男子の初子を飼い葉桶に寝かせて
2018年12月23日
参照聖句:ルカ2:1~7
説教題:男子の初子を飼い葉桶に寝かせて
おはようございます。今日はアドベント第4週に入りました。毎年12月25日をイエス・キリストの誕生を喜び記念する日としてお祝い出来る事は感謝なことです。私達の教会でも今日はクリスマス賛美礼拝そして愛餐会、また明日は夜7時からキャンドルサービスがあります。是非共にキリストの誕生をお祝いして礼拝を捧げましょう。本日の宣教題は「男子の初子を飼い葉桶に寝かせて」です。因みに12月25日について一言申し上げます。皆さんご存知の様に12月25日はキリストの誕生日ではありません。ここは間違わないでください。イエス時代の後、300年してからミトラス教の祝日(不滅の太陽の誕生日)である12月25日をキリスト誕生の日にしようと決めました。実際の所は誰もわかりません。しかし冬至が終わって義の太陽であるキリストの誕生日としたことは意味深い事だと思います。もう一つ確認したいことは24日をクリスマスイブとして前日に考える人がほとんどですが、聖書の世界では日没から新しい日が始まっていますので24日5時~クリスマスが始まっています。そして25日の夕がた5時~クリスマスではありません。
さて先週まで地上に来られる前のイエスについて考えてきましたが、今日の礼拝では人間として誕生した神の子キリストについて学びます。文字通りクリスマスの場面になります。聖書箇所はルカ2:1~7です。3つに分けてみましょう。住民登録1~2 ミカ書の預言3~5 イエスの誕生6~7
1、住民登録1~2
時は2千年前、当時世界の中心はアメリカではありません。ローマです。ローマ帝国が栄えていました。住民登録の勅令が出されました。人口調査して、現状把握や税金を納めさせるためです。皇帝アウグスト。アウグストとは称号で、名前はオクタビアヌスです。2節では時期について明確に書かれています。クレニオがシリヤの総督の時。彼は2回総督をしています。1回目は紀元前10年から7年迄。2回目は紀元6年以降です。これを含めて総合的に推測するとイエス誕生は紀元前7年頃と言うのが妥当な日にちの様です。
ミカ書の預言3~5
3:ローマ皇帝の命令により、その支配下にあったユダヤの人々は登録をするために自分の本籍地に帰って手続きをします。
4:ヨセフとマリヤはダビデ王の家系でありますので、当然先祖の出身地ユダヤのベツレヘムに向かいます。
5:マリヤは既に妊娠していて身重になっていました。これは二人に結婚前性の関係があってできちゃった婚ではありません。許嫁の妻という聞きなれない言葉は当時の結婚制度で、法律的には夫婦であったという意味です。但し1年間は一緒に住めませんでした。厳格に決められ民はこれをしっかり守っていました。当然マリヤとヨセフも守っていました。それ故ヨセフはマリヤが身ごもったことを知った時に、マリヤが他の男の関係を持ったのではないかと相当悩み、恐れます。
でも主の使いを通して、恐れずマリヤを妻に迎えよと勧められ、聖霊によって身ごもり、男の子が生まれるという事を知らされると、その言葉に従いました。またマリヤもダビデの家系であり登録する必要がありました。
ここはミカ書に書かれている預言の成就でありました。ミカ5:2
ベツレヘムからメシヤが生まれる預言の成就です。エフラテとはベツレヘムの旧名称か又は二つの町が合併してベツレヘムの方が残ったかどちらかであると言われています。
イエスの誕生6~7
しばらくたってマリヤは月が満ちて、メシヤが生まれるその時が来たのです。遂にメシヤが生まれました。男子の初子。布にくるむ。これはぐるぐる巻きにして手を上にする形です。日本的な光景、イメージはここにありません。これは両腕が真直ぐに伸びる様にとの願いが込められています。
宿屋とは何か。ベツレヘムには旅館はもともとありませんので、ここは宿屋では無理があります。口語訳聖書では客間とありますがこの方が分かりやすいです。即ち親戚の家に泊まろうとしても、国中から集まる人で一杯でした。マリヤとヨセフが泊まる家はありませんでした。はじき出された。
ではどこか、洞窟です。ここには家畜がいました。但し馬はいません。一般的に馬小屋とかうたわれているのでそのように思い込んでしまいましが、人々は普通馬を飼っていませんでした。動物は
ろば、ヤギ、ヒツジがいる洞窟でした。ここには飼い葉おけがあります。この飼い葉桶こそイエス様のベッドだったのです。
こうして救い主イエス様はひっそりと誕生したのです。メシヤは人間が住むところで生まれたのではなく家畜が住むところで生まれたのです。
適用
ピリピ2:6~8
神が人となられた。これがクリスマスであります。ピリピ2:6~8はクリスマスをよく示す言葉です。真にへりくだられたお方。歴史の中心であるイエスを良く知る為にイエスを見上げてまいりましょう。イエス中心でこの世の中を見てまいりましょう。また神の選びの民であるイスラエルを通して世界を見ていこう。その為にも聖書を先入観なしに読んで理解していきましょう。
結び
神が人となられたイエス誕生を歓迎する人はほとんどいませんでした。今あなたはこのメシヤ誕生をどのように受け止めますか。羊飼いたちや東方の博士たちの様にメシヤ誕生を喜びますか。またヘロデ大王の様にメシヤに反感を持つでしょうか。またユダヤの学者たちの様にメシヤ誕生を知っていても無関心のままでしょうか。是非、人となられた、罪のないお方、私たちを罪から救うために33年生きて、人に模範を示されたお方であるイエス様を心に迎え入れますか。
この世の中で片隅にいる人を愛し、徹底してへりくだり人に仕えたイエスを受け入れますか。イエスは33年間の地上生涯を終えて人の救いの為に十字架に掛かり死んで葬られ3ケ日目に復活されました。今父なる神の右に座して私たちの為にとりなしておられます。
やがてこの地上に戻ってこられます。そして悪を裁き、平和な千年王国を治めます。このイエスを見上げて歩んでまいりましょう。