十字架のイエス②
２０１９年４月２１日
参照聖句：ヨハネ１９：２８～３０
説教題：十字架のイエス②完了した
おはようございます。イースターおめでとうございます。イースターはイエス・キリストが十字架に掛かって死なれた後、三日目に復活されたことを記念する特別の日です。金曜日の朝9時に十字架で磔にされ、実に6時間苦しまれた後、最後の言葉、父よ、わが霊を御手に委ねますと言って息を引き取りました。そして墓に葬られ、よみに下り、三日目に死人の内より甦りました。それは栄光の復活の体をもってのよみがえりです。今日の聖書箇所は十字架上のイエスのお姿を昼から3時までの様子を中心に見てまいります。特にイエスは十字架上で7つの言葉を話されましたが、今日はその中の2つの事から学んでいきます。
２８：この後とは、朝9時に十字架に磔にされてから3時間が過ぎた時間帯です。昼の12時ですが全地が真っ暗になって3時まで続きました。日食が起こったと考えられます。又この暗闇の意味するところはキリストに対する神の怒りが示されています。暗闇が3時間続いている中でいよいよ午後の3時近くになりました。そんなことをイメージして今日の箇所を考えてみましょう。
既にイエスは十字架につけられて6時間近くたったころ、極度の傷み、苦しみ、出血多量、呼吸困難の中にあります。そしていよいよ、その、みわざが、完了に近い午後3時頃。聖書が成就する時とありますが、これは詩篇22篇にあるメシヤの苦しみの預言の通りになっている事です。
ここでイエスは第五番目の言葉を発しています。それが「私は渇く」というものでした。この言葉は罪人が死後の世界に於ける苦しみ、渇きを、私は渇くと言っています。それは罪のない方が、人の罪の身代わりになって神の怒りからくる苦しみや渇きを全部受けて発している言葉です。罪のないお方が罪とされた言葉です。
２９：酸ぶどう酒を飲まれたイエスのお姿。これは苦しみを和らげる鎮痛剤としてのぶどう酒の事ではありません。ぶどうの酢、ワインビネガーです。之から発する２つの言葉を声に出す為、イエスはこのぶどうの酢を受け取られ他のです。
３０：第６番目の言葉は「完了した」と言われました。神の子であるイエス様がこの地上に人として来られた目的がここで達成されたのです。完了したとは何が完了したのか、それは「借金は全て払い終わった」「人の罪に対する夫妻は私が全部払い終わった」というものです。
住宅を建てる為に住宅ローンを借りたりします。私も家を建てる時に２回ほど借りました。２千万円近くの御金を借りましたが５０歳の時に全部払い終えました。今も借金は有りません。ですから気持ちが楽です。
ここで「完了した」とはイエスが人の罪からくる負債を全部肩代わりして払い切ったと言っているのです。それは罪のないお方が私達の罪を全部受け止めて神からくる裁きをイエスが一身に受けて完了したと宣言された言葉です。
罪がないお方なのでイエスの十字架の御業は効力を発するものです。
出は私達がすることは何か？ただ一つ、イエスは私の罪を赦し、救ってくださる為に私の身代わりとなり十字架に掛かって死なれ、葬られ、甦られたと信じる事です。その時にキリストの救いを受け新しい命を受ける事が出来るのです。これが私達に出来る信仰告白であります。
イエスを信じたら何故救いを受けるかと言いますと、２０章以降に続く、キリストの復活の御業があるからです。イエスは３時に息を引き取った後直ぐに信仰深いアリマタヤのヨセフたちの手によって丁寧に埋葬されました。それが金曜日の３時から６時までの間です。
後にイエスはよみに下り、多くの悪霊どもに対し勝利の十字架のみわざを「宣言」をされました。
そして三日目の週の初めの朝、今でいう日曜日の朝に、栄光の体をもって復活されたのです。これが２０章以降に書かれています。マグダラのマリヤに現れた場面です。
そして夕方には、ヨハネ２０：１９～２３を見ると、ユダヤ人たちを恐れて戸を閉めて隠れていた１０人の弟子達にイエスは栄光の体をもって現れたのです。
このイエスの十字架の死と復活は作り話や空想ではなく事実です。そしてイエスの復活を信じた弟子達は新しい命を受けて全世界に出て行って福音を伝える者となりました。この極東の日本にも今から５００年前に、そして１５０年前にキリストの福音が伝えられました。この復活こそイエスキリストの十字架の死と復活のみわざこそが神に受け入れられ正しいことの証明です。
本庄の地にも７０年前、いや１００年以上前にキリストの十字架の死と復活のメッセージは伝えられ、今の私達本庄キリスト教会は続いているのです。
適用
貴方は今日キリストの十字架の死と復活の御業をどのように受け止めますか。事実か作り話か。
また自分とは関係がない事か、それとも自分の罪を赦す為にイエスは死んで復活したのか？受け止め方によって１８０度変わっていきます。
結び
今日どうぞイエスの十字架の死と復活を信仰によってそのまま受け止めて下さい。そしてあなたの人生を懸けてイエスを信頼し、イエスの心を心として生きる者とされたら幸いです。