コリント人への手紙第二(19)

2021年10月31日
聖書箇所:Ⅱコリント9:6~15 
説教題:神は、喜んで与える人を愛してくださる 

おはようございます。今日も共に礼拝を捧げる為に集まることが出来て感謝します。
またライブ配信で礼拝を捧げているあなたもおはようございます。お元気でしたか?

さて、今日はコリント人への手紙第二9章6節~15節からです。使徒パウロは8章~9章にかけて献金について述べています。この箇所は献金とは何かを沢山学べる貴重な書物です。
但しここでの献金は指定献金の事で、具体的にはエルサレム教会援助を目的とした指定献金です。

何故エルサレム教会への指定献金なのか?当時彼らは、飢饉や自然災害による貧しさ、ローマの支配やユダヤ教の迫害によって貧しい状態に追い込まれた日が続きました。これに心を痛めたパウロはエルサレム教会の貧しい兄弟姉妹達を助ける為、他の異邦人教会に呼び掛けて指定献金を募ったのです。それに答えたのが、マケドニヤの諸教会やコリント教会でした。

何故、他の国の教会に対してそこまでするのか疑問に思う方がいるかもしれません。
それは異邦人がユダヤ人から受けた霊的恩恵を、特に貧しいエルサレム教会の兄弟姉妹達に対して経済的な恩返しをすることでした。この献金を自分たちの経済力に合わせてエルサレム教会支援と言う形で始めたのが、9章1節の指定献金「聖徒たちの為のこの奉仕」の意味です。

同時にイスラエルへの恩返しは現代に生きる私たちの使命です。何故か?私たちの信仰は彼らに支えられているから。旧約も新約聖書もユダヤ人によって書かれました。ところが今の私たちは、彼らから受けた恩を忘れています。私もそうです。これから機会あるごとに恩返しが必要です。

 そこで今日は最後の部分からです。6節と7節は献金の原則的なこと。私の伝えたいことはこうです。ここは農家の種まきの例えです。この当時の人々の種まきは、かごを抱えて、広く種をまきます。やって見せる。こうですね。これを献金にたとえているのです。ただこの聖句は誤解している人が多いので説明します。
①献金が人と比較して少ないと神の祝福は小さく、多いと神の祝福が大きい考える人がいます。
わずかだけ、少ないという意味ではなく、献金を惜しんで、又はけちけちするという意味です。
財産は自分のものだという思い込みがあると、神の恵みによって管理が任されている事を忘れるとけちけちし、献金を惜しむようになります。こういう人に神の祝福もけちけちして返ってきます。

 一方豊かに蒔く者、多い少ないの、多いと言う意味ではありません。この言葉は、祝福とか、恵み、讃えるとも訳せます。祝福の贈り物として喜んで捧げるのが献金と言う意味です。別の言葉で言うと、豊かにとは気前よく。きっぱりと神の物を神にお捧げする。お返しするのです。

7:原則②人から言われて決めるのではなく、イエス様とよく相談して自分で決めて実行する。
そういう人が神に愛されて益々豊かにされていくのです。神の祝福が帰ってくるということです。
8:献金の結果:神によってあらゆる恵みをあふれるばかり受ける。全てに満ち足りて、
人に対する良いわざへと広がりつながる。

9:8節を具体的な形で説明する。詩篇112:9引用(1054)。
更に箴言11:24(1107)も関連しています。ここは読んで説明する。
旧約の信仰に立つ種まく人は、あらゆる点で豊かにされてくる。10節、11節の様になっていく。

12:なぜなら:今までの事を受けて、奉仕の務め、エルサレム教会の貧しい人への指定献金の
わざは結果として①聖徒の欠乏を補う。エルサレム教会の兄弟姉妹の不足を補い。②神への感謝に変る。

13:更にこの奉仕が周りの人への証しとなり、その神の愛が広がり神を崇める事に繋がります。この務めが証拠となりキリストに在る愛の証しが、広がってくるのです。

14:更にこの働きの結果、エルサレム教会とコリント教会の兄弟姉妹たちがキリストに在る神の家族として互いの交流が深められるのです。このような兄弟姉妹の交流が更にその交わりを祝福してお互いの励ましが与えられます。

15:口では言いあらわせないほどの賜物故に、この尊い働きは神への感謝に繋がってまいります。
このようにキリストに在る愛の業、指定献金によって相互の信頼や交わりが深まり神への感謝が
生まれてくるのです。

適用
8章~9章を通して5回に亘り献金の学びをしてきましたが、感想はいかがですか?
もう一度確認すると
①献金は神の恵みに感謝して神の物を神にお返しする礼拝のわざです。
②いくらささげるかはイエス様と相談して自ら決めて捧げるものです。
③献金する時の心はけちけちしないで気前よく捧げるのが聖書のメッセージです。
④献金の結果、経済的に困っている兄弟姉妹の助けになり、神への感謝が生まれて来る。
※本庄教会の場合、指定献金はコイノニヤ献金が該当します。
また一般献金の中から牧師謝礼が支払われます。

結び
献金は神の恵みに対する応答で礼拝行為です。もう一度献金の尊さを覚えて神への感謝を表してまいりましょう。神は喜んで与える人を愛します。