのまま受け止めて解釈することですが、適用で無理な場合もあります。例えば、この口づけは西洋諸国等では普通に行いますが、日本でそのまま実施すると問題が出てきます。特に男女のあいさつの場合にそのまま適用は無理です。

ではどうすれば良いか。日本では相手に対して心を開く方法として口づけしなくても、

①丁寧なお辞儀すると言う文化があります。②笑顔で向き合う。③握手する。④最近はハグも少しずつ広がっています。

 

また、全ての聖徒たちは、具体的に今パウロが手紙を書いているマケドニヤの兄弟姉妹たちと見た方が良いと思います。これだけ問題が多いコリント教会でしたがマケドニヤ諸教会の兄弟姉妹達からよろしくとの事ですので彼らは愛されていることが分かります。こうして大きな課題があったとしても人から愛され祈られていることは素晴らしいです。※私たちもこうありたいです。マケドニア教会の様に大きな失敗をした人にもキリストの心で接する人になりたいです。

 

13:ここは祝祷と呼ばれるものです。これは会衆を代表する祈りではありません。ここは大切なところです。祝祷の意味は神から会衆に向けて発せられる祝福の宣言をパウロやペテロがしたことです。そして使徒の時代以降も祝祷の習慣は続いて礼拝の後、主に立てられた教会指導者によって祝福の宣言がされました。牧師を含めた会衆が神によって祝福されて送り出されるのが祝祷です。

しかし祝祷が無い教会もあります。教会はそれぞれの流れがあり礼拝式の持ち方は違います。

また私達の教会の礼拝にはプログラムがあります。これは秩序をもって礼拝が捧げられるという良さがあります。しかし、教会によってプログラムを持たない教会もありますが、最終的に礼拝の流れは同じような形に収まってくるのが実情です。

本庄キリスト教会のプログラムを見ると、最初に招詞があります。これは主に招かれるという意味です。自分の意志と同時に主からの招きを受けて礼拝に集いこの礼拝が成り立っています。

 

そしてプログラムが進むにつれて主をたたえ、説教を通してみことばに聴きます。キリストの十字架のみわざを覚え、御ことばを通して主にある者の生き方を考えます。又、恵みの応答として献金を捧げます。献金は寄付や会費でなく、私達が主から受けている恵みをお返しするのが献金でありこれも礼拝の一部です。続けて頌栄は主に栄光をお返しする。このように礼拝はキリスト者の生き方を現しています。そして、主に栄光をお返しした後は、何があるか?そうです。祝祷を受け神からそれぞれ家庭や職場、地域、学校に送り出されるのです。遣わされるといっても良いのです。

 

この祝祷で代表的なのが、今日のⅡコリント13:13です。特にここでは三位一体の神から祝福を受けて送り出されるのです。普通は父なる神、子なる神、聖霊なる神の順番ですが、

 

ここではイエス様から。私たちにとって神に近づく道はイエス・キリストから与えられるから。キリストを通してもたらされる恵み。私達に対し、受ける価のない者に対して神から一方的に与えられるすべての愛を恵みと言います

次にキリストをこの地上に送って下さった神の愛、そして聖霊の交わりは、キリストの十字架のみわざを通して救いを受けた者は一つ体とされ、聖霊が私達の弁護者として助け、私たちのからわらに共にいて、いつも働きかけてくださることを示しています。

 

この三位一体の神から来る良いものがいるもあるようにと言う宣言が祝祷であります。

最後にこの祝祷の起源はどこにあるかをのべて終わります。勿論旧約と新約にそれぞれの起源があります。

有名なのが

・民数記6:24~26 p246

・レビ9:22 p191

新約では

・ヘブル13:20~21 p457

・ローマ15:13 p322

・ユダ24 25 p490

・ピリピ4:7 p399

・Ⅰテサロニケ5:23~24 p413

・Ⅱテサロニケ3:18 p417

・一ペテロ5:14 p472

・Ⅱペテロ3:18 p477

・Ⅲヨハネ15 p487

私達はこの神の恵みと祝福をいつも受けている者であることを自覚して生きる時、人生は変わります。そして愛と平和の神はいつともにいます。

 

2022年3月20日 礼拝メッセージ

祝祷について 聖書箇所参照

 

・民数記6:24~26 p246

主があなたを祝福し、あなたを守られます様に。

主があなたに御顔を照らし、あなたを恵まれます様に。

主が御顔をあなたに向け、あなたに平安を与えられます様に

 

・レビ9:22 p191

こうしてアロンは民に向かって、両手を上げ、彼らを祝福し・・・。

 

・新約ではⅠコリント13:13の他

 

・ヘブル13:20~21 p457

永遠の契約の血による羊の大牧者、私達の主イエスを、死者の中から導き出された

平和の神が、あらゆる良い物をもって、あなた方を整え、みこころを行わせてくださいます様に。

また御前で、みこころにかなうことを、イエス・キリストを通して、私達の内に行なってくださいます様に。栄光が世々限りなく、イエス・キリストに在ります様に。

 

・ローマ15:13 p322

どうか、希望の神が、信仰によるすべての喜びと平安であなた方を満たし、聖霊の力によって

希望にあふれさせてくださいます様に。

 

・ユダ24 25 p490

あなたがたを、つまずかないように守ることができ、傷のない者として、大きな喜びと共に栄光の御前に立たせることが出来る方、私達の救い主である唯一の神に、私達の主イエス・キリストを通して、栄光、威厳、支配、権威が、永遠の昔も今も、世々限りなくあります様に。アーメン

 

・ピリピ4:7 p399

そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなた方の心と思いをキリスト・イエスにあっ

て守ってくれます。

 

・Ⅰテサロニケ5:23~24 p413

・Ⅱテサロニケ3:18 p417

・Ⅰペテロ5:14 p472

キリストにあるあなた方すべての者に平安がありますように。

・Ⅱペテロ3:18 p477

・Ⅲヨハネ15 p487

平安があなたにありますように。・・・