大地のちりで造られた人 

2022年12月19日

2022年4月10日
参照聖句:創世記2:4~9
説教題:大地のちりで造られた人 

おはようございます。2022年4月第2回目の礼拝を共に捧げる恵みにあずかり感謝します。
今週は受難週となります。改めて主イエスの十字架のみわざを覚えてまいりましょう。
またネット配信で礼拝を捧げているあなたもおはようございます。この時間を共有できる恵みを感謝します。このような形で礼拝出来る事を感謝します。

今日は礼拝後に2月26日に主の元へ召された嶋本茂子さんの遺骨を土のちりにして納入式を行います。直人さんも出席してくださいましたので、テーマは大地のちりで造られた人にしました。では共に聖書から学んでまいりましょう。

①聖書によれば人は最初から人として創造主によってつくられた存在として紹介されています。当然聖書を神の言葉と信じる私たちも、そのように事実として受け止めています。始まりは創世記2章に詳しく書かれています。
2章4節~9節に最初の人アダムが創られた経緯が1章に続いてもう一度詳しく書かれています。神である主、意味は在ってあるものと言う意味ですが、このお方が最初の人アダムを大地のちりで作ったと有ります。土地のちりから人が造られました。ヘブル語で土地の事をアダマーと言い、人の事をアダムと言います。アダマーからアダムがつくられた事になります。

この言葉通り私達の体も死んで葬られて40年もたてば土に帰っていきます。どんな偉い人でもこの肉体は死んだら土になります。この事実は人を悲しくさせると共に謙遜にさせますね。
7:しかし他の動物と違い神によって命の息を吹き込まれ、ここで初めて人という存在になります。土のちりから神のかたちに造られた人間が、ここで神の聖、正しさを備えられ生きる者になります。こうして人は自分を造られた創造主を礼拝し交わり、ここに価値を置く存在になるのです。

②では人が死んだらどうなるか
人は霊(神の命の息を吹き込まれた存在)と肉体(この体ですね)で構成されています。死ぬと霊は神の御許に帰ります。死で何もなくなりそれで終わりではありません。直接キリストの御許に移る人と神の白い御座の前に出て最後の審判、公平な裁きを受ける2つのグループに分かれます。

一方肉体は先ほど申し上げた通り土のちりに戻ります。創世記2:7。人はもともと土から造られたので、土に戻ります。どんなに立派な歴史に名を遺すような人であってもそうです。
これは厳然たる事実で、どんな偉い人であっても、死に対して何の力も持っていません。また霊は神の御許に召されるので、怨霊になってこの世を脅かすことはありませんのでご安心ください。
創世記3:19。
ここは最初の人アダムが神に背いて罪を犯したため、神と断絶して死を迎える存在に変る。
そして神に対して的を外した人生になっていく。これを聖書では神の前に罪人であるといいます。この箇所ではアダムとエバが罪を犯した後に神が語り掛けているところです。
アダムとアバに罪が入って人は神の前に堕落した存在になり、額に汗して糧を得、ついには死ぬものとなって土に帰ります。あなたは大地の土から取られたのだから。あなたは土のちりだから土のちりに帰る。これは極めて論理的なことですね。人は私もあなたも全員土に帰ります。

但し霊は別です。死の瞬間に肉体から離れて一人の例外もなくすべての人が神のもとに行きます。全ての人が神の前に立ち、地上生涯の間に救いが無ければ神の白い御座の前に立審判を受け、生き方に応じて神の裁きがあります。
一方救いを受けた人は死んだ瞬間に、キリストと同じ栄光の体に変えられ神の御許に移されて永遠に神を喜びつつ生きる。このように救いがあるか、ないかによって行き先が違うと聖書ははっきりと教えています。あとは私たちが信じるか信じないかを判断するだけです。

③新約聖書は死後の世界について何と教えているか。
最後に新約聖書を読みます。ヘブル9:27、448頁、そして人間には一度死ぬことと、死後に裁きを受けることが定めっている様にとより明確に教えています。

具体的には黙示録20:11~12。神の前の大きな白い御座に立ち、数々の書物と、もう一つの書物が開かれ、生前に行なった行為に応じて裁かれます。もう一つの書とはいのちの書で誕生したすべての人の名前が記されている。ここに名前がある人は神の白い御座には立ちません。
不信者のまま死ぬと、その人の名前はいのちの書から消される。こうして白い御座の裁きは二段階になっています。
①まずいのちの書に名前が記されているか、いないかが確認されます。
②次に名前が無いと神によって数々の書物に基づき(その人の行動記録)に応じて裁かれる。

最後にもう一度確認してまいりましょう。すべての人はあなたも私も死にます。それ故残された親族は亡くなった人を丁寧に埋葬されて土に戻ります。それ故私たちは納骨堂に骨のまま未来永劫納める事をしない為に、ここに土のちり棚を作りました。これによって聖書の原則通りに人が土のちりに戻るようになり、ご遺族はこの礼拝堂で故人を偲び、覚え祈ることが出来ます。

今日もう一度、人が霊と肉体からつくられ、肉体は土のちりに戻ることを再確認し、
霊は死んだら神の白い御座の前に立ち、神の裁きを受ける事を心に受け止めてください。
但し生前にキリストの十字架の血潮による救いを受けているなら、いのちの書に名前が記されているので、神の白い御座の裁きを受ける事は有りません。死後ただちに、霊は栄光の体に変えられます。今日も嶋本茂子姉妹の信仰を遺族と共に確認し、イエスと共にあることを再確認して信仰を子や孫へと継承してまいりましょう。