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聖霊に満たされるには③ 

2022年12月21日

2020年6月7日
参照聖句:ガラテヤ5:16
説教題:聖霊に満たされるには③ 

おはようございます。一週間のお仕事お疲れ様でした。緊急事態宣言が空け今日から会堂に集まって礼拝を捧げる事が出来る様になりました。午後3時の礼拝も恵みが満ち溢れたものとなる様期待しています。また先週水曜日と木曜日から「聖書を読む会」が再開しましたので時間の取れる方は是非いらしてください。水曜日はヨハネの黙示録20章、木曜日はルカの福音書9章を学んでいます。
今日のメッセージは「聖霊について」ですが、何回目になりますかね?そうです。18回目ですね。ここ迄回数を重ねていくと聖霊についての理解は相当深まったと思います。実は4月、5月もずっと礼拝は続いていましたが聖霊についてメッセージしていました。その中で自分も学ばされたことは聖霊に満たされた歩みにクリスチャン生活の鍵がある事を深く覚えさせられました。今まで三位一体の一位格を持つ聖霊についてお伝えしなかったことは大いに反省するところです。

さて聖霊の満たしについての復習から始めますが、満たすという単語の意味は、別の言葉で一杯にする。十分になる。完成するという意味があります。それを聖霊の満たしに当てはめると、キリスト者の心の内に、聖霊が妨げなく十分に働かれるような生き方になるという事になります。
しかし、クリスチャンになればだれでも、直ぐに聖霊に満たされるという事は有りません。何故なら棚からボタ餅式に口を開けていれば誰でも聖霊に満たされる訳ではないからです。満たされる条件は前回までに2つ紹介しました。テサロニケ5:19、エペソ4:30ですね。

一つ目はⅠテサロニケ5:19「御霊を消してはなりません」という命令です。ここで御霊、聖霊は燃える火にたとえられていますが、それを消してはならないというのは信仰者が内に住む聖霊の活発な働きや勢いを消さない事、即ち御霊の働きを抑制し、コントロールして抑え込むのは辞めなさいということです。そうすれば結果として御霊が十分に働かれるようになるという勧めです。

そのことを信仰生活に当てはめると、自分の願いや考えをまず主に明け渡し、自分自身を主に捧げ使っていただく決心をする事です。皆さんは自分の人生を主に明け渡すことや主に捧げる事を決心されましたか? はい分かりました。
 
二つ目はエペソ4:30の「神の聖霊を悲しませてはいけません」という命令から学びました。私達は聖霊が自分の内に住んでいる事はよく知っていますが、その聖霊が私たちの内で、悲しまず自由にのびのび働けるようになればキリスト者の歩みは力強いものとなりますね。
では聖霊が悲しむことなく、のびのびと働けるその条件は何でしょうか?
その前に聖霊が悲しむの「悲しむ」とは、別の言葉で、憂いる、苦しむ、苦痛になる、心が痛むという言い方もあります。本来聖霊は私たちの内でのびのびと働きたいのですが、私達の心の状態によっては悲しみ、苦しみます。何故か。聖霊が単なる活動する霊ではなく知性、感情、意志の人格を持っている証拠です。

○では聖霊は、私達がどのような時に悲しむか?如何でしょか?主の前に誠実に歩んでいる時ですか?違いますね。罪を犯している時です。具体的に思いつくまま挙げると、先週の復習で、
①他人の悪口、陰口を言う、怒りの感情を爆発する。
②神に不従順な生き方、神の御心が分かっていても従わない。自分の考えや思いを貫きとおす。
③神に栄光を返すのではなく自分に栄光を返す。自分を偉い人間だと思い込む。高慢、傲慢。
④隣人を大切に思う心を忘れ、無関心である。常に自分を第一とする。自己中心。
⑤隣人の悪口を言いふらす。そればかりでなく攻撃しおとしめる。
⑤隣人に対して恨み、逆恨みする、妬みを持ち続ける。
⑥神の基準でなくこの世の基準に従って生きている。聖書の言葉で「この世の流れにしたがう」
キリスト者がこのような生き方をすれば心の内に住んでいる聖霊は小さくなり、悲しみ、傷みます。結果的にキリスト者の心の内に喜びや平安は消え去り、やがてこの状態が長く続くと、主と共に生きる事は価値がない様に思い、最終的には主から離れた生活を続ける事になります。
 
○では解決の道として、どうすれば聖霊が悲しまない生活へと変えられるかを考えてみましょう。
その答えは、Ⅰヨハネ1:8~9。478頁、自分の罪を主の前に正直に告白する。主のみ前で悔改めることです。心の方向転換をする。そして主を見上げていく。そうしたら神は罪を赦しきよめて下さる。神は真実なお方だから、もう一度聖霊は私達の心の中で自由に働かれるのです。ここまでが2つ目でした。

そして3つ目が今日の箇所です。ガラテヤ5:16 「御霊によって歩みなさい」
御霊によって歩むとは、私達の心の内に住まわれる、御霊の力と祝福を上手に生かして信仰生活をしなさいと言う命令です。細かく言うならば、「歩み続けなさい」という事になります。
あなたの内に住む御霊の力と祝福を十分生かしつつ、生涯歩み続けなさいと言う命令です。
時々御霊によって歩み、時々この世の流れに従っていきるのではなく、主の元に召されるまで、
御霊の力と祝福を上手に生かして歩み続けなさいと言う命令です。
具体的にはどんな生活になるか?
①心の内に住んで下さっている御霊により頼み続ける。主への信仰と主の恵みに生きる。
②悪魔、サタンと戦い続ける。自分の内に古い罪の性質がある事を認め、主にあって戦い続ける。その為にも自分の弱さを良く知る。みことばと祈りを武器としてあゆむ。
③自分の心の内に御霊からくる新しい性質が与えられている事を確信し、自分に与えられている御霊の賜物を生かし、それぞれの役割、使命に生きる。
こんなことを意識しながら、心の内に住んで下さる御霊によって歩もうではありませんか。

最後に御霊に満たされる3つの条件を自分の事と受け止めつつ聖霊に満たされるようチャレンジしてみましょう。①御霊を消さない(押さえつけない。コントロールしない)②聖霊を悲しませない(罪を犯したら悔い改める)③御霊によって歩みなさい(聖霊の力と祝福を生かしてより頼む)

今日のメッセージは聖書の世界の話だけではなく、私達キリスト者の課題であり、生き方としてとらえて生きる時、私たちも御霊に満たされ自分の人生が大いに変えられ、成長していくのです。

結び
この3つの事を実践したのはわれらの主イエスです。私たちも御霊に満たされて歩まれた主イエスを模範として御霊に満たされて歩ませていただこうではありませんか。それこそがキリスト者の生き方であります。次回は御霊に満たされた結果というテーマになります。ご期待ください。