コリント人への手紙第二(33)

2022年3月13日
聖書箇所:Ⅱコリント13:11~13
説教題:愛と平和の神はあなたと共にいる

おはようございます。2022年3月第2週の礼拝を捧げる恵みにあずかり感謝します。

また、ネット配信で礼拝を捧げているあなたもおはようございます。礼拝する時を共有できる恵みに感謝します。近い将来同じところに集まって礼拝出来る日が来ることを願っています。

今日はいよいよ13章最後の箇所になりました。2019年の8月18日にコリント人への手紙第一を学び始めて2022年3月に第Ⅱコリン13章を終えることになります。皆さんはこの手紙を通して何を学び自分の生活に適用したでしょうか。あとで整理して思いだしてください。

 

それではこれから30分、共に学び、聖書が私達に何と語っているか理解を深め主イエスに従い、そして、みことばを自分の生活に適用する時間としたいと思います。

テーマは「愛と平和の神はあなたと共にいる」です。その前に一つ訂正があります。前回の話の中でコリント人への手紙第二をパウロがエペソで書いたといいましたが、マケドニヤの間違いです。訂正します。

 

10章から少し振り返ってみましょう。偽教師に惑わされたコリント教会に対してパウロの勧めが10章1節から13章10節まで続きました。彼は非常に長く文章を書いています。と言う事はそれだけコリント教会は偽使徒の惑わしが大きく教会がかき回されていたということです。彼は惑わしを見破り教会が成長することを願っていました。ここで彼のすごいところは、未だに自分を攻撃して、悪く言いふらす人たちをも見捨てない所です。キリストの愛をもってずっと関わっていくところがすごいです。その長かったパウロの勧めが終わり、今日は最後のあいさつ部分です。短い箇所ですが非常に中身の濃い箇所です。

 

11:この勧めをよむとキリスト教会のあるべき姿に気づかされます。私の罪のため、そして、一人ひとりの罪を赦す為、主イエス・キリストが十字架に掛かって死に、葬られ、よみに下り三日目に死人の中から復活しました。復活によってイエスがメシヤである事。本当の神である事が示されました。それ故信じた私たちも罪の赦しと新しいキリストの命が入ってきています。

 

しかし、直ぐに完全な栄光の体に変えられるわけではありません。今はまだ罪を持ったままの不完全な状態ですがキリストの救いを受けたことにより、キリストの体なる教会の一員として教会形成することが出来る立場になりました。そしてこの地上の生涯で様々な役割を主から与えられています。次の5つの命令形の言葉がそれを示しています。

①喜びなさい

キリストの救いを受け、新しい命が与えられ私たちは、聖書を通して、はっきりとした人生観、人間観、世界観、終末観、そして死後の世界も行く場所が決まっています。やがて栄光の体に変えられ主イエスの御許に移されます。これほど大きな安心と希望は他に在りません。だから喜べます。

 

②完全になりなさい

ここは完全無欠と言うよりも回復されなさいという意味です。信者としてのあるべき姿に回復されるようになりなさい。そうすれば教会全体も回復されます。イエスを見上げてその足跡に従うと信仰が回復します。

 

③慰めを受けなさい

励ましを受けて心に安心、慰めを得よ。これをするのは聖霊なる神の働きです。聖霊は慰め主、癒し主ですから。自分の頑張りや努力ではなく。主の励ましと慰めを受ければ人は強くなります。いつも主から聖霊の力を受けて歩むものとされたいと願います。

 

④思いを一つにしなさい

心ひとつにされるのはキリストによる救いから出てきます。何故ならキリストによって私たちは基督の体を構成する一員とされたから。賜物、能力、経済力はすべて違います。でもキリストによって一つにされました。そのように受け止めて行く事が大切です。既にキリストによって一体とされていることを認めることが重要。聖霊を受けているから思いも一つになれるのです。

※特徴的な事は、キリスト者は自分の栄光を求めるのではなく主に栄光をお返しする事

 

⑤平和を保ちなさい

救いを受けたので神との間に平和を持つことが出来ました。あとは人との間の平和を如何に保っていくかです。クリスチャンやノンクリスチャンを問わず人と平和を保つ秘訣は何か。大きなことは隣人を自分よりもすぐれた存在と見る(謙遜さ)。自分がAさんより能力があり偉い。価値がある人間と思っていると隣人を低く見るので平和を保ちにくいです。※クリスチャンは要注意です。

これができないから教会がごたごたするのですから。

 

イエスがこの地上に神でありながらご自分を低くして人間として来られた謙遜。そしていつも底辺の人と共に歩まれた事を覚えていくことです。

結論はイエスを見上げてイエスの様に生きる以外に在りません。手探りつつ一歩一歩、一生かけて実践する時に平和を保つコツがつかめるのではないだろうか。

 

結論:そうすれば愛と平和の神はあなたと共にいてくださいます。

キリスト者として当然のあるべき姿を求めて進んでいければ、より豊かに愛と平和の神が共にいてくださいます。結びとして神の御性質は愛と平和です。

・愛

見返りを求めない愛。一方的に捧げる愛。キリストの生き方を見ればわかります。私の罪を赦す為に人として生まれ、十字架で身代わりに死に、苦しまれても尚、十字架のみわざを成就した行動力。人に対して善意に満ちているお方。キリストを見る時に神の御性質は無償の愛だと分かります。そして注目すべき愛は考えや概念ではなく行動、実践が伴う。ヤコブ2:14~17新約460

・平和

和睦、融和、平安と言う意味があります。相手がどう出てこようが自分は相手に対して常に和睦の心、融和な心、平安な態度で接する。これもまた言葉だけではなく行動が伴う。

平和の逆はヤコブ4:1~2

これが愛と平和の神ですからそれに似るように一歩一歩この道に近づいていこう。生涯をかけてゆっくりでいいから求めて行こう。常にイエスに信頼しその心を大切にしようではありませんか。