ダニエル書(3)

2023年4月24日

2022年10月31日
聖書箇所:ダニエル1:17~21
説教題:心に定めたダニエル

※姓名部分はプライバシー保護の為伏字にいたしました。

おはようございます。2022年10月第5週の礼拝をささげる恵みにあずかり感謝します。
ネット配信で礼拝しているあなたもおはようございます。あなたと共に礼拝をささげる恵みにあずかり感謝します。
先週は●●さんの洗礼式が無事に執り行われまして感謝でした。是非これからも自分の力に頼ることなく主の恵みに信頼して主とともに歩んでまいりましょう。そして神の家族である本庄キリスト教会の一員として自分にできる行いと信仰をもって主に仕えてまいりましょう。

さて再びダニエル書に戻ります。1:17~21をお開きください。ページは150頁です。前回までの流れを振り返ってみましょう。少年ダニエルは王が食べるごちそうや葡萄酒で身を汚すまいと心に定め、偶像礼拝を避ける決心をしました。そして王の食卓を管理する宦官に頼み食事を
10日間野菜だけにしてほしいと願い出たのです。結果はどうだったか?ダニエル達は王のごちそうを食べている他のどの少年たちより顔色や体つきが良かった。結果的にダニエル達は偶像礼拝から守られつつ3年間王に仕えるようになります。

17:18節を見ると捕囚から三年以上が過ぎていることがわかります。仮に連れてこられたのが15歳なら18歳と言う事になります。彼らはこの3年間を通して霊肉共に大きく成長しました。
17節の主語は三位一体の神であります。その神が四人の少年に
① 知識 ②あらゆる文学を理解する力(能力)③知恵を授けたのです。
・知識とは、理解している情報の量です。彼らはユダ王国では聖書を学び、バビロンにあっては様々な異国の学問を学び身に付けました。ポイントは神が彼らにその知識を授けられた事です。
・ここで思い出すのはエジプトで生まれたモーセです。不思議なことに神の導きによってナイル川でパロの娘に拾われ、また不思議なことに実の親によってしばらくの間育てられ、この時にアブラハムの神、信仰を受け継ぎ、エジプトの学問、土木技術を身に付け、王室で40年学び指導者として成長していきます。その学んだ学問が出エジプトの時に大いに発揮されるのです。
・ダニエル達はカルデヤ人の文学だけではなくて「あらゆる文学を理解する力」を神から授けられた。これもまた今後の人生に大いに生きてきます。
・知恵を授けられた。知恵とは理解している事を運用する能力です。これが最も大切な事であると思います。いずれにしても知識、理解力、知恵は神からきますので私たちも大いにこれらが増していくように神に求めてまいりましょう。

・特にダニエルはすべての幻と夢を解き明かすことが出来ました。この幻や夢はダニエルの生きた時代、神が預言者に対して神の御心を示すために神が用いた手段です。この能力はダニエルに与えられた特別の賜物で、この賜物がこれからの人生で大いに発揮されます。2章以降。

・ちなみに紀元90年代になると新約聖書が完成しますので神が御心を示す方法が変わってきました。なぜか。神が聖書66巻を通してご自身の御心を完全に啓示しているからです。ですから私たちの時代は常に聖書から探っていく事が最善です。夢を見たと言ってもそれは自分の思い込みに過ぎない場合が多いからです。

18:訓練日数が終わった。1:5を見ると3年とありますので、ダニエル達は15歳で連れてこられたと仮定すると18歳と言う事になります。こうして、面談を受ける為ネブカデネザル王の前に連れてこられたのです。

19:彼らが王と話をするとこの4人が他の誰よりもすぐれていることがわかったので面接に合格し彼らは直接王に仕えます。

20:更に彼らは王の質問に完璧に答え、その能力が国中の呪法師や呪文師よりも10倍優れていることが明らかにされた。10倍とは桁外れの能力だったと言う事です。
・呪法師➡星占い、魔法、魔術等を通して夢を解き明かし個人や国の将来の運命を占った人を指す。
・呪文師➡魔術を唱える言葉を使って占いをする人。バビロンで一流とされていた人々です。

21:ここに彼の活躍の期間が示されています。キュロス王(クロス王)の元年はBC539年です。ダニエル達はBC605年に捕らえられバビロンに来ているので、605から539を差し引いて66年と言う事になります。80歳を超えるまで政治家、預言者として活躍したのです。

このようなダニエルの記録を見ると逆境の中でも立派に生き抜いたことがわかります。
そして私たちも彼の生き方から大きな励ましを受けます。私たちの人生も多くの困難があります。でもその困難な道は開かれることをダニエルが証明してくれます。彼の生き方から私たちも「自分は主に仕える」という信仰を明確にすることを教えられます。そして彼の具体的な活躍の姿を二章以降見てまいりましょう。
適用
・私たちもあらゆることに好奇心を持ち様々な学問を通して幅広い知識を身に着けたいものです。何歳になっても学ぶことに意欲をもっていく時、神は答えてくださることを知ることが出来ます。

・私たちも今困難な時代に生きています。でも生ける神は私たちに働いて知恵を下さり逆境を乗り越える力を与えてくれますから神から知恵を授かり知恵ある歩みをさせていただこうではありませんか。
結び
・あなたが与えられている力や知恵を神と人の為に使うときに大いに神は祝福します。
ダニエル10:1をみるとやがてバビロン帝国は滅び、メドペルシャ、そしてペルシャ帝国に時代は変わっていきます。しかしその中でもダニエルは生き延びます。少なくてもペルシャのクロス王の三年まで元気だとすると80代半ばまで活躍したことになります。私たちはダニエルの100分の一ほどしか働きができませんが与えられた能力や知恵を神と人の為に使う決心をするときに大いに用いられます。
特にダニエルは政治の中心にいて活躍します。なぜそれが出来たか?いつも彼の思いは神のみ心の内を歩もうと心に決めていたからです。
いまこそ、彼のような生き方を真剣に考えて生きるときが来ているのです。