目を覚ましていなさい 

2022年12月22日

2019年5月12日
参照聖句:マタイの福音書25:1~13
説教題:目を覚ましていなさい
  
今日から再びヨハネの黙示録6章~19章までの中身の話に戻ります。
北海道砂川市の空知太栄光キリスト教会の銘形秀則牧師の「牧師の書斎ホームページ」で発信している資料を見て下さい。マタイの福音書24章~25章のイエスがオリーブ山での説教をしていますが、この話の中身が黙示録6章~19章までの中に書かれている事と話が重なります。マタイの方が分かりやすいので今週と来週はマタイから話をします。

振り返ってみましょう。イエスは十字架に掛かる前、オリーブ山に座りエルサレムの神殿を見て、弟子達に世界がこれからどうようになって完成に向かっていくのかをまとめて丁寧に話されました。ですからマタイ24~25章は非常に重要なところです。流れは以下の通りです。
世界は終末に向かって産みの苦しみに入っています。既に100年以上前から世界戦争が2回起こり、世界的な飢饉や大きな地震が頻発しています。やがていつか分かりませんが、キリスト者が待っているキリストの空中再臨があります。私達が瞬間的にキリストによって天に引き上げられ栄光の体に変えられます。これは人の目に見る事は有りません。それから上げられたキリスト者はいつもキリストと共にいます。昔からキリスト者の望みです。
その後7年間の患難時代に入ります。ダニエル書9:27節にあるように強力な指導者である反キリストがイスラエルと偽の平和条約を結ぶことが始まりとされています。この患難時代は、神の民であるイスラエル民族が神に立ち返る為に必要な苦しみの期間であります。特に後半の3年半に反キリストが本性を現し、イスラエルの民への迫害を強めます。

やがて7年の終わりにイエス・キリストが人の目に見える形で地上に帰ってきます。これをキリストが再臨すると言います。その時反キリストとその仲間はたちどころに滅ぼされます。

やがてキリストによる千年間の平和な統治が来ます。これが千年王国とかメシヤ的王国とよばれて平和な時代の事です。神の民イスラエルに約束された事の成就であり、エデンの園の回復の時であります。この時悪魔は千年間、底知れぬところに投げ込まれるので、非常に平和な時代となります。私達も何らかの形でこの時代に治める一員となります。
千年が終わった後、悪魔は解き放たれ、再び神に逆らい、人々をそそのかしてエルサレムを取り囲み戦いを仕掛けますが、天からの火によって焼き尽くされ滅ぼされます。こうして悪魔は最終的に裁かれます。

最終的には新しい天と新しい地である永遠の都エルサレムが天から降りてくるのです。勿論私達はキリストの空中再臨以降いつもキリストと共にあるのでここに入るのです。これがヨハネの黙示録に書かれている内容です。非常に希望に満ちた書物ではありませんか。

今述べた、終末に向かってキリストの空中再臨、キリストに携え挙げられるので携挙とも言いますがそれが起こり、次に7年間の患難時代、反キリストの出現による世界支配、7年間の最後の時にキリストの地上再臨、そして千年王国までの流れをイエスがオリーブ山で詳しく弟子達に教えたところが、マタイ24~25に書かれています。
同時にそこはヨハネ黙示録6章から19章に書かれている事でもあります。でもマタイの方が分かりやすいので今、私はここから話している訳です。
25章の話になりますが、ここはいつの話でしょうか。いかがですか?実は私達教会時代のキリスト者に対して言われていることではありません。私達は7年前にキリストの空中再臨によって天に上げられていますから。私達はいないのです。
これは7年間の患難時代の最後にキリストが戻ってくる時の事を、ユダヤの結婚式を例に出してイエスが話してくださったことです。例えですから全てを細かく、全部、当てはめる必要はありません。イエスの言いたいことを読み取ることがたとえ話を解釈するうえで大切なことです。

1:天の御国のたとえ。千年王国を迎える準備期間。即ちキリスト再臨前の印。それを結婚で例えています。その為にユダヤの結婚制度を知る必要があります。4段階あります。
①婚約期間 法律的には夫婦と見なされる。二人の親同士が結婚を認める。花婿の父親が花嫁の父親に花嫁料を払う。但し1年間二人は一緒に住めません。これを婚約と呼びます。マリヤとヨセフ。
②1年過ぎて花婿が花嫁の家まで迎えに行く。花婿が用意した家に花嫁を連れて行く。
③結婚式 少数
④披露宴 多くの人を招く、2時間ではなく、7日続く。
この流れを理解すればここは分かる。25章の場面は1~4の内どこでしょうか。そうです。2番目の事。花婿が用意した家に花嫁を連れて行くところですね。キリストの地上再臨の場面をたとえで話しているのです。安心しましたか。
花婿が時には何日もかけて来るので、いつになるか分からないこともあります。夜中になることもある。それを待っているのが花嫁の友達の10人の娘たち。灯をもって待つのが彼女達の役割。
2~5:5人は賢く灯と油を持っているが、5人は愚かな娘たちで油を持ってこなかったのです。
花婿が来るのが遅かったので10人ともうとうとしてしまいました。
※礼拝に来るとうとうとする人もいます。そういう方は良い機会ですからとうとしてください。

6~12:花婿が突然、花嫁の家に戻って来ました。灯に油を持っていた人は直ぐに花婿と共に家に迎えられましたが、油を用意していなかった愚かな娘たちは慌てました。分けてもらおうと思って慌ててお願いしても油を分けてもらえませんでした。

※ここは油を分けない人に愛がないという話ではありません。油とは何の例えか。聖霊です。即ちキリスト再臨の時には、患難時代の7年間にキリストの救いを受けている人と救いを受けていない人がいます。聖霊を受けているかいないかで決まります。皆さん聖霊を人に分け与える事できますか。「私の聖霊を少し分けてあげましょう」とは言えないでしょう。

13:ここでの結論 目を覚ましていなさい。
この箇所は教会時代のキリスト者に言っていることではありませんが、私達はキリスト者として、これから世界がどのようになって行くかを良く理解する必要はあります。
結び
7年の厳しい患難時代にもキリストを信じて救われる人は多くいます。しかしやがて31節以降でイエスが教えている様にキリストの地上再臨後に裁きがあり、信者と不信者は分けられます。それが31節~地上再臨後の事です。来週やりますので期待してください。
私達はどんな時代であっても、主イエスの空中再臨を待ち望みつつ、淡々と生き、信仰の目を覚まして、イエス様からみこころを教えられ、自分の役割、使命に忠実に歩んでいきたいと思います。