コリント人への手紙第二(30)

2022年2月13日
聖書箇所:Ⅱコリント12:14~21
説教題:神の御前で正直に 

おはようございます。2022年2月13日、兄弟姉妹と共に礼拝を捧げる恵みにあずかり
感謝します。また、コロナやその他のやむを得ない事情によりネットで礼拝を捧げているあなたもおはようございます。この時間を共有できる恵みにあずかり感謝します。将来同じところに集まって礼拝出来る日を楽しみにしています。

メッセージの前に報告があります。2月10日夕方、斎藤恵美子姉妹が主の御許に召されました。94歳の生涯でした。今日1時半から納棺式があります。葬儀は16日10時半からさいたまセレモニーホール本庄で行われます。主の慰めと恵みあふれる式となるようにお祈りください。

それではこれから30分、共に聖書から学び、聖書が私達に何を教えているかを知り、主イエスに従っていけるよう、そして自分の生活に適用していけるような時間にしたいと思います。

今日はⅡコリント12:14~21。この箇所はパウロがコリント教会の兄弟姉妹達を非常に大切に思っていたか読み取れます。彼のキリストに在る愛の深さはすごいなあと思います。

自分たちの働きの結果設立されたコリント教会は順調には成長しませんでした。さまざまな課題、混乱、問題を抱えながら歩んでいる教会でした。そして途中から偽使徒たちに騙された信者たちは、パウロを誤解して様々な非難を浴びせるのです。でも私たちはコリント教会を裁く事は出来ません。今の時代でも同じことが起きるからです。コリント教会であったことは今もあります。その中でもがきながら信仰の歩みをさせていただいているのが私たちの現実です。

話を戻しますが、パウロは自分に敵対する人に対してもキリストに在る愛をもって接し、成長を願っています。これはなかなかできる事ではありません。その生き方はイエスに似ています。そしてイエスの生き方に似ているパウロの姿勢は私達の模範でもあります。

14:いよいよ彼はコリントへ3回目の訪問をするといっています。この時も彼らに対し負担をかけないように心がけています。パウロが彼らに求めていたのは彼等が持っている経済力ではありません。自分の霊的子どもとしての成長を願っている。あなた方自身が、即ちコリント教会の兄弟姉妹たちが人間的にも、信仰的にも成長して欲しいと願う、それがパウロの思いです。

普通パウロとコリント教会の立場なら迎える側が滞在費用を準備するのが普通のことです。でもパウロはコリント教会に対しては親の立場で、子が親の為に蓄える必要はなく、親が子のために蓄えるべきだから負担しないでいいよと言っているのです。

15:ここもパウロがいかに大きなキリストの愛でコリント教会の兄弟姉妹達に接していたかがが分かります。あなた方の魂のため、大いに喜んで財を費やす。更には自分自身を使い果たす。
こうすると逆にあなた方を愛すれば愛するほど、私は益々愛されなくなるのでしょうか?
と問いかけています。何故か?このようにパウロが負担をかけまいとするのはコリント教会の兄弟姉妹達を信用していないからだと、彼らから言いがかりをつけられていたからです。このような彼らの非難中傷にずっと悩まされてきたのがパウロです。
それでもなお、コリント教会の設立者であり、開拓者であり、霊的な親として子供であるコリント教会に愛を注ぐのが彼の生き方です。この愛はどこから来ているのか。そうです。イエスに愛されているから人を愛せるのです。

16:二つ目の非難。パウロは悪賢くだまし取ったという言葉です。人は根拠のない言葉で非難されると辛いですね。偽使徒に載せられた彼らがパウロをいつも攻撃する材料がお金をだまし取ったというものです。

この背景は皆さんご存じの様に、エルサレム教会が飢饉等で長い間苦しんでいる時にパウロたちはコリントや他の諸教会に働きかけて献金を集めエルサレムに届けました。この時に偽使徒達はコリント教会の信徒を巻き込んでパウロを非難します。献金をだまし取って横取りしたということです。これも言われつづけましたがきちんと反論しているのが、17節と18節です。

17:彼は信用できる複数の人をコリントに遣わしています。その内のだれがあなた方をだましましたが?献金は一人で管理しない。公明正大にたずさわる。大原則です。

18:テトスともう一人の兄弟をコリントに遣わし、その足で彼らはエルサレムへ旅をして献金を誤りなく届けました。不正をしていないのはもう一人の人が証明しています。こうして慎重に献金の取り扱いをしてエルサレムまで運んで届ける仕事を成し遂げたのがパウロ達です。

19:パウロの心の中に在る確信は常に神の前でキリストに在って語ること。生きる事。これが基本に在ると間違ったことは出来ないのです。もう一つ、彼の心の中の思いは常にコリント教会の成長を願う親心です。このキリストに在ってコリント教会を愛する愛が常にあったので思いが揺るがなかったのです。時間の関係で今日はここまでにします。
適用
●パウロの自分に反対する人への愛。これはイエスの生き方と通じます。自分はどうしたらこれに近づけるか。問われています。一生のテーマとして追求し続けよう。

●私たちも神の前でどう生きるかを常に考えていく事により成長に繋がる。

●常に人の成長を考えて行動するパウロの生き方。私もずっと本庄教会の兄弟姉妹たちと共にキリストに在って成長させてもらいたいと願っています。
結び
以上3つは全てイエスの生き方に繋がってきます。最終的にはイエスを見上げて信頼し、イエスから生き方を学んで行く。
コロナ禍の中でも変わらない不動の生き方はイエスを見上げyesが生きた様に生きる事です。
その為にも自分に反対する人を愛し、常に人の成長を願い、神の前に生きる。一生のテーマですね。