ピリピ人への手紙(2)

2022年05月01日
聖書箇所:ピリピ1:1~11
説教題:キリスト・イエスの愛の心をもって②

おはようございます。2022年5月第1週の礼拝を共に捧げる恵みにあずかり感謝します。

特に今日は聖餐式を通して主の十字架のみわざを覚えます。洗礼を受けている方は是非ご一緒に共に味わいましょう。

またやむえお得ずにネット配信で礼拝している方や、本庄教会以外の方もおはようございます。お元気でしたか?この時間を共有できる恵みを感謝します。一日も早く皆が共に集まって礼拝出来る日が来ることを願っています。

さて今日の聖書箇所はピリピ人への手紙1:3~11です。私は新約聖書が書かれた順番に沿ってお話ししています。今までコリント人への手紙ⅠとⅡが終わりました。先週この手紙の大まかなことを確認し、1:1の書き出しのところから私たちキリスト者の立場や、教会とは何か、教会の構成と指導者の役割について学びました。

そして私達もキリストの僕である事。また一人一人のキリスト者はキリストと結ばれている。

私達もパウロと同じようにキリストのあふれる命を受けている事。また教会の組織・構成はピラミット型ではなく、丸の中に全ての聖徒(キリスト者)がいて、その中に役職として監督(長老、牧師と同じ)意味です。また執事、仕える人がいる事を学びました。ここまではいいですか。

今日の聖書箇所は使徒パウロの感謝と祈りが書かれているところです。3~8節までがパウロの感謝。そして9節~11節までがパウロの祈りです。今日は時間の関係で8節までです。

3:ピリピはギリシャの北に位置するマケドニヤ地方の町で交通の要、軍事的拠点、材木が豊富で、良い土地に囲まれ、近くでは金や銀が獲れたようです。主にギリシャ人が多く住んでいた町で、パウロは第二回伝道旅行の時にこのまちを訪問して、ヨーロッパ最初の教会が設立しました。

詳しくは使徒の働き16章に書いてありますので後でご覧ください。ピリピ教会の皆さんはパウロと深い信仰のきずなで結ばれ、いつも彼を支援した教会です。ピリピ教会の皆さんもイエスに深く信頼し、神の家族共同体の一員としてキリストの命に連なっていたからです。こう考えますと同じキリスト教会でもコリント教会とはだいぶ違いますね。そしてパウロがピリピ教会の働きを辞めた後も共に感謝せずにはいられない関係であったことが素晴らしいです。

私達も同じ主イエスを信じて生きる者としてお互い感謝できる関係を結んでいければ幸いです。

4:感謝の次は喜びです。祈るたびに喜びをもって祈っています。祈るたびに重い気持ちになって祈ることもあります。特にコリント教会の様に分裂や分派を繰り返しているところでは涙の祈りとなります。でもピリピではそのような事は有りませんでした。喜びをもって祈りました。

5:彼らは福音を伝える事に携わってきた。福音とは良い知らせと言う意味です。何が良い知らせか。イエス・キリストが真の神であり、この世界を創り、支配している。このお方が人としてこの地上に来られ、人を愛し、罪の身代わりとして十字架で死に葬られ三日目に復活しました。これを信じたら罪の赦しと永遠の命を受けます。信じるだけで救われる。これが福音です。

この福音を受けいれたピリピの人たちは救いを受けました。そしてピリピ教会の皆さんは救われた後、彼らは言葉だけでなく、日常生活を通してキリストの福音を世の中で表していったのです。即ち神の愛を実践したのです。隣人に対して親切にし、困っている人がいたら助け、一緒にご飯を食べ、病人がいたらお見舞し、あるいは看病してキリストに在る愛を示したのです。

そういう生き方がキリストの福音を伝える人の生き方です。言葉よりも、お口よりも行動です。

6:良い働きとは今、申し上げた通りキリストの福音を言葉や生活を通して証しすることですが、その良い働きの元は神です。神がすべての信者に働き、力を与えキリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださるとパウロは確信していました。キリスト・イエスが来る日は、やがてキリストが世界に戻ってくる再臨の事です。神は計画を持ち世界を導き支配しておられます。

但し神は一方的に力づくで、世界を治めることはしません。それは人間がロボットではないからです。神は忍耐をもってこの世界を見守っています。(たとえ今の様に戦争があって横暴なことを人間がしていても)。でも最終的に神はこの世界にキリストを遣わし世界はキリストによって裁かれます。それがこの世界についての神の御計画です。

今私たちはロシアの暴挙を見て何故神様は直ぐに止めてくれないのかとじれったくなりますが神の深いご計画があります。私達にもわかりません。でも私たちはこの世界が悪で染まっている現状を見る時に、主よ、早く来てくださいと祈らずにはいられません。

7:パウロの事をいつも受け入れ、よく理解しているピリピ教会の人たちを心に留めています。

それは今パウロが無実の罪でしたが牢獄の中にいますが、外で働きを続けていた時と同じように彼らが受け止めてくれたからです。

8:私がイエス・キリストの愛の心をもってあなた方と関わっているか神も分かって下さる。これがパウロの心です。何事もイエス・キリストの愛の心をもって人と関わると人生は開かれます。

適用3つ 感謝 祈り 行動を通して愛の業を行う

・この世の中に生きる者としてパウロの生き方から多くを学びます。キリストにあって感謝する人は幸せになります。不平不満からは良いものは生まれません。

・次にパウロの様に喜びをもって祈る。その祈りに主は答えてくださいます。

・ピリピの人たちはパウロと同じように言葉だけではなく、愛のわざ(6:良い働きあるいはよい業)を実践した生き方を貫きました。これが時至ってキリスト者の人生の実を結んでいきます。

パウロそしてピリピ教会信徒の生き方から①感謝②喜びをもって祈り③言葉だけではなく愛の業の実践をしたのです。あなたは如何でしょうか?お祈りしましょう。

 

聖餐式に移ります。