ピリピ人への手紙(11)

2022年07月10日
聖書箇所:ピリピ2:25~30
説教題:パウロの同労者エパフロデト

おはようございます。2022年7月第2週の礼拝を捧げる恵みにあずかり感謝します。

またネット配信を通して礼拝しているあなたもおはようございます。お元気ですか?

先週はWI-FIがうまく機能せず途中で止まってしまい申し訳ございません。担当の浅香さんに機器の設置場所場を変えていただき、テストもしたので今日は大丈夫です。どうぞ最後まで一緒に礼拝をささげてまいりましょう。

さて今日の聖書箇所はピリピ人への手紙2:25~30になります。テモテについては先週話しましたので今日はエパフロデトです。

この二人の人物がなぜ、ここに登場しているかと申しますと、1:27でパウロが勧める「キリストの福音にふさわしく生活しなさい」からつながっていると思われます。キリストの福音にふさわしくとは、イエスが自分の前にいることを意識して生活することですが、その勧めが2:17節まで述べられています。

前回のメッセージでは今までの流れと切り離してテモテとエパフロデトの話をしたのですが、礼拝のあと、リザさんと話していた時、気づいたのですが、話の流れとしてテモテとエパフロデトは、キリストの心を心として生き人たちです。それは別の言葉でいうと、キリストの福音にふさわしく生活した人である事を教えられました。ですから1章27節からはその流れで読んだほうが、よりパウロの言いたいことではないかと思わされた次第です。リザさんありがとうございました。そんなことで礼拝後の分かち合いは大切であると改めて教えられた次第です。そこで今日はエパフロデトについてみていきましょう。

このエパフロデトという人物から何を学ぶか。まず名前の意味は「気高く美しい」です。男性としてはが意外な名前かもしれません。その名前の通り彼は信仰の人として主の前に気高く美しい生き方をした人物です。次に彼はどんな役割を担っていたか。

〇5:18。ここに背景が書いてあります。彼はピリピ教会の代表として牢獄にあるパウロを訪問する選抜隊に選ばれ、教会から預かった多くの贈り物を届ける役目がありました。届けると言ってもピリピからパウロのいるローマまでは直線距離で千キロぐらいなので、非常に厳しく、長い距離を旅して支援物資を届けたのです。このことを考えますと彼はいかに皆さんから信頼されていたことがわかります。主の前に誠実な人柄であることがわかります。

〇2:25 エパフラデトに対するパウロの評価は?

・私の兄弟。私たちは主にあって兄弟姉妹なので●〇兄弟とか、〇●姉妹などと呼ぶことがあります。でもここで言っている呼び方はもっと高い次元で自分の本当の兄弟のような人という意味です。パウロが彼をいかに大きく信頼していたかがわかります。

・同労者。パウロと生活を共にしてキリストにある生き方を通してキリストに仕えた仲間です。同じ志を持ち気持ちが分かり合える関係。パウロに非常に信頼されていたと言う事です。

・戦友。この戦いは相手を殺すために武器をとって戦う意味での戦友ではなく、人を平和にするためにキリストの愛と恵みを共に伝える戦友です。霊の戦い、信仰の戦いでした。

・こうして彼は牢獄で鎖につながれているパウロに仕え、手足となって仕えます。

・でもパウロはピリピ教会の状況もよく聞いており、奉仕が一段落したエパフロデトをピリピの教会に返す必要がありますと考えていました。この時に書いた手紙がピリピ人への手紙です。

〇26:ところがエパフロデトはローマの牢獄でパウロに仕えている間に病気になってしまいます。しかも重い病気になってしまいました。病気の中身はよくわかりません。そのことを何らかの形でピリピ教会に伝わったので彼は迷惑をかけたと思い、困っているのです。このように人の立場で考えることのできる人ですね。

〇27:しかし、彼は死ぬほどの病気になったが、神のあわれみによって癒された。不思議なもので信仰の世界には超自然的な癒しを神がなさるときがあります。彼にはまだやるべきことがまだ残っていたのです。それゆえ神は彼を癒してくださったと思います。※そういうことを考えるときに人間の命は神に支配されていることがよくわかります。

〇28:彼を送り返す計画を語っています。ここでも喜びと言葉が出てきます。

〇29:また喜びという言葉が出てきます。帰ってきたら喜びをもって迎えよ。そして尊敬せよ。高く評価しなさいという意味です。

〇30:エパフロデトは命の危険を冒してまでキリストの働きに仕えた人がエパフロデトでした。

以上彼はピリピ教会から託された支援物資をパウロに届けて支える任務、使命をしっかり果たしました。一時死ぬほどの病気になりましたが、神によって癒されて、もう一度仕えることが出来ました。彼は自分の使命を全うしたのです。

今度は彼の生き方から自分自身の生き方を適用してみよう

エパフロデトはキリストのすばらしさがあらわされるために主の前に誠実に生きた。

その結果として栄光を神に返した。そして手柄は自分のものとしないでキリストに返した。

〇あなたは自分の使命は何だと思われますか。

これを知るには自分の能力、たまものや性格を知る必要があります。自分でわからないときは人に聞いてみるのもよいでしょう。そうしていく中でだんだんと自分にふさわしい生き方に導かれてきます。自分のたまものに気づき、使命を確認するまでに時間がかかる場合もあります。いずれにしても各自に主からのたまものが与えられているのでその賜物を生かしてふさわしい生き方をさせていただくことだと思います。

〇結び

こういう生き方を選ぶと、あなたはゆったり、落ち着き、人と比較せず、キリストにあって自分にふさわしい生き方を生き、周りからの信頼を得ることが出来ます。そしてあなたらしい自分の人生を全うできるのです。

 

私達はそれぞれ使命や賜物が違います、自分に備えられた賜物に気づいたらそれを用いて誠実に主に仕えてまいりましょぅ。テモテ、エパフラデトはそれぞれ与えられた賜物を生かして使命に生きました。多い少ないは関係ありません。どれだけ忠実に主に仕えたかが重要です。