この人を見よ④

2022年12月22日

2019年12月22日
参照聖句:ルカ24:1~12
説教題:この人を見よ④

おはようございます。アドベント第4週を迎え今日はクリスマス賛美礼拝を捧げる事が出来まして感謝します。火曜日の24日は夜7時からキャンドルサービスですので是非ご参加ください。
さて、今日の宣教題は「この人を見よ④」です。内容は神でありながら人間となってこの地上に誕生したイエスの歩み全体を新聖歌99番の歌詞を通して学んでいます。4回目は「この人を見よ、この人こそ、人となりたる、生ける神なれ」です。

振り返ってみますと一回目はルカ2:1~7からイエスがベツレヘムで誕生したところでした。
二回目はルカ2:39~52、イエスが生まれて8日目に割礼を受けた事、そして知恵と神の恵みが満ち溢れていた事、12歳のイエスが、既にメシヤとしての自覚を持っておられ、後にナザレに帰り、両親に仕えた18年間を通してますます知恵が進み、背丈も大きくなり、神と人に愛された様子を見てきました。
30歳から公生涯と呼ばれる特別の歩みが始まります。イエスがメシヤ宣言をした後の公生涯は罪人の友となり、弱い人を愛し、病人を癒し、路頭に迷う5千人以上の人を5つのパンと二匹の魚を通して奇跡を行い人々の腹を満たしました。
最後はイエスが人としてこの世界に来られた目的は十字架に掛かって死に、復活を通してご自身をメシヤと信じて永遠の命を与えることから学びました。

三回目は十字架の場面をルカ23:32~43から共に学びました。ここは金曜日の朝9時から12時までの3時間の様子が書かれています。午後3時に「完了した」と言われて、あたまを垂れ、霊をお渡しになったと記されています。ここまでがイエスが十字架刑を受けてなくなった場面であります。すぐにイエスはアリマタヤのヨセフやニコデモたちによって丁寧に埋葬されました。

そして今日は四回目、聖書箇所はルカ24:1~12になります。イエスが十字架上で死んで三日目の朝、すなわち今の日曜日早朝に事件が起こります。それがキリスト復活の出来事です。ここは3つに区分されます。①1~3女たちの行動②天使の現れ4~8③弟子への報告9~12

①1~3女たちの行動
1:週の初めの日、イエスが十字架に掛かって死んで三日目になります。女たちは明け方早くイエスが葬られている墓に着きました。ここには書いていませんが、第一陣としてマグダラのマリヤが既に来ています。ここに登場する女たちは第二陣という事になります。彼女たちは準備しておいた香料を持っていました。ここには女性たちの行動力のすごさがあります。墓の石は封印されて、番兵もいて開けられないのに、香料をもってイエスに塗るつもりでいるのです。余り後先考えない行動です。ある意味素晴らしい信仰ですね。でもその心配は無用となりました。

2~3:封印されている石が既に除いてありました。別の視点で時間をさかのぼると、実はこのしばらく前に、地震があり、天使によって封印されている石は動かされ、番兵たちは恐怖のあまり腰を抜かして逃げた後です。そこに第一陣で墓を訪ねたマグダラのマリヤはイエスの体が盗まれたと思って弟子たちのところに報告に行っています。勿論、イエス様は復活していて墓にはいませんでした。第二陣の女たちが訪ねた時はこの事件の後ですので既に誰もいない墓でした。驚いた彼女たちは墓の中に入りますがイエスの体は見当たりませんでした。この当時の墓は山の斜面をくり抜いた横穴になっており、人が入れるようになっています。日本の墓とは作りが違います。

②天使の顕現4~8
4:女たちは途方に暮れていました。折角イエスに香料を塗ろうと思っていたのですから。でもここに天使が現れました。二人の青年でした。別に羽は生えていません。
5~6:女たちは恐ろしさ故に、地面に顔を伏せていると、天使は語り掛けます。「あなた方は何故、生きている方を死人の中で探すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、お話になったことを思いだしなさい」イエスご自身は、よみがえってから、ガリラヤに先に行っているからそこに来なさいと、命じていたのです。それを思い出して、ここにとどまらないでガリラヤに来なさいと言う命令です。
7:読む。人の子とはイエスが自分の事をこの様に呼んでいました。そのイエスが罪人らの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目によみがえらなければならない。・・・三日目に復活することになっている。
8:ここで初めて女たちはこのみことばを思い出した。

③弟子達への報告9~12
女達は11弟子や他の人たちに一部始終を話しますが、当時は女性の立場は低かったということもあり中々信用してもらえませんでした。しかしイエスが復活の栄光の体をもって弟子達にも現れたので彼らは信じるのです。やがてあの疑い深かったトマスにも現れて下さったので彼もイエスを神、主と告白したのです。
適用
○復活に対する態度
弟子達はキリストの復活に対し半信半疑でした。女たちもそうです。しかしその中で使徒ヨハネは空っぽの墓の中に入り、イエスの復活を信じたのです。やがて疑いの心を持っていたトマスも復活のイエスの現れによって主を信じる様になったのです。
私たちもキリストの復活の話になるとこころを閉ざしがちですが使徒たちの書いた証言、聖書を読んでそのまま信じて人生が変わりました。基本的には全能の神には不可能はないので、復活をそのまま信じると人生が変わります。是非聖書をそのまま神の言葉と信じる心を持つことが出来ますように、聖霊が豊かに働かれるならば幸いです。

○私達の希望はイエスの復活からくる
今日ここにイエスの死、埋葬、復活が完成しました。文字通りにイエスは栄光の体をもって死を打ち破り復活したのです。そしてイエスを信じた時に私たちもイエスと一つにされ、イエスの新しい命、永遠の命を受けました。
この命はイエスと同じように、死をも打ち破る命です。私たちの人生が根本的に変わる命です。その命を私たちも既に受け継いでいます。信仰によって。
やがてキリストの再臨の時に栄光の体に変えられキリストの命を受け継ぎます。ここにキリスト者の希望があります。今日もう一度キリストの復活を通して、私たちもイエスの命を受け継いでいる事を確信し今年のクリスマスをお祝い出来たら幸いです。