コリント人への手紙第二(24)

2022年1月2日
聖書箇所:Ⅱコリント11:12~15
説教題:サタンでさえ光のみ使いに変装する 

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。またネット配信を通して共に礼拝を捧げているあなたも、あけましておめでとうございます。お元気でしたか?今日も共に礼拝出来る恵みを感謝します。

昨日は元旦礼拝で今年の生きる方向性を確認しました。やっぱり主にある者は神がお考えになっていることを求めつつ神第一に生きるのが基本です。私たちの性質は神から離れようとする事をいつも考え行動します。それを断ち切る為にも常に集まり礼拝、祈り、賛美、分かち合う事が重要です。具体的な行動はキリストの愛に基づき隣人に対して良い業に励むことです。よい業はそれぞれの賜物(得意分野)経済力によって違いますが、自然な形で祈りと聖霊の励ましによって世の中に出ていければよいですね。是非一年間、自分に出来る良い業に取り組んでまいりましょう。そうすれば今年の終わりにはまた一味違った本庄教会の良さが出来ていると思います。

さて、今日は前回できなかったⅡコリント11:12~15から学びます。パウロがコリント第二の手紙を書いた時を振り返りましょう。コリント教会の多くの信徒は自分の罪を悔い改め、新しい方向にむかっていました。しかし一部の人は、偽使徒たちはパウロが町を離れた後、こっそりコリントに来てパウロの福音と違った事を巧妙に教えました。その惑わしに引っかかる人がたくさんいて、パウロを悪く言いふらし教会を混乱させたのです。偽使徒に対する警告が10章から13章までに書かれています。今日は前回の続きになります。

12:今、している事を続けるつもりです。使徒パウロがコリント教会で伝道していた時は、教会の献金で生活していたのではなく、自ら天幕造りをして収入を得て生活していました。

その理由は?パウロの後からコリントに来て教会をかき回す偽使徒達は多額の報酬を受け偽の福音を教えて信徒をだましていたのです。彼らはパウロがコリントで働きながら伝道していることを、偽使徒だと非難します。でもパウロはコリントでは働きながら伝道することに努めたのです。
それはある人達(即ち偽使徒達)に機会を与えない為です。パウロはイエスが金持ちから支援を受けて伝道しなかったように、自分で収入を得て伝道する方法をとりました。
※しかし彼は他の町、例えばコリント北にあるマケドニヤ州のピリピやテサノニケの教会からは献金を受けて働きをしました。

13:こういう人達。パウロの後からコリントに来てパウロと違う福音を語る偽使徒。それこそ人を欺く働き人で、キリストの使徒に変装している。教会はこのような偽の働き人にかき回されると大きな痛手を受けます。その為にも教会には教師、牧師、長老、執事が立てられています。
本庄教会では牧師を代表責任役員、長老、執事を責任役員と言いますが、この人たちが偽教師を見破る責任があります。こうして教会を間違った教えから守る霊的判断力が求められます。

※本庄教会の様に教団に属している場合はこの問題が比較的少なくて済む場合があります。でもどの団体にも属さない単立教会の場合は指導者が教理的におかしい方向に行っても、長老、執事たちが聖書理解をもっていないと止めることが出来ないで教会分裂や教会閉鎖に繋がりかねません。
ですから教会員はお客さんでは駄目で、自分もキリストの体なる教会に属する一員であるという自覚が必要です。
特に長老、執事に立てられている役員さんはそのことを覚えてください。感情的にならず、霊的判断力を高めていけるように成長させてもらいましょう。

14:偽教師がキリストの使徒に変装するのを見ましたが、驚くには及びません。サタンも光のみ使いに変装します。あのエバも蛇を使って働いた悪魔の言葉に騙されました。そして木の実を食べ、そこから罪が入りました。エバは蛇を通して語る悪魔の言葉が魅力的で真実と思得たのです。

15:結びの部分、ですからサタンの僕どもが神の僕に変装するのは普通のことです。彼らの本家本元の悪魔はそれをいつもしているからです。今は世の中のあらゆるもの、例えばテレビや雑誌、パソコン、スマートホンを通して巧妙に働きかけます。しかし驚くには及びません。彼らの最後はそれにふさわしいものとなる。即ち永遠の地獄に落ちて、ずっとそこで苦しみ続けるのです。

以上、コリントにおけるパウロの生き方を見てきましたが、イエスを模範にして考え行動生活をしていました。イエスが権力者にこびず、貧しい立場の人と共に生きた様に、パウロもコリントの金持ちにこびる事をしません。

彼はコリント教会の金持ちから多額の献金を貰う事も出来たと思いますが、回りの誤解を受ける可能性が有ったので、それを避け、コリントでは天幕造りの職人として働き、生活費は自分で賄いました。一方北部、マケドニヤ地方のピリピやテサノニケ教会からは献金を受けたのです。パウロは常にイエスを模範として生活、良い業、伝道をしたのです。

適用
○私達は新しい年にあたって、私は今、していることを今後も続けるつもりですとパウロが告白している様に、経済的に厳しいことがあろうと、自分たちの献金で、本庄キリスト教会を愛し、大切に思い、建て上げたいと願っています。今までやってきたことを黙々とつづけてまいりましょう。

○もう一つは、悪魔に騙されないように、イエスを見上げ、聖霊に教え導かれ、何が聖書の原則か、あるいは何が相応しくないかを見極める霊的判断力、聖書理解を身に付けましょう。

特に役員さんや信仰歴が20年30年と長い人たちはそうなって下さい。そして聖書の基本的な事は人に教えられる人になっていく訓練をしましょう。何でも牧師がいないと分かりませんと言うのでは困ります。何しろ日本の教会は、悪魔が光のみ使いに変装して働いた結果、正統的信仰者と異端者の割合(何々統一、何々の塔呼ばれる人達)が一対一ですからあなたの役割は重要です。

結び
今年もコロナを含めて先が見えません。教会も奉仕者がだんだん少なくなってきて、自分の事で精一杯という人が増えてきています。高齢化でやむを得ないことです。でもできることがあります。それは私たち一人一人が、喜んでイエスを見上げ、イエスが生きた様に、喜んで神を愛し隣人を愛して生きる。この生き方を喜んで貫らぬいてまいりましょう。